2007年度前期活動記録 第3回

                             2007.05.17



◆本日の出席

M.Iguchi・K.Ikehara・R.Saito・Sugawara.S・Nakamoto.R

 

 
◆連絡事項





◆活動報告

・「格差」を効率性と公平性の方向性の違いによって生じる各国の格差の実態の考察

・税制の観点から税の性質や特徴が格差とどう関係しているかを分析する



≪日本≫

  Sugawara.S

<課税ベースによる問題〜税制の効率性と公平性の分析〜>

 水平的、垂直的不平等
 ↓
 労働意欲低下 
 ↓
 生産減
 ↓
 税収減
 ↓ 
 税制面からの格差是正困難



≪スウェーデン≫

  Nakamoto.R

<スウェーデンの税制>

  ・税率の高い税目から税率の低い税目に資金が流入する

      税率の高い税=所得税・法人税→→→労働と貯蓄のインセンティブ↓

      税率の低い税=キャピタルゲイン税←これを累進課税にすべきである



≪スウェーデンにおける税の二重構造≫

  K.Ikehara

<スウェーデンにおける税の二重構造の効果と日本の税構造の比較>



  <税の二重構造〜二元所得課税>

  国→キャピタルゲイン税、利子・配当

  地方→勤労所得

 ・税を主に「人」のために還元する仕組み

 ・日本は他国と比べて付加価値税が高いという指摘

 



≪スウェーデンとニュージーランド≫

  R.Saito

<効率性と公平性を求める税制〜受益者負担〜>



・これからの日本の税制への提起

・他国との税構造の比較


      これからの日本の税制への提起→広く、薄く、負担する税制(受益者負担の税制)

     ↓

      国→競争力(効率性)重視
      地方→公平性重視(=税制のフラット化)

      税制のフラット化(受益者負担)のために、外形標準課税の導入



≪ニュージーランド≫

  M.Iguchi

<税制構造の国際比較>

・給与所得水準と税率との関係

・付加価値税の国際比較


      給与所得水準と税率の関係



    所得税の累進性の国際比較〜日本とアメリカとの比較



      日本→5%〜40%という幅の広い税率
      アメリカ→10%〜35%という幅の狭い税率

      日本→低所得者層において限界税率の変化の小刻みが多くなっている
      アメリカ→中間所得者層において限界税率の変化の刻みが多くなっている

      変化の刻みが多くなっているところが効率性と公平性の観点から問題である。



 

 

来週までに

<日本スウェーデン・ニュージーランドの税制度を調べる>

    ・累進制、法人税、所得税、課税最低限、消費税、事業税、直間比率

    ・負担の問題

    ・日本、スウェーデン、ニュージーランドによる国と地方の方向性の違い

    ・税の二重構造(効率性と公平性のバランス)の効果

    ・国と地方の税の種類

      

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