Topic105 Simane.K
「アルバイトを通して思うこと」

  3ヶ月ほど前小、中、高校生の受験期が終わりました。私の弟も先日無事に進学し、また、もう一人の弟は大学受験を控えております。現在私はアルバイトで塾の講師をしていますので、今回は勉強を教える立場から見た現在の状況を考え、発表したいと思います。
私がアルバイトをしているのは自分自身も高校時代、生徒として通っていた個別指導の学習塾です。通っている生徒は下は小3から上は高3までと粘性雄が広く、学年、性格、学力それぞれ個人に合わせたスピード、内容での授業展開が必要になります。
個別で行うメリットとしては前に述べたように個人の理解度、学力に合わせた内容での授業を行え、わかる内容なら応用力を付けたり先取りをすることが可能ですし、前のわからないところに戻ることも可能です。また、グループ学習よりも生徒との会話の機会が多いのでより親しくなることができます。
デメリットとしては、親しくなりすぎて雑談が増えてしまうということです。気分転換程度に話したらもとに戻すというけじめも大切になり増す、‘また、一つの教室に30人くらいいるので高校生や受験生が勉強している横で自習にきた小学生が騒いでいると迷惑になるということです。真面目に自習している子ももちろんいますが、仲良し集団が集まるとうるさくなってしまいその注意もしなくてはなりません。
そんな環境の中、先日ある日小学生の男の子と話をしていて驚いたことがありました。学校では小数の計算は電卓を使っているといいます。筆算の練習をする単元はもちろんありますが、その単元を終えると電卓をするらしいのです。確かに生活するのに小数を使うことは滅多にありません。電卓の方が早いかもしれません。しかし計算の方法はおさえておくベキではないでしょうか。それともいずれ学校の教員が電卓片手に授業を行う日がくるのでしょうか。
生徒の保護者の方は同じ気持ちなのか、他に意図するところがあるのかわかりませんが通っている小学生の8割以上が中学受験を希望しています。しかし塾にあずけているから大丈夫といって指導に対してノータッチというのもよくあります。まだ小学生だから仕方ないのかもしれませんが、保護者にやれと言われたからやるという子も少なくはありません。そういう子はあまり勉強意欲がなく、家庭でもあまり復習をしないという子がほとんどです。このままの状態にさせておくか、私立で小学校よりずっと速い授業についていかせるか、どっちんせよ不安がある現状だな、と感じます。