私は小学校から高校までバスケット部に所属していました。そして、現在望月ゼミで勉強させていただき、物事について深く考えるということが習慣づいたなかでスポーツと社会に対して私が感じていることについて発表したいと思います。
まず、私が言いたいことは「物事には見かけではなく本当に大事な根幹の部分があり、ある問題が生じたときにはその部分における修正が必要である」ということと、「根幹の部分を見極めることができればそれはあらゆる分野に応用できる」ということです。
たとえば、バスケットのシュートというのはきれいなシュートフォームでシュートを打てばはいるという見かけの問題もありますが、実はそれ以上に走り込みを行い足の筋肉をつけ、体のバランスを保つということが重要であります。私は中学校までは鏡の前でシュートフォームを練習することを主にやっていたのですが、高校に入って監督に言われたことが「もっと走れ」や「「全体の筋肉をつけろ」ということでした。実際、言われたとおりに筋トレなどを中心に行うと、数ヶ月経ったあとで監督にシュートのバランスが良くなったといわれ、実際シュートも良く入るようになりました。また、アメリカのプロバスケットリーグにおいて得点王などのタイトルを取るような選手はシュートを手ではなく足によってその距離を調節しています。ゴールから近いときは軽く踏み込み、遠いときは思いっきり踏み込みます。手に関しては近くても遠くても同じ力で一定の動きが要求されます。実際、プロではなくてもバスケットを長く経験している方はそのようにしてシュートを打ちます。つまり、バスケットにおけるシュートは「見かけ上の手の動き」ではなく、「足におけるバランス」のほうが重要であります。このことは野球のピッチャーにも当てはまると思います。プロの方はキャンプなどでは走り込みを行い、下半身を強化させることにトレーニングを集中させるということを聞いたことがあります。バスケットにおいてシュートが入らないとき、野球においてストライクが入らないときは手の運動の修正ももちろん重要なのですがそれ以上に足における修正が必要であると思います。
また、このことについて先日教授の授業である社会教養特別講座でトヨタ自動車の方の講義を聞いたときに、同じことが当てはまると感じました。
トヨタ自動車ではひとつの問題が生じた場合に、その問題にのみ対処するだけでなくそれがなぜ起きたのか、どの部分から起きたのかを前の段階、前の段階へと逆に追求することによって本当の問題点を修正していく意識があるということです。これを講義の方は「真因の追究」とおっしゃっていました。つまり、「見かけではなく物事の根幹である本当に大事な部分」を修正していくのです。
そして、物事には根幹の部分があり、そこではあらゆる分野に共通点がありその部分で応用が可能だと感じました。先ほどのスポーツの話でもバスケットにおいても野球においても走ることによってスピードが上がるというだけでなく、下半身の安定によりシュートや投球においての安定性を保つことができます。また、同じトヨタ自動車の講義において、有名なトヨタ自動車のジャストインタイムの中心である「かんばん方式」というのは社長になる方が、スーパーの注文があった分だけを発注する在庫管理方式からヒントを得て考えたそうです。そうすることによって、在庫をできるだけ少なくし製造から販売までの過程で効率化を実現することができました。つまり、トヨタ自動車は、流通においての根幹の部分を見極め、それを他の分野から学ぶことによって効率化を実現しました。
物事における根幹の部分を追求し、その問題点を分析することが重要であり、また、他の分野においても根幹の部分を見極めることができればそれらを応用し新しい発見やアイデアにつながるのではないでしょうか。
私はこのゼミに入らせていただき、このような考えを持つことができました。今後も自分の頭で考えいろいろなことに対して、深く考えることを習慣化していきたいと思います。
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