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身近な例から技術開発の大切さを知る。

  今、私たちの生活には電子機器が必要不可欠となっております。たとえば、テレビなどの家電全般、パソコン、携帯電話などです。携帯電話を一例として挙げたいと思います。携帯電話は今や誰もが持っている必需品であります。1990年代にワイヤレスで電波を飛ばす技術とバッテリーの技術の進歩が相まって誰でも持てるまで小型化しました。しかし、どれほど進歩した家電であれハイテク製品であっても大きな制限があります。それは電源を必要とすることです。電気の供給を受けなければどの製品も基本的に意味がなくてなってしまいます。電気の供給を受けるデメリットは以下の2つが言えます。

  1. 場所が固定される。(電源コードのある製品)
  2. 時間が制限される。(携帯など)

 これらのネックに対して大きな変革をもたらす可能性のある技術が開発されました。2008年末にMITがワイヤレス共振エネルギーリンクという技術を開発しました。簡単にいえば電気をワイヤレスで飛ばす技術です。MITの物理学者の理論に基づいたもので2メートル離れた場所から60ワットの電球を灯すことに成功しています。60ワットはノートパソコンを稼働されるのに値する量です。
 この技術自体はまだ開発途中ですが、開発がさらに進展すれば私たちのライフスタイルが大きく変革する可能性があります。生活からコード類が消えてしまう可能性があるのです。想像してください。町中に電源発信源を設けることで携帯を充電する必要もなくなるのです。家電も電源の位置を気にせずに置くこともできます。これ以外にも考えられる可能性としてたくさんあり、飽和した国内市場を刷新するだけでなく、町でもインフラ整備で雇用も向上すると思います。
 これまでに似た技術が2つ発表されましたが、今のどころこのワイヤレス共振エネルギーリンク技術は一番安全で効率のよい方法です。成功すれば確実にライフスタイルを大きく変える技術であり、今後の進展に目を離せません。技術開発は停滞した生活を快適にするだけでなく、雇用を作り出し、市場をも活性化します。そして、この様な例をみると改めて技術開発の大切が実感できます。