センターインフォメーション 12月号


「勝ち馬に乗るだけでは」
商学部教授   内 野   明

  1. センター内のサービスについて

  2. 年末年始のサービス終了・サービス開始について

  3. 年末年始の受付業務について

  4. ワンポイントアドバイス

  5. 情報科学センター開催講習会・講座のお知らせ


「勝ち馬に乗るだけでは」

商学部教授   内 野   明

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勝ち馬に乗るか乗らないか?


 20年前日本の一流企業でコンピュータ技術者がどの程度存在したであろうか。ここでは仮に2%だとして、その状況を想像あるいは思い出してほしい。まさに専門家、きわめて特殊な存在であったはずだ。
 では20%がコンピュータを使えるならばどうであろうか。この程度になると、1つの課に1人ぐらいにはなる。パソコンがあやつれる人はその課にとっては貴重品であり、コンピュータがらみの仕事はとりあえず彼に回したであろう。彼は本来の自分の仕事に加えて、回されるコンピュータがらみの仕事もこなす必要があった。米国ではこのような人は、当然ボーナスや昇進を要求するであろう。しかし、日本の会社では、パソコンが使えて昇進とか、賞与の査定に大差がつくことは考えられもしなかった。
 一昨年から高まった電子メールの導入、1人1台をめざすパソコンの配備の波は、利用可能率をどこまで伸ばすであろうか。40%が使える状態になったら、60%が使える状態になったらと考えると、やはり50%を超える時点では、自分は使える側に回っていたいのが人情ではないだろうか。
 インテリジェントビルでたばこが吸いにくくても日本はまだ喫煙に寛容な国である。米国、とくにカリフォルニア州では禁煙運動が盛んで、喫煙率は20%以下である。たばこを吸っている人を一瞥するまわりの目は、一昔前の人種差別者の目のように冷たいと喫煙者はいう。たばこに限らずいったん少数派に転落すれば、その立場は急速に悪くなる。
 勝ち馬に乗るために、パソコン1人1台が実現できれば瞬時に形勢は逆転する。5%の利用率が30%になるのに20年かかったとしても、30%の利用率が70%になるのは、2年かかるとはとても思えない。この横の広がりのインパクトは十分に衝撃的である。
(本節と次節はNifty Business Letter,第8号,1996に一部字句修正したものである)


インターパーソナルコンピューティング


 しかし、今回強調したいのは、横の広がりよりも“深さ”についてである。さらに“深さをもつ人”と“深さをもつ人”との意図的な共同作業についてである。
 横の広がりはユーザフレンドリなインターフェイスと圧倒的なネットワークの威力による。入門者、初心者にもどんどん使いやすくなる一方、ソフトの高機能化も着実に進んでいる。たとえばビジネスソフトの代表の表計算を取り上げてみよう。表計算ソフトといった場合、われわれはDOSベースの古いイメージから脱しているであろうか。表計算ソフトは使いやすくなっただけではなくて、従来は思いもつかなかった情報解析の機能も付加されてきている。
 使おうと思えば高度に使う潜在的スキルがあるでは不十分。自分の持つ情報と高機能化されたソフトとを結びつけて、本気で付加価値のある情報を生み出す行為を行ってこそここでいう“深み”が発揮されるのである。情報機器をほとんど誰もが使う日は近い。使える者と使えない者との差は大きい。しかし、本当に使いこなす者とそうではないものの差は現在より大きくなる。
 個人が自由に、自分に必要な情報の探索、情報処理、意思決定の支援、コミュニケーションなどに、創意工夫しながら情報技術を利用することを「パーソナルコンピューティング」と筆者は呼んでいる。人によって意味がばらつくリテラシという用語との差異は、ビジネス上の能力とともに、コンピューティングを行う個人の主体性の強調にある。
 能力を最大限に発揮するパーソナルコンピューティングによって、人と人との差はより広がる。かつてないほど創造的な活動の可能性が個人に広がっていることは確かだ。しかし、その個人にも限界がある。この境地に達した人間が、さらに個々人の能力を組み合わせながら、よりクリエイティブな成果を求めるのがコラボレーションである。シュレーグは「共有された創造のプロセス、つまり相補う技能をもつ2人ないしそれ以上の個々人が、それまで誰一人として所有せず、あるいは各自では到達することのできなかった共有された理解を創り出すための相互作用のプロセス(「マインド・ネットワーク」、プレジデント社)」とコラボレーションを定義している。
 電子メール、インターネットなどに代表される情報技術は、コラボレーションのための人と人との間(インター)を取り持ち、文字通りインターパーソナルコンピューティングを可能とする。パーソナルからインターパーソナルな世界への拡張は、われわれがたどり着いていない世界のさらにその先に向かうものではないだろうか。


勝ち馬に乗らないと


 上記2節を執筆してちょうど2年半が経過した。この間に大企業で電子メールを利用するのは当たり前のこととなった。現在では企業が千台、二千台単位でパソコンを一斉導入しても、情報系の雑誌のニュース欄に小さく表示されるに過ぎなくなった。なぜなら大量導入そのものが特にめずらしいことでもなくなってしまったからだ。
 それでは1人1台が達成された企業で一体何が起こったであろうか?「30%の利用率が70%になるのは、2年かかるとはとても思えない」と記したように、現実の企業では管理職も含めて全員が情報機器を使う姿が当たり前となった。ワープロ文書を自分で開く、電子メールに返事を書く、チェックして欲しいといわれたデータについて表計算ソフトで開いて見るくらいのレベルの利用は、1年以内に文字通り100%になっても誰も驚かない。
 80年代後半に大量導入を果たした企業の中で、管理職は情報機器を使わなくても仕事ができる道を残したところがあった。もちろん使った方が便利だから、時間をかけて利用する方に管理職を向かわせようとしたわけである。日本企業が世界をリードしたといわれた時期だけに、まだまだこのような余裕があったのであろう。また、この時期では管理職への強制に対する反発が厳しかったのであろう。きっと定年までにキーボードにさわらずに済むか済まないかを思案した管理職もいたであろう。しかし、これだけ経済状況が悪い現在では、情報化投資に対する見返りもシビアなものとなる。「使いたくない者は去れ」、教育しても「使えない者は去れ」であり、管理職もこの標的となる。


勝ち馬に乗っただけでは


 「情報機器を誰もが使う日は近い。使える者と使えない者との差は大きい。しかし、本当に使いこなす者とそうではないものの差は現在より大きくなる」との指摘は当たりつつある。まだまだ数少ない“本当に使いこなす者”を除くと「パーソナルからインターパーソナルな世界への拡張」について見据えている者は少ない。われわれが2年半前に「たどり着いていない世界」にたとえたどり着けたとしても、さらにその先に向かうものが控えている。
 パソコンが使えることが勝ち馬に乗ることだった時代は、それでもまだ幸せである。本当に使いこなす者たちの連携をただ呆然と眺めているのでは勝ち馬に乗っているとはいえまい。乗りこなすべき馬は少なくとも2頭眼前に控えているのである。


1.センター内のサービスについて


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 以下のとおりセンター内のサービスを停止します。なお、来年の日程については変更される場合があります。「センターインフォメーション1月号」で再度確認してください。

・12月7日(月)
          ・・・・・・・・漢字プリンタ:13時30分まで

 定期メンテナンスのため漢字プリンタの利用はできません。

・12月25日(金)
          ・・・・・・・・大型計算機および漢字プリンタ:終日

 バックアップ作業のため大型計算機システムおよび漢字プリンタの利用はできません。

・12月26日(土)〜1月7日(木)

   全てのシステムについて、冬期休暇中のためセンター内利用はできません。

   <センター外からの利用について>

   *大型計算機システムのセンター外利用はできません。
   *ワークステーションシステムのセンター外利用はできます。

・1月8日(金)
          ・・・・・・・・大型計算機システムおよび漢字プリンタ:13時30分まで

 定期メンテナンスのため大型計算機システムおよび漢字プリンタの利用はできません。


2.年末年始のサービス終了・サービス開始について


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 平成10年12月26日(土)から平成11年1月7日(木)は冬期休暇期間中につき、センターのサービスを停止します。サービスの終了・開始の日程は以下のとおりです。

パソコンシステム
大型計算機システム
ワークステーションシステム

(センター内利用)

サービス終了日時
12/25(金)

(生田)19:30

(神田)21:00

12/24(木)

(生田)19:30

(神田)21:00

12/25(金)

(生田)12:00

サービス開始日時
1/8(金)

9:00

1/8(金)

13:30

1/8(金)

9:00


*ワークステーションシステムのセンター外利用は24時間可能です。


3.年末年始の受付業務について


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 冬期休暇期間中のセンター受付を以下の通りクローズします。

<受付終了・開始>
 平成10年12月25日(金) <生田>17:00 <神田>21:00 終了
 平成11年 1月 8日(金) 9:00 開始


 これに伴い、各種受付業務を以下のとおり取り扱います。「センター利用登録」やパスワード忘れのための「再登録」などの手続きは、早めに行いましょう。


<センター利用登録>

校 舎
申請書受付日
交付日
生 田
12/24(木)16:30まで
12/25(金)以降
生 田
12/24(木)16:30から

 1/ 8(金)16:30まで

1/11(月)以降
神 田
12/22(火)まで
12/25(金)13:30以降
神 田
12/24(木)、12/25(金)
1/11(月)13:30以降

*上記以降の受付については通常どおり取り扱います。


<再登録>

校 舎
申請書受付日
交付日
生 田
12/18(金)12:30まで
12/21(月)以降
生 田
12/18(木)13:30から

 1/ 8(金)12:30まで

1/11(月)以降
神 田
12/17(木)まで
12/21(月)13:30以降
神 田
12/18(金)〜12/25(金)
1/11(月)13:30以降

*上記以降の受付については通常どおり取り扱います。


4.ワンポイントアドバイス


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PDF版はこちら

電子メールの転送について

Q.「センターで交付されたメールアドレスへ送られてきたメールをフォワード(自動的に転送)したいのですが ...」

A.「各自で以下の設定を行えば、メールのフォワードができます。」

(アドバイス)

各自で以下の設定を行うと、センターとその他の場所(自宅など)の両方で、同じメールを受信することができます。ただし、センターを利用した際には、かならず不必要なメール(自宅などで既に読んだメールetc.)を削除するようにしてください。

メールのフォワード手順

フォワード用ファイルの作成→フォワード用ファイルの転送→メールの受信確認

(1)フォワード用ファイルの作成
@スタートメニューで「アクセサリ」から「メモ帳」を起動します。
A各自で持っているメールアドレスとセンターで交付されたメールアドレスの両方を入力します。入力は、下記の通り行ってください。

入力方法(注意)
・改行キーは入力しない。    
・複数のメールアドレスを入力する時は、カンマ(,)で区切る。
例 h107777@isc.senshu-u.ac.jp,xyz@abcnet.or.jp

B「ファイル」をクリックして「名前を付けて保存」をクリックします。
C「ファイル名を付けて保存」ウィンドウが開くので、ファイル名を入力し、OKボタンをクリックします。(ファイル名は任意ですが、全角文字は入力しないこと)

(2)フォワード用ファイルの転送
Dスタートメニューより「Network」の中の「WS_FTP95 LE」を起動します。
E「Session Profile」ウィンドウが開くので、Host NameとHost TypeとUser IDとPasswordを指定し、OKボタンをクリックします。

Host Name: ikuta1.isc.senshu-u.ac.jp         
Host Type: Automatic detect         
User ID:   ユーザ登録名         
Password:  UNIXワークステーションシステムでのパスワード

F「Local System」のファイルが左半分に、「Remote System」のファイルが右半分に表示されます。

・「Local System」のファイル一覧から、Cで作成したファイルを選択(クリックして反転表示)します。
・「Remote System」に各自のホームディレクトリが表示されていることを確認します。
・転送モードは、ASCIIをチェックします。

G → ボタンをクリックすると、「Remote System」のファイル一覧の中に、Cで作成したファイルがコピーされます。
H「Remote System」の中から、Cと同じ名前のファイルを選択(クリックして反転表示)して、その右側にあるRenameボタンをクリックします。
I「Input」ウィンドウが開くので以下の画面のように入力し、OKボタンをクリックします。ファイル名は必ず「.forward」にします。

(3)メールの転送確認
J電子メールをセンターで交付されたメールアドレス宛てに発信します。

※ Aで指定したメールアドレスの全てで受信できたか必ず確認してください。

プリントキャンセルについて

Q.「プリンタになかなか出力されないので、つい印刷ボタンを何回も押してしまって...キャンセルしたいのですが。」

A.「設定→プリンタで表示されているものはキャンセルできます。」

(アドバイス)

 プリンタへ出力するデータ(スプール)の情報は、それぞれのパソコンから参照することができます。また、印刷待ちの不要なスプールはここで削除することもできます。印刷されないからといって何回も印刷ボタンを押す前にスプールの状態を確認して、不要な出力を行わないようにしてください。

 

@ スタートボタンから設定→プリンタでウィンドウを開きます。
A プリンタのアイコンをダブルクリックするとスプールの状況が表示されます。   
B 削除する場合は、該当するスプールをクリックしてドキュメント→キャンセルで不要なスプールを削除できます。


5.情報科学センター開催講習会・講座のお知らせ


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情報科学センターでは、各種講習会・講座を実施しています。これらの講座を受講したい場合は、事前にセンターの利用登録(手続き完了者には「利用許可証」を交付)が必要です。利用登録手続きの詳細はセンター受付にお尋ねください。
なお、以下に開講予定の講座を紹介します。実施期間や募集要項の詳細については、決定次第、センターインフォメーションやセンター掲示板、センターホームページ(URL:http://www.senshu-u.ac.jp/Isc/Info/kouza/kouza.html)でお知らせします。


今年度の講習会「さわってみようコンピュータ」は先月で終了です。受講希望者は来年度の開講を待ってください。

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 各種講座は以下の通り予定されています。受講希望者は、開催日前日までにセンター受付に申し込みをしてください。なお、定員になり次第締め切りますのでご了承ください。今年度の開催講座も今回掲載のものですべて終了です。

新ゼミ生のための情報リテラシー講座

定 員25名
受 講 料1,000円
開催期間12月 1日(火)

16:20〜19:30

申込期間11月17日(火)〜
開催場所生田校舎 (120年記念館4階 端末室F)
備  考参考書「情報処理入門」高萩栄一郎 著

 この講座はMSワードを使い、ゼミなどのレポートを作成することを目的としたものです。まずレポートの構成法を簡単に説明し、MSワードで文書を入力します。編集、フォント、特殊記号、図や数式などの挿入、罫線、各種形式での保存、印刷などの解説と実習を行ないます。またネットスケープナビゲータを使用してレポートのテーマに関連した情報を検索することも行ないます。

EXCEL活用講座

定 員25名
受 講 料1,000円
開催期間12月 8日(火)

16:20〜19:30

申込期間11月10日(火)〜
開催場所生田校舎 (120年記念館4階 端末室F)

 今ではパソコンを使うという人の大多数が、ワープロと表計算ソフトだけを使っています。それほど多く利用される表計算ソフトの少々凝った使い方を講習する。入門者以外の受講も考慮した内容にする予定なので少なくとも一度以上は表計算ソフト(EXCEL等)を使用したことがあるかそれと同等の人を対象とします。

UNIXワークステーション入門講座

定 員15名
受 講 料1,000円
開催期間12月15日(火)

16:20〜19:30

申込期間12月 1日(火)〜
開催場所生田校舎1号館2階(ワークステーション・ルーム)

 この講座は情報科学センターにあるUNIXワークステーションに関する入門講座で、これまでまったく利用したことがない人や、電子メールやWWWブラウザくらいしか利用したことがない人を対象としています。情報科学センター発行の「UNIXワークステーションシステム 利用の手引き」の内容を中心にコマンド、シェル(csh,tcsh)の環境設定、キー操作などを解説します。C言語での簡単なプログラミングと実行も行ないます。