Joshua Mostow先生
2005.12.9
Joshua Mostow先生(カナダ・ブリティッシュコロンビア大学)によるカナダとを結んだ遠隔地授業「伊勢物語の視覚的享受史」が板坂先生の「日本文化特殊講義」(水曜2限)の時間に行われました。
今回はまず最初に西野助手による補助講義「伊勢物語の絵画史理解のために」が行われ、その後、Mostow先生の2部に分かれた授業コンテンツを見て、『伊勢物語』のジェンダー的解釈の変遷史(初段に於ける見る男と見られる男)、政治的な側面からあずま下りと惟喬親王の雪中訪問の場面が取り上げられました。
江戸期の授業では取り上げられることの少ない『伊勢物語』の優雅な世界を通して、新しい解釈の可能性をさぐりました。
大内先生・高橋先生
2005.12.5
高橋先生の2限授業時間を用いて、大内先生によるネット授業が「インターネットを利用した最新研究の課題」をテーマに行われました。
「星の王子さま」の著作権問題について、資料を読んだ上でPower Liveを通して学生から質問を受け、次に、質問内容を踏まえてPowerpointによる著作権の歴史的経緯と現行著作権法について講義し、さらにネット上の投票システムを利用して学生の理解度を確認し、最後にインターネットを利用した研究全般について質疑応答が行われました。
韓国・太田大学とのリアルタイム共同授業
2005.11.29
板坂ゼミと韓国・大田大学(Daejeon University)の閔丙勲先生の指導学生たちとの間でインターネット利用の共同授業が行われました。
今回の授業テーマは「ヒーローとヒロイン」!
板坂ゼミの4グループはそれぞれ「助六縁江戸桜に見るヒーローとヒロイン」「作られたヒーロー宮本武蔵」「日本昔話におけるヒーロー・ヒロイン」「日本におけるヒーロー・ヒロイン:像義経と静御前」の授業コンテンツを披露。
対して太田大学では「織田信長」「濃姫」「源氏物語のヒーローとヒロイン」「韓国のヒーローとヒロイン」の4本。
二つの大学のコンテンツを通して、韓国では「ヒーロー」というと国の為に働いた実在の人物、日本ではフィクションの世界に夢を求めるという大きな違いが見え、とても有益な授業でした。
2005.7.13
Peter Kornicki教授(イギリス・ケンブリッジ大学)のネット授業「江戸時代前期の女性の読書」が水曜2限の「日本文化特別講義4」で行われました。
参加学生は2〜4年生で計98名。
女性の読書光景を描いた日本の江戸期の絵図や、西洋中世の本を読む婦人を彫った石棺彫刻の写真など、ふんだんに資料を用いた授業コンテンツでした。
その他、板坂先生の「もう一つの読書」pptファイルによる補足講義が入り、説明資料も配付され、江戸期の女性の読書を巡る新見地に学生達はさまざまな思いを抱いたようです。
大学院では、ケンブリッジでKornicki先生に学ぶ院生達とのネット会議も計画されています。もっともっと知的刺激を、互いに求めたいと思います。
大内 秀範先生
2005.7.11
大内秀範先生のネット授業「著作権とインターネット」が高橋龍夫先生の月曜2限の
授業で行われました。
専大生田校舎内の二つの教室を結んで、インターネットに於ける著作権という、
避けて通れぬ重要問題を巡る歴史や現状が講義されました。
Rein Raud先生
2005.6.17
フィンランド大学教授のRein Raud先生による「エストニアの俳句」授業が行われました。
今回は金曜4限の「日本文学作家作品研究4」(板坂先生)の授業で、はじめて1年生も参加しました。
参加学生は65名。エストニアとは6時間の時差(サマータイム)で、朝の8:30〜10:00だそうです。
バルト3国の一つであるエストニアの、長く苦しい歴史を学び、その中で新しい発達を示したハイクという短詩型の魅力を、専大生たちはRaud先生のお話から知ることができました。
エストニアがとっても身近になった授業でした。早速、図書館に行って「エストニア」を調べよう!と感想に書いた学生もいたのですよ。
2005.6.7
2005年度前期にベネチア大学の日本学専攻の学生15名と専修大学板坂ゼミ生38名の共同ゼミナール授業が行われました。
2月にヴェネチア大学で収録された授業コンテンツと、前期ゼミナール授業で4つのグループに別れて作製された専修大学側の授業コンテンツを用いて、「異文化が語り合う場」というテーマで、熱い授業が展開されました。
当日は、ヴェネチア大学からAlessiaさんが来日中。思いがけない友だちの姿をネット授業の画面に見つけて、ヴェネチア大学生たちも大騒ぎ。そして板坂ゼミの授業コンテンツも去年より大幅にスキルアップ。
早くも来年のテーマに向けて、議論が始まりました。
授業風景 飲み会ではAlessiaさんも一緒!
2004.12.8
12月8日水曜日、ヴェネチア大学のLaura Moretti先生によるイタリアからの遠隔地授業が行われました。
授業は「比較文学特殊講義」。テーマは「イタリアにおける日本文学研究」。受講生は約120名。
ネット会議ソフトLiveOnを用いて計4つのビデオ映像を流し、さらにContent Author Prestoによる授業コンテンツを用いて、1時間半の授業が行われ、学生からの質問にLaura
Moretti先生が丁寧に応え、楽しい授業でした。
授業内容
授業開始
・板坂先生による授業説明と挨拶
・学生の挨拶
・Laura Moretti先生よりの挨拶と4つの授業コンテンツの流れについて説明
(4分)
@授業コンテンツ(8:52)を双方で見る
・イタリアの大学での教育制度
・大学での日本文学研究の学び方
・Moretti先生とリアルタイムで学生達が質問・意見を話しあう
A授業コンテンツ(5:33)を双方で見る
・文学史の教科書について
B授業コンテンツ(12:56)を双方で見る
・日本文学の翻訳と出版社
・Moretti先生とリアルタイムで学生達が質問・意見を話しあう
C授業コンテンツ(11:28)を双方で見る
・イタリアにおける日本文学研究の状態
・研究者、文庫、美術館など
・Moretti先生とリアルタイムで学生達が質問・意見を話しあう
今日の纏めとネット掲示板の紹介
・Moretti先生から今日の感想
・学生挨拶
2004.11.16
11月16日火曜日、韓国・檀国大学とのネットワーク利用のリアルタイム共同授業が行われました。
授業は板坂ゼミの「ゼミナール」。テーマは「恋文」。受講生は約35名。
専修大学と檀国大学の双方の学生が作成した動画スライドシンクロコンテンツを元に、意見の交換が行われました。
授業内容
A 導入
教員挨拶 鄭 ヒョン教授
教員挨拶 板坂 則子教授
学生挨拶 (檀国大学)
学生挨拶 峰野(専修大学)
檀国大学・専修大学学生自己紹介
B 檀国大学生による研究発表(事前作成コンテンツ)
@新羅時代の郷歌と『土佐日記』の和歌の比較(3:58)
A『源氏物語』と『ノルウェイの森』における恋文(3:20)
B手紙、その愛の形(4:30)
C『つぐみ』の手紙(3:26)
C 専修大学生からのBへの質問や意見
D 専修大学生による研究発表(事前作成コンテンツ)
@『源氏物語』の恋文
A『薄雪物語』の恋文
B現代のラブレター小説
C現代日本恋文事情
E 檀国大学生からのDへの質問や意見
F 双方の学生による質疑応答
G 鄭教授によるレクチャー 「日本古典文学と仮名の実用性…韓国文学との対比を中心に」
H 板坂教授によるレクチャー 「日本文化の中の手紙と恋の伝達」
I 双方の学生による感想、次回への提言
J 学生挨拶 川辺(専修大学)
学生挨拶 (檀国大学)
J 質問、意見受付の授業用BBSの紹介