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Course Descriptions アメリカ史研究


樋口担当の2013年度の授業科目と内容を簡単に紹介します。


学部歴史学専攻科目

歴史学入門ゼミナール (木曜日2限 学部1年次前期)

 なぜ歴史を学ぶのかという問いを念頭において、歴史を学ぶことの楽しさと意味について受講生の皆さんと共に考えてみたい。図書館の使い方やリサーチの仕方、さらに論文の書き方のプロセスを一つ一つ学びつつ、「歴史理解を深めるプロセスを体験する。個々のリサーチに耳を傾け、様々な角度から考えよう。受講生によるリサーチや口頭報告、段落作成など、実践を重視する。


欧米史概説1(前期)・2(後期)/西洋史概説 (水曜日3限 学部1・2年次)

 アメリカ合衆国の歴史を辿っていくと、どのようなアメリカ像が現れるだろうか。政治・経済の変化に留意しつつ、アメリカ社会がヨーロッパやアフリカ、さらにアジアに住んでいた人々とその子孫から成ることにも注目し、大西洋や太平洋に阻まれることのなかった人々の移動の実態に迫ってみたい。講義形式を主とし、ビデオ教材なども用いる。授業終了時にその時点での考察を書いてもらうなど、受講生とのコミュニケーションも重視する。受講生は、「読む」「聴く」「観る」「考える」「書く」という作業を通して、歴史を考える自分の視点を確かめることになろう。


アメリカ社会の人種と政治1(前期)・2(後期)/西洋史特殊講義V (水曜日4限 学部2年次以上 他学科・他大学の方も歓迎します)

  今日の世界を見渡すと、日本国内外の各所で新しい法律や規定がつくられ、新しい社会秩序や制度がつくられている。わたしたちは、そうした一つ一つの動きに疎くなっていないだろうか。この授業ではそうした今日的な関心を念頭に置きながら、多人種・多民族で構成されるアメリカ合衆国の社会のダイナミズムに注目する。前期は、主に奴隷制度における人種関係やその影響をひもとくことによって、19世紀の歴史が現在を生きる私たちにどのような価値観や問題を投げかけているのかを考える。後期は、19世紀末から20世紀における人種関係の歴史を考察し、アメリカ人としての権利を要求した人々の声に耳を傾けたい。また、公民権運動の記憶のありようについても考えてみたい。それは、アメリカ合衆国の現状のみならず、私たちをとりまく現状を理解する鍵にもなるだろう。


歴史研究方法論1(前期)・2(後期)/歴史文献研究T (火曜日2限 学部2年次)

 1年次の「歴史学入門ゼミナール」で学んだ基本事項を基に、実際に英語史料を読む。その史料の英語内容を理解することはもちろん、そこに記された文言を残した人々がいかなる状況にあったかを考察し、議論することによって、歴史研究の難しさとおもしろさを各自で探ってほしい。


ゼミナールT・U (木曜日4・5限 学部2・3年次)

  2年生も3年生も史料を読みつつ、リサーチを実践する。前期はアメリカ史の諸テーマに関する論文を読み議論する。後期は、昨年度と引き続きフレデリック・ダグラスの自伝を史料として読み、奴隷制時代のコミュニティについて考えてみたい。リサーチの実践は、卒業論文のテーマを決定することを目標に行うものとする。さらに、報告者に対する質問やコメントの仕方、聞き手にわかりやすい発表の仕方を工夫することも重視する。また、ゼミ生独自のプロジェクトとも継続してほしい。年に2回のゼミ合宿を予定している。


ゼミナールV (木曜日4・5限+ 学部4年次)

 ゼミナールT・Uで学んだ史料読解とリサーチの実践を生かし、ゼミナールVでは卒業論文作成を第一の目標とする。報告者に対する質問やコメントの仕方、聞き手にわかりやすい発表の仕方を工夫することも重視する。年2回のゼミ合宿を予定している。



大学院文学研究科科目(他ゼミ・他大学の院生も歓迎します)

西洋史特講X(アメリカ史) テーマ:人種関係と文化(水曜日 文学研究科修士課程)

 19世紀から20世紀におけるアメリカ合衆国の人種関係と文化を、大西洋世界を射程に入れながら考察することによって、新たな研究方法の可能性について検討する。民衆史などの視点からも関連の研究書を、アメリカ合衆国以外の地域についても取り上げ、柔軟に考えていきたい。


西洋史特講X(アメリカ史)演習 テーマ:歴史と記憶(水曜日 文学研究科修士課程)

 アメリカ合衆国における公民権運動に関する英文史料を多読しながら1960年代を考察しつつ、オーラルヒストリーという方法、および記憶形成についても考える。修士論文作成の準備およびその発表も行なう。活発な議論を期待する。


西洋史特殊研究X(アメリカ史) テーマ:「アメリカ」と社会秩序形成(水曜日 文学研究科博士後期課程)

 アメリカ合衆国の19世紀における統合と排斥の論理を念頭におきながら、人種意識形成とナショナリズム、および社会秩序形成のメカニズムに関する歴史的考察を試みる。一般的にナショナリズムの高揚期として19世紀末が一つの画期とされていることを踏まえて、それに至る道程を検証してみたい。


西洋史特殊研究X(アメリカ史)演習 テーマ:「アメリカ」と社会史(水曜日 文学研究科博士後期課程)

 研究書・研究論文・原史料を読み発表し、議論することによって、社会史の方法と可能性を探る。とりわけ、文化人類学や社会学などの関連諸科学、新しい考え方を方法としていかに取り込めるかなどにも留意する。博士論文の準備段階における発表・検討なども含める。




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