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『アメリカの奴隷制を生きる―フレデリック・ダグラス自伝―』


・本書は、逃亡奴隷であったアフリカ系アメリカ人、フレデリック・ダグラスが1845年に著した自伝の日本語訳です。2016年1月20日に出版されました。これは、ゼミ活動として2009年度より過去5年間にわたって継続してきたプロジェクトで、その成果は『専修史学』49号・51号・53号・55号・57号に掲載されてきました。本書は、2015年度にその翻訳文を全体的に見直して、出版まで漕ぎつけました。ダグラスの想いが詰まった英文を、いかにその微妙なニュアンスを損なうことなく、なおかつ日本語として読みやすく仕上げるかという課題を意識して、ゼミ生全員が熱く議論を交わしました。出版に際しては、ゼミ生自身が「まえがき」と「あとがき」も担当し、代表数名が出版社にも赴きました。全体として本書は、フレデリック・ダグラスという一人の「奴隷」が、奴隷制の過酷さを目の当たりにしながら、なおも自由への希望を捨てず、強固な意志でその鎖を振りほどき、逃亡を果たす様が、「人間らしく生きる」とは何かを我々に強く問いかけています。多くの人々に読んでいただければ幸いです。

・『ニュース専修』2016年3月号のインタビュー記事はこちら

・2018年5月 本書の二刷が出版されました。

・2018年7月 『歴史学研究』で紹介されました。詳細はのちほど。






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