僕が担当した金融班について述べたいと思います。
1、形式
相手ゼミの鶴田ゼミの内容と僕の内容に類似点が多々在りお互いの矛盾点や正当性を競い合うディベートではなくお互いの成果を取り込んで一つの結論を導き出すディスカッション形式になりました。
2、主張
鶴田ゼミの主張として今後の金融業界はリテール金融と投資銀行形式のスタイルに特化していくであろうとの主張でした。
これに対するうちの主張はりテール金融とホールセール金融に特化するであろうという主張です。
うちからのIT導入に関する主張として、金融、証券、保険の各業界の垣根が低くなるという前提に立ち、証券業界におけるITの導入状況を解説しました。
3、論点
ホールセール金融の経営戦略とはどういうものか?という鶴田ゼミから質問があり、JPモルガンの例を出して解説しました。
リテール金融の将来像として投資信託業務が主になるのでは?という鶴田ゼミの質問に対し、我々はおおむねそうであるとの認識を示したうえで、但し注意しなければならないのは、それぞれの個人投資家が求めているニーズは多様であることをアンダーセンコンサルティングのデータに基づいて主張し、そのためにはリテール分野にマーケティングのノウハウを積極的に導入すべきだと主張しました。
4、結論
両ゼミとも日本金融機関の将来像は、経営システムの見直し具体的には
リテール、ホールセールの市場に合わせて特化が図られるであろうという点とそれを前提とした様々なオプションが考えられるという点で一致し、うちのゼミが主張したITの有効活用についても前述の経営システムの見直しを図ったうえで導入することは有効であるとの結論に達しました。
補足
*青山学院も参加していたのですが、不勉強な準備と不誠実な本番の対応のため議論に参加する能力を欠き、居てもいなくてもどっちでもかまわない存在でした。
今回初めてインナー大会に参加して改めて前期に行った新人戦とは違うと感じました。しかし他大学との交流があまりうまくいかなかったので、テーマ設定から他の大学と観点がずれてしまうという事態に陥り、また当日には青山大学のゼミ長団の方しかおらず、教授や先生などがいなかったということもあり進行に問題があったと思います。
私は国経班ということで参加しましたが、実際の討論では財政担当ということもあり、ほとんど国際比較をしながらの討論ができなかったので非常に残念です。しかも比較といいながらもどこと比較できるのかさえ分からず、自分の担当した論文には比較したデータどころか文章としても比較できませんでした。
実際の討論においてもやはり時間の関係などもあり、他の班の分の勉強がおろそかになってしまい、討論に参加することがあまりうまくできませんでした。しかし自分の担当のときになってから、できる限り発言をするように心がけて相手に対して質問を投げかけたり、逆に質問されたときなども積極的に発言するようにしました。問題の内容の方はやはり青山大学の方たちとうまく連絡を取り合えなかったので、当日もあまり討論にならなかったけれど、違った観点からの経済の見方を学べたと思います。またどちらかというと青山大学の考え方はミクロ的な考え方だったので、とても面白い意見を聞け、今後の自分の考え方にも取り入れたいと思いました。
産業構造について
まず、3つの大学で異なる主張であったため、本番までに他ゼミの内容を勉強してくるということだったが、他ゼミの方があまり勉強をなさらなかった等の理由から、話し合いの糸口が見つからず論点を導き出すまでに至りませんでした。
そのため産業構造に関しては意見交換のみで、本題の日本経済の活性化まで到達できませんでした。
全体の主張
=望月ゼミの主張=
サプライサイド強化=企業の体力を回復させ企業収益の増大により経済の活性化をはかる
現在IT投資が全産業に与える波及効果が高いという観点から、今後IT導入により企業の効率化・低コスト化がはかれるという主張を各産業の具体例を交えて提示→その企業の原動力が産業構造のシステム自体の変革を可能にする(規制緩和など)
=鶴田ゼミの主張=
現在、新製品や新事業が日本で起こりにくいのは企業に体力が無いからである。→企業革新が必要
しかし規制によって企業行動に様々な障害が起こっている。規制緩和を行うことにより企業体力が回復する
=中込ゼミ(青学)の主張=
各企業(通信産業)が通信インフラ構築競争をし、その結果インフラが整備されて初めて全体の効率があがる
感想
他のゼミが各ゼミの論文の内容を勉強して頂ければもっと議論が活発化したのではないかと感じた。
しかし産業構造に関して他ゼミからの違った考え方、視点を得ることができたのはとてもよかったと思う。
ITにより各産業がどう進展していくのか、通信インフラ競争は今後どうやって世界に波及していくのが見ていきたい。
国際班 財政
財政は、公共投資。税制改革を論点に話し合いました。(小さな政府を前提としている)
公共投資〜従来の公共投資の問題点を挙げ、波及効果がなくなってきている事を証明した。そこで、今後公共投資を短期的な景気対策としてのみとらえるのではなく、長期的な視野でとらえる必要性があるのではないかと考えた(短期的な投資も必要だが)。つまり、将来に向けた社会資本整備として、特に生活基盤では社会保障、産業基盤では情報関連に対して(効率的に)投資を行っていったらよいのではないかという事です。(また、この様なインフラ整備を民間が活用していく事も重要な点でもある。)
税制改革〜税率を変動させるのではなく、法人・所得税の納入制度の変革の必要性を話し合った。その時の視点として、より公平・平等に収めさせるような制度ととらえている。
今年のインナーは、当日までに各人何を努めておくべきかを適確に判断できており、論文全体としての流れ(主張)も認識していたために(私としては)大変効果があったように思われます。(ただ、やはり各章ごとに分担しているために、自分の担当していない部分の知識が欠けてしまうという問題点が、あいからわず残ってしまったように感じられます。)
また、今回のインナーに参加するにあたり、私自身が主に実感したことは次の二点です。一点目は、論文を書くにあたり、やはり全体として何を前提に置き・立証、主張したいのかを明確に認識しておかなくてはならないということです。もう一点は、討論するにあたり、(上記の内容を実行するにあたり)原論・データが必要不可欠であるという事です。これらにより、より論理的に相手の意見を聞く事ができ、自分の意見を述べられるのだと思いました。
以上より、私としてはインナー大会で得られたものは大きかったと考えています。
とにかく、発言ができなかったことが残念だった。
もし、来年参加するような事があれば、他校ともっと連絡を取り合い、論点、方向性がずれないようにしていき、より一層勉強をして取り組みたいと思う。
他の学校にももっとお互いの学んできた事を活かしあえるような、有益なディスカッションを望みたい。
各大学間において、討論をするにあたっての前提の認識がずれていたこともあり、必ずしも活発な討論が行われたとは言えないと思いました。
また、個人的には、国経班のミーティングにあまり参加できなかったこともあり、望月ゼミのスタンスを把握していなかったため、積極的な発言は控えざるを得ませんでした。国経班の皆さんすみません!
<インナーの感想>
前回の新人戦に参加できなかった自分にとっては初めての討論会となった。
率直な感想として、討論ができるほど論点がまとまっていなかったようだ。結局話はミクロ、ミクロへと迷走し、論点の食い違いと認識の違いから説明を禁じ得ない
状況になり、時間の半分ほどが説明会と軌道修正のための議論になってしまった感がある。ある程度論点を具体的なミクロな視点に絞ったほうが討論がしやすいのだろ
うが、それでは全体的な総括が難しくなる。要検討課題であろう。
論文構成にしても、各章単位での統一を図ることが限界のようで、論文全体、ゼミ全体の方針を定めることは、個人の考えの相違と、時間的な制約から困難なようで
ある。
しかし、知識として得たものは少なくなく、その点に関しては満足できるものであった。
今回のインナーを通して思ったことは、主に二つ。
一つは、担当分野以外の勉強の必要性。
理由は、私が担当した部分が国際経済班の大前提である“IT投資の必要性”だったのだが、本番においてその部分は、互いに共通しているところだからと割愛されてしまった。私は、そのところを重点的に固めて本番に臨んでいたので発言する機会を始めから失ってしまった。そこで異議を唱えていれば良かったのかもしれないが、私は、「まぁ、ここで言わなくともIT投資は前提条件であるが故にいつかそれに対する発言機会があるのではないか」と高を括っていたらその期待も虚しく終了した。非常に残念であったが、他の分野もカバーできていれば、それに対しての意見を述べつつ、上手く自分のテリトリーに引き込む発言も出来たのではないかと思うと遺憾である。
二つ目は、他大学との意思疎通の重要性。
今回の討論会は、非常に不思議な雰囲気に包まれていた。和やかなようで、実は、冷めているようで。その原因は、おそらくその場にいた多くの人が思っていたことなのではないかと思うのであえてここでは語るまい。私は、この討論会を通して、同じモノに対しての討論なら可能であるが、違うものに対しての討論は不可能だということを1日かけて学んだ。意思疎通は、重要だ。
私の性格は、
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス。気づいたらホトトギスは
死んでいた。」って言うことなんだな。と思う。
「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス。
しかも、その最高の歌声で!!」ってことになりたいものだ。
インナーを通して学んだことは多い。