2000年ゼミ活動第2回(4月20日) 書記 山村直子
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@事前連絡(●新人戦について ●サブゼミについて ●HP理事会発足について) |
A今週の顔 木幡英晃 TOPIC37「スリランカ体験記」 |
B数学基礎学力調査テスト |
C討論「景気と国際金融」第一章 |
D次週までの課題 |
E教授からの一言 |
F事後連絡 |
@事前連絡
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●新人戦について・・・今年も学内ゼミによる新人戦が実施され、望月ゼミからも3年生2名(昨年後期入ゼミ)2年生12名が参加します。また新人戦運営する議長団に、3年生の両角、吉沢がさんかすることが決定しました。
新人戦日程
4月27日 新人戦打ち合せ(12:50〜423教室)全員参加 内容「討論テーマ決定」 準備物「論点とその理由」をA4のレジュメにまとめて提出
6月1日 論文提出
6月17日 新人戦
新人戦班分け
金融班
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産業班
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財政班
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田村直之(書記2年)
高村雅秀(2年) 石井英嗣(2年) 永松和宏(2年) 小西加津奈(2年) 吉岡千晶 (2年) |
宮澤奈緒(書記2年) 株屋根彩子(3年) 稲嶺しのぶ(2年) 鈴木竜介(2年) 三宮慎大朗(2年)
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辻文野(書記2年) 正根寺舞子(2年) 佐々木麻希(2年) 川嶋靖代(2年) 飯野勝也(2年) 江藤裕史(3年) |
●サブゼミについて
次週4月24日(月)より開始(4時限 図書館グループ閲覧室B)、英語班・数学班の方は内容の確認をおねがいします。
●HP理事会発足について
このたび望月宏教授が「専修大学広報本部・ホームページ理事会」の理事長に任命されました。大学のホームページは教育者、学生、入学希望者への情報ツールであり、その存在意義は大きく、望月ゼミでは経済学部ホームページの企画、運営を行っていきます。すべてのニーズに答えられるホームページをめざしていきたいと思います。目標は「毎週更新・ニーズに答える」です。
○教授からの意見・・・HPは、大学内のみにとどまるものではなく世界中に発信できるものであるから、常に水が流れるように清いものでなければならなりません、そのためには更新日の厳守が必要です。また私が手を加えることにより時間の有効利用を図りたい、空いた時間を利用して他のことへの挑戦を試みることができるでしょう。すなわち新たなるプロジェクトへの挑戦です。また ゼミナール自身が、プロジェクト中心に動いているためにその活動を記録として残す必要性があります。⇒HPの活性化
○プロジェクト完結までの推移
企画→ |
実行→ |
報告(ホームページ段階) |
A今週の顔 木幡英晃 TOPIC37「スリランカ体験記」
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ここでは今週の顔として、ゼミ生のコラムを紹介していきます。今回は3年生木幡英晃のTOPIC37「スリランカ体験記」です。
現在製作中です。もうすこしおまちください |
B数学基礎知識調査テスト
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経済原論を理解する上で必要不可欠な数学知識を身につけるために、サブゼミにおいて数学の講義を行うことが決定しました。担当者は3年生の株屋根・江藤の二名です。この日は基礎学力の調査としてミニテストを行いました。高校で数学UB以上を勉強していないゼミ生も数人いるので、課題がのこるものとなりました。来週からのサブゼミで勉強していくことが決まりました。
またサブゼミではグローバル化に必要不可欠な英語の勉強もおこなうことが決まりました。目標をTOEIC550点に定め、本年度より設置された望月宏国際ゼミのメンバーを中心に勉強していきます。
本年度のゼミの基本学習方法は、テキストにあります。以下に、テキストの学習方法を提示しておきます。更に良いアイデアがある場合は、躊躇することなく変更していきます。
C討論「景気と国際金融」第一章
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テキスト紹介 小野善康著『景気と国際金融』 岩波新書 内容紹介 本書の土台となった理論は、現代現代マクロ経済学の基礎をなす、ダイナミクス(動学理論)の考え方である。しかし、現在のほとんどの動学理論では需要不足が引き起こす不況という発想がきわめて軽薄である。本書の特徴はそれを中心据えて分析しているところにある。 学習方法 @ゼミ生は本ゼミまでに、指定された範囲を読み、火曜日24時00分までに掲示板に感想と論題を書きこむ。 A毎週交代で三年生が討論の司会進行をする。(司会は掲示板より論点と班分けをしてくること。) B班別で論点整理をし、全体のディスカッションから結論を導き出す。希望者はパワーポイント等を用いたレジュメを作成してくる。また次週ゼミまでに感想を掲示板に書きこむ。
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司会・両角卓馬
方法・第一章の内容が納得できるかできないかで5班に分け、班内での意見の交換をして、それをもとに討論を行いました。
1章の要旨
@フローとストックの概念
Aダイナミクス理論では、経常収支と投資は需要サイドの時間選好により決定される
B為替相場の変動は供給サイドの国際競争力を決定するが、それは貿易パターンの変化を決定する。
C不況期の投資選択は企業と国にとって有利な投資先が異なる。
Dストックにおいて資産は等価交換で行われる。よって資産取引の結果で資産の増減は起こり得ない。
E資産選択は○収益性○流動性○安全性により決定される。
討論における各班の意見
○ 津ヶ原班 納得× ⇒為替レートの変動によって資産は変わるのではないか。
○ 吉沢班 納得× ⇒等価交換であるのか。期待値がのっていない。
○ 両角班 納得○ ⇒等価交換はなされている。根拠をみつけたい。
○ 山村班 納得× ⇒為替レートが無視されているのではないか。
○ 木幡班 納得以前 ⇒何が前提となっているのか
討論の内容
両角班→吉沢班 「両角班では等価交換がおこなわれていると考えます。なぜ等価交換が行われていないと考えるのですか?」
吉沢班返答 「この本には期待値の概念が入っていないと考えます。株価は期待値により上下するものなので等価交換が常に行われているというのはおかしいと思います」
両角班→吉沢班 「それは時間の概念が入っていないからです。ここでは資産交換の瞬間のことを言っています。確かに時間がたてば資産価格は上下しますが、取引が行われるその瞬間については等価交換がなされています。」
結果、その時間においての資産取引は等価交換で行われていることを、みんなが理解しました。
まとめ
通説と小野理論のギャップ ⇒ I−S = E−I ケインズ理論の場合左辺が決定することにより右辺決定、一方小野理論の場合は、右辺が決定することにより左辺決定すなわち、需要側の態度が経常収支に影響を与える。(テキストP23)"生産力により経済収支黒字論"の痛烈な批判。
○ MMF ・5.5〜6%の金利。確定ではないがほぼ確定に近い安定さを持つ。高金利安定の理由⇒ ・1番多くの人が参加しているファンドである。つまり投資先が多い。ちなみに、グローバルな資産形成手段である為替のリスク回避は、"時間選好"による。
○等価交換、期待値の問題は、分けて考えるべきである。評価は時点によりけり。
司会のまとめ 両角卓馬
@時間軸の設定 今回のディスカッションは、内容理解を目的としたために、特にストック面の時間設定にポイントを置きました。それにより、あまり納得が行かなかったグループの見解は、等価交換により取引が行われてから、為替レート変動の場合日本人にとっては円高、株価上昇期待の場合の二つの資産変動が生じた場合に、最初に等価交換をした時点からあるいてい時間が経過した場合には当然ストックにおいても経常収支への決定要因となるため、そこであまり納得が行かなかったのではないでしょうか。
また小野教授の場合、あくまでストック面の資産移動を「一瞬」と限定している為に、その時点では当然等価交換しか起きえず、国際収支はフロー面のみによって決定されるということでした。経済原論に基づいても、国民所得Y=C+I+G+X−Mの前提条件にはある一定期間(一年)の人によって生産された所得と有るようにスパン的なものが含まれますが、ストック面において現金、短期長期債券、株式等の金融資産は無形資産と分類される為に国民所得Yには含まれないとされています。(経済を語る上で原論は必須) 結局のところ、個人的にはこれまでの一般論が誤った見解だとは考えられませんが、それと小野教授の論の違いはストックを一時点でとらえるか、ある一定期間をとらえるかの違いによって生じるということです。よって例えば金融機関がフローとストックを混同するのも必然的なことなのです。そうすると小野教授の「合成の誤謬」というのは多少言い過ぎなのではないでしょうか。
Aグローバルの視点 教授の意見にも有ったように、今後は個人レベルでの海外投資も増していくのではないでしょうか。ですが、そこで重要になってくるのが「自己責任」でしょう。最近はゼロ金利政策によって資産管理(運用)を投資信託等へ手を出す個人投資家が増加する傾向に有りますが、彼らの中には単なる“金もうけ”としか捕らえておらず、しっかりしたリスクヘッジを行っていない(考えていない)者がいると思われます。 その他フローの時間的選好に関して、現在の米国赤字が発生しているのも90年代からのIT革命によるところが大きいからではないでしょうか。ただし、日本と米国では資産の置き所(日本=主に不動産、米国=金融資産)が異なるため、日本においては米国に比べ資金の流動性にやや難点が有るのではないでしょうか。そのため日本企業の命とも言える「技術力」(最近では特にiモード)が日本市場には個人レベルでの評価に反映されていないと思います。この点は日本人の国民性である「自己責任」の欠如に繋がるのでしょう。
D次週までの課題 次週司会吉沢より
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○本日のゼミの感想、及びまとめをBBSに載せること。
○小野善康著『景気と国際金融』 岩波新書 "第二章"の事前勉強。BBSに載せること。
○次回ゼミまでに、為替に関する標準的なテキスト(原論等)を用いて学習し、当テキストでの理論との違いを理解しておくこと。
E教授からの一言
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「新のグローバル化とはなんなのでしょうか、みなさんゼミをつうじて良く考えてみてください」
F事後連絡
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○ "今週の顔"の担当の人は、用意をすること。来週は両角くんです。
○ 英語班は、年間計画を作成すること(小テスト用意も含む)
○ 進級論文をPC班富田に提出 対象:BBSに載せていない方、PC班に送っていない方
○ 新人戦の記録と数学の記録をそれぞれ担当の方はPC班富田に提出
書記からの連絡
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書記係山村から英語班、数学班、新人戦の書記へ
○ 木目細かなフォローのため、英語班、数学班、新人戦班の担当の方は、それぞれ記録書を作成し、PC班富田の方まで直接提出するようにお願いいたします。
* 今回の書記に関して、何かご意見がございます方は、書記係山村までお願い致します。→e100548@isc.senshu-u.ac.jp