2001年ゼミ活動第23回(12月6日)  書記 
<<連絡事項>>
@欠席者連絡
A今週のディスッカション
 
@欠席者連絡


・山田ゼミとのインゼミ参加者
 3年−飯野・吉岡・田村・高村・鈴木
 2年−岡田・長谷川・伊藤(和)・井口

・その他理由
 3年−正根寺(病院)・小西(TOEIC)・川嶋(用事)
 4年−山村・株屋根・富田

A今週のディスカッション 『雇用改革の時代』5章〜8章 

今回使用する参考図書
題名
著者
発行元
「雇用改革の時代 働き方はどう変わるか」
八代 尚宏
中公新書 1508


議題1 「職業紹介機能の問題点・あるべき姿とは?」

<1班:高橋・辻・永松・両角・津ヶ原>

・職業紹介無料の原則
  →有料を許可して民間の参入をしやすくすればより質の高いサービスを提供できる
・広域紹介事業への規制
  →情報の共有化をはかり、広域的な職業紹介を行う
・労働者委託募集の禁止
  →外注の需要が高まっているため、よい就業機会を見つけるためのコンサルティングを
・職業紹介事業と派遣事業の兼業禁止
  →派遣労働者の権利拡大を

<2班:河合・木幡・三宮・伊藤・原>

規制が多く現在では機能していないため、改善が必要。

・派遣事業と職業紹介業を兼務してはいけない。
  →派遣を職業訓練の場にすれば、雇用機会が拡大するのではないか?
・手数料→民間参入で活力が生まれる。
・広域職業紹介の禁止→雇用機会の増大。
・ネット上では企業名はふせる・出頭主義→無意味

これらの規制を外すことでうまれるメリットが、あるべき姿ではないのか。
ホワイトカラーよりもブルーカラーの人の方が多い。
  →職業紹介だけに留まらず、職業訓練も平行して行って行く。

 
<3班:朴・白井・稲峰・江藤・吉沢>

・料金規制
・広域紹介の規制→多様化に対応できない
・派遣による職業紹介の規制
・参入規制が強すぎる
・ハローワークの企業お会社の受給のマッチングが弱い
・ブルーカラーでスキルの無い人に対する民間職業紹介事業が扱わない


<まとめ>


〇料金規制により、失業者が質の高いサービスを受ける機会を奪われている
〇広域紹介規制により、失業者の雇用機会を狭めている
〇派遣事業との兼業を禁止されている事により、派遣での職業訓練機能というメリットが奪われている。しかし、現実的には派遣元と先の利害関係があるため成り立たない可能性も

ディスカッションA

議題2 「失業給付金制度の問題点とあるべき姿」

<1班>

本書で述べられているような少数精鋭+アウトソーシングをすすめれば、今後、パートや派遣労働の形態で働くものが増加することが見込まれる。

  →今後、失業のリスクに陥りやすい形態の雇用者の多くが、雇用保険の対象範囲に含まれていない。
  →正規社員だけではなく、非正規社員も含め、労働者の労働条件の改善が急務である。

<2班>

・6ヶ月以上、保険料を支払うこと
・給付金の短さ(最長で330日)
・給付金額
・パートや派遣労働者の多くが排除されている

【例】
オランダ…失業期間中に職業訓練所に行くと失業給付金がもらえる。しかし、いかなければ減らされていく。
日本…失業期間中に職業訓練所にいけば、失業給付金を貰える日数が長くなる。
  →ただ単に給付期間を延長したり、給付金額を増やしても問題の解決にはならない。むしろモラルハザードがうまれることに繋がり兼ねない。

職業紹介・職業訓練のより充実を。

 
<3班>

・非正規社員の条件が厳しい→正規社員と同じに
・退職後の受給→モラルハザード
・受給者が少ない→強制拠出(税制的に損益計上するメリットをつけて)
・受給期間が短い
・能力開発の規制が強すぎる→教育ローンの活用
・モラルハザードの防止→段階的に受給を減額

<まとめ>


〇給付期間の長さが充分でない
〇失業給付の受給資格者の幅を広げるべき
〇モラルハザード(フリーライダー等)を防ぐために受給期間に応じて段階的に受給額を下げる
〇非正規雇用者と正規雇用者の受給資格格差、を解消の方向へ

書記からの連絡

* 今回の書記に関して、何かご意見がございます方は、書記係岡田までお願い致します。

岡田→w120241@isc.senshu-u.ac.jp