ウェブサイト更新維持奮闘録

1998.1.31宮澤

19974月私は望月ゼミ二代目コンピュータ係になった。昨年の係の仕事は名簿提供やゼミナール論文の管理などシンプルなものであった。がしかし、1997年度は当初から「Web上でのゼミナール情報の発信と維持更新」「データの管理と提供」「EUCの補佐」が仕事のメインとなった。4月に仕事がここまで確立してしまうとは予想外であったことはいうまでもない。たびかさなる教授のご意見要望に口をパクパクさせ、頭がハングることもしばしばであった。

再三言っているように、私は屋内でコンピュータをさわって楽しむというよりは、映画を見に行ったり、ライブハウスにいったり、スポーツしたりと街中を歩いて楽しむことのほうがどちらかといったら好きである。如何にこの仕事を「効率よく空き時間に行うか」ということが私の一番の課題となった。

そこで「まず4月中にhtmlの書き方について勉強し、情報流動の停滞だけは避けよう」「係の仕事はやり遂げよう」「でも自分の生活パターンは維持しよう」と決意する。同時に、大学のパソコンに入っているFTPソフト(WS-FTP32)とTera Term Proの使用方法について望月教授や梶山・松崎両先輩に教えを請いに、html初心者の私は積極的に昼休みに食らいついていきました。当初は階層構造とパーミッション設定がわからずに悩んだものです。

4月末、ようやく文字だけのページ(リンク指定、テーブル等)を書けるようになった。FTPの階層について理解。

6月頃、日々の維持更新を繰り返し試行錯誤を繰り返しした結果、ようやく思い通りにタグを書いて全体の構成が描けるようになった。

7月末までにはペイントソフトを使ったイメージ作成とスキャナを使った写真加工をある程度自在にできるようになった。このころから、ゼミナールウェブサイトは、昨年度とは異なった形態となったように思える。私のチープなデザインセンスはトップページを目まぐるしく変更させ、「見るたびにデザインが変わってる」「違うページにいったかと思った」などといった苦情もよくうけた。メールによって閲覧者からの詳しいご指摘をうけ、それをもとにしてタグを書き換えたことも貴重な経験であった。このころすでに週3回程の更新を必ず行っていた。

9月になり、新たな一面を迎える。「コンテンツの充実とスリム化」である。ゼミナールのページは私の「html実験場」ではないことを改めて認識し直し、少し落ち着く。このころはゼミナール生のパソコン所有率が50%を超えていたので、電子メールを使用したやりとりがゼミ生の間でかなり重要な位置を占めるようになっていた。

このころ、私が望月ゼミに初めて参加した19964月とはあきらかに現ゼミ生の考えが違っていることに気付く。コンピュータは「このキーを押したら壊れるんじゃないか?」などと恐々触るものではなく、「ここを押したらどうなるの?」と積極的に中身を探求するようになっていることである。情報端末に対して積極的に知識吸収を試みる人が急増したことはゼミの皆さんも気付いていることだろう。望月宏ゼミは経済学部のゼミであるにもかかわらず、パソコンはすでに便利な「ツール」なのである。

10月になり、ゼミナールで新たな試みがスタートする。毎回ディベートに使用するテキスト「日本経済の再浮上」の事前予習レポートとゼミ後感想レポートをWebに公開し、ゼミナールでのディベートをより内容濃いものとする試みだ。作業の簡素化のためにCGIを利用した掲示板の設置を考え、私が契約するプロバイダの私のページに掲示板を設置する。結果ようやくゼミらしいディベートが繰り広げられるようになった。その効果は確かに表れたことに驚く。トップページのリニューアルもおおよそ終了。現デザインは自分でも結構気に入っている。周りの評判もいいようだ。

11月と12月になり、教授、ゼミの友達と話した結果、コンテンツはおおよそ充実したということになった。更新もほとんど毎日であった。同じ学年や下の学年にも興味の持てる人が増加し、htmlを書ける人もでてきたため、係の仕事も分担ができるようになったことはうれしいことである。ゼミナールの各係の権限委譲も進み、情報の流れもおそらくできているのであろう。

さて、19981月現在、ようやく私の仕事も落ち着いてきて、現在ではウェブサイトの情報維持更新もみんなによってスムーズに行われている。たしかに最初の4月は操作を覚えるのに時間を多く費やしたが、それ以後は「効率的な」仕事ができたと思っている。私もいろいろなことで忙しいときは確かに何もしなかったのだが、少し空いた時間に更新ファイルをまとめておいて、夜、時間が10分でもあれば、一気に作業するということの繰り返しであった。パソコンの前にいる時間はそんなに多くとらなかったことが私の勝因ですね。

来年は係が4人なので、上手に分担して活動してください。わからなかったらメールでご連絡を。

今後も更にゼミナールが活発になるといいですね。

「電磁波と私」につづく