4月(ゼミナール第1回〜第2回)

第1回望月ゼミナール活動報告 書記 三冨 成樹

1997.4.17(THU 14401700p.m.

連絡事項:

ゼミのホームページを正式に立ち上げ、今後少なくとも週に1度更新していく。

なお、インターネットで公開ゼミナール(討論会)を実施していく〜消費税について〜。

ゼミ生の名簿が完成した。

決定事項:

<英語について>

英検、TOEFL(模擬試験)を受験する。

ハーバード大学の学生の答辞をディクテイションする。

<経済原論について>

次週のゼミより、「入門 経済学ゼミナール」西村和雄 実務教育出版

第1章から勉強していく。

ゼミナール活動内容:

「日本経済の歴史的転換」中谷巌 東洋経済新報社 第1章<昭和恐慌の

教訓>の読み合わせとディベート 担当 佐山浩昭・市川明子

佐山・・・レジュメの要点を読み上げ、問題点を上げる。

市川・・・1920年代も90年代も保守的なものが問題となっている。そこで、保守性は本当に悪いものなのか。また、保守性の問題点は何なのかについて議論した。

石井・・・今の日本には規制緩和、産業構造の転換が必要である。

(銀行における保守性の問題点)

護送船団方式によって、弱い銀行を救済する。それによって、日本全体の国際競争力は落ちる。本来は、競争によって生産性を高めなければならないはずである。

〜日債銀について〜

野崎・・・預金ではなく債券なので、銀行が倒産した場合、預金保険機構に適用されない。

同業者同士が助け合って日債銀を救済している。

日本の銀行の国際的評価は大変低い。

会社はどうやって倒産するのか。

銀行との取引が切れたときに倒産する。

日本の標準(常識)は、世界の標準(常識)ではない。


第2回 望月ゼミナール活動報告

1997年4月24日 木曜日 天候 晴れ 書記 小倉亮二

今日のTOPICとしては,育英会関連の人が望月ゼミナールの取材を行なった事だろう。

連絡事項>

英語係(矢内)より…今後の日程の確認をしました。 (詳細は英語活動のページ)

英語検定 1次試験……6月8日

TOEFL−ITP模擬試験……6月2日

・先生より……ディクテーション用のビデオを配布し、今度のゼミまでに最初の1分間をディクテートしてくるようにという事だそうです。

ディスカッション

日本経済の歴史的転換 第二章 日本経済の歴史的転換 著者 中谷巌

担当者 安西正幸 宇田良隆

最初に、担当者が問題点を説明おこないました。

問題点… たとえ財政金融政策や不良債権処理策が本格的に発動されたとしても、日本の低迷は続くだろう。その理由は、日本の潜在成長力が低下しているからである。ではなぜそのような結論に達したのだろうか。

安西…理由は、日本における@労働インプットの減少A資本ストックの減少Bイノベーション(技術革新)にある

だろうと著者は見ている。

  1. 労働インプットの所において

安西…労働インプットの減少は以下の点にある。

渡辺…質問として完全失業者や実質失業者数などの意味の違いについて指摘されました。

安西…正確な解答を次回までに調べておくそうです。

  1. 資本ストックの所において

安西…資本ストックの減少は以下の点にある。

宮澤…トレンド線に質問がありました。

先生…トレンド線は平均値のようなものです。日本の資本係数は上昇を続けており、これは日本の資本効率を悪化させている。

  1. イノベーションの所において

安西…イノベーションは以下の点にある。

先生…ここで補足説明を行ないました。

所得 Y=AKα Lβ ΔY/=+αΔK/+βΔL/

A・K・Lの意味は 技術 資本 労働 日本の場合……… プラス マイナス マイナス

資本と労働の分配率はα+β=1とすると、3対7になっていく。

担当…では、技術・資本・労働に限定した上でディスカッションテーマを「日本は果たしてこれから更なる経済成長

をする事ができるのか」にしたいと思います。

担当…ここで自分の判断により、経済成長できる側とできないまたは停滞するだろうという側に分かれさせました。

(できる側)

矢内…構造改革によって更なる日本経済の成長の可能性があるため。

石井…政府が革新的イノベーションに目をむけ始めているため。

渡辺…教育改革を進める事により、大学での技術研究や独創的な人材の育成が実施されるため。

野崎…規制緩和による競争政策が実施されれば、更なる経済成長をするだろう。

小野…企業に自立性を与えれば、革新的なイノベーションが生まれやすくなるため。

田辺…ベンチャー企業への投資環境の整備を行なえば日本経済は成長するだろう。

(できない側)

三冨…構造改革を自体推し進めるのは困難ではないのか。

佐山…前回のキーワードである日本の保守性が問題になるのではないのか。

市川…国民から見てこれ以上の家計の圧迫は経済成長に悪影響を与えるのではないか。

大前…教育制度を改革するのは現時点では無理ではないのか

先生…まず補足説明として、革新的イノベーションはユーザーの側から生じる事が多い。

テーマが広いので「経済成長するには今何が一番必要なのか」について議論したらどうだろうか。

では、経済成長するには何が一番必要か

渡辺…競争原理による経済の活性化が一番必要ではないのか

色々と意見が出ましたがここでテーマが膨らみすぎため、まとまりがつかなくなりました。そこで、

次章以降で自分の得意分野についての問題を考えてくると言う事でディスカッションは終了しました。

5月8日のゼミ内容について

・今回行なう事ができなかった原論については、次回におこないます。

・今度のディスカッションは第三章 コスト条件の逆転と系列の崩壊の所をおこないます。

必ず本を読んで来るように。