日本経済の再浮上第三章 ゼミ後感想レポート集


<安西正幸>1997.11.18

第三章の感想

ここの章は私としては難しく思いました。しかし、一つ言える事は、自己改革が日本にとって必要であるのは確かである。


<宮澤淳>1997.11.18

憲法第九条を対外に掲げる日本に住む私は、軍備拡張を前提にした経路設定にはやはり難色を示してしまった。湾岸戦争時に「平和ボケ日本」と西部邁や枡添要一に言われたのは間違いではないにしろ筋が通っているのかもしれない。しかし、日本の取る道に戦争と侵略はないのだから、平和な国の中でしかできないことをしていくしかない。それは民力の蓄えなのではないか?国の根底に蠢く一個人の力を蓄えることが重要なのではないか?と私はディベートに参加しつつ考えていた。


<清水直>1997.11.18

第三章の感想

日本経済の構造転換を論議するにおいて、けして歴史的分析をなくしては語れない。私達が転換期として現在を見ているのも歴史的視点が念頭にあるからである。しかし、著者は本文では、18世紀のオランダを例にして横断的な分析を紹介したのにもかかわらず、結論をあえて省いたかのように思える。歴史的分析は組織の構造や経済のあり方を考えるためには確かに必要であるが、一方で展望を述べるにはその時代の環境、経済性を考慮しなけばならないため、非常に困難なのかもしれない。

私はゼミにおいてこのテーマを扱った時、思わず東京大学教授の青木先生の「比較制度分析」を思い出してしまった。師の確立した比較制度分析は、近年叫ばれているような「複雑系」と並び評されていて、歴史的かつ制度的な経済分析を行ない、けして市場競争理論のみを協調せず、説得力のある分析を行なったと思う。師の分析法は、歴史的分析に加え、経済主体を1システムと捉えることで成り立っている。そのことで日本経済、情報化への展望を結論として述べていた。

けして青木氏の分析に対して、私は主観的に考えているわけではない。ただ、今の先行き不透明な日本経済を考察する視点として、私達は何を持たなければならいのか、このテーマを扱って私は考えた。


<渡辺健太郎>1997.11.18

日本再浮上の構想−三章の感想。

日本は経済は危機、危機だとマスコミなどで言われているが、まだ、その意識が日本人に欠けていると思う。日本は、膨大な貯蓄、すぐれた生産技術があり、物価も安定し、失業率も低い、日本にはこうゆう資質があるので絶対に日本全体が現在の状態をしっかりと認識し、問題点を洗い直し、危機意識をもって懸命に取り組めば絶対に日本経済はもう一度復活できるのではないかと思った。


<梶山勇人>1997.11.19

3章は、歴史から何が学べるかがテーマでした。ケネディ教授の指摘やオランダのバブルの話はとても興味深かく、考えさせられました。そして、それらの教訓を現在のことに読み替えて、考えて行くことが重要なのだと思いました。