日本経済の再浮上第四章ゼミ後感想レポート


<宇多良隆>1997.11.21

四章をゼミにて勉強した後での感想は原論の力が必要であるという事です。経済を論じていくに当たって、金利の上昇・失業率・公定歩合などの言葉は原論のモデルを通じて論理的に理解してはじめて自分の言葉として使えるのだと思った。


<佐山浩昭>1997.11.23

第四章終了後感想

まず初めに、討論の議長として、うまく論点を出せなかった点と討論を活発に導けなかった点をお詫びします。反省し、次に良い形でつなげたいと思います。

財政問題はそれだけで、独立しているのでなく他の経済問題とも関連しているということは注目しなければならない点だと思いました。無理に財政だけを改善しようとしても、経済が成長しなければ、ひずみが出来てしまうと思う。抜本的な改革も経済全体的な形で行わなければならないと考えました。


<小川 剛史>1997.11.24

日本の財政を再建させるためには、歳入を増やし、歳出を削減させる、そしてその上で経済成長率がある程度高い事が条件になる。今後も高い成長率を維持するためには一刻も早くリーディング産業を育成する事に全力を注ぐべきだと思う。これは、短期的な政策ではないが、長い目で見れば必ず財政にはね返ってくる事だと思うし、低迷している日本経済を活性化させるきっかけになると思う。


<安西 正幸> 1997.11.25

今回の第四章を読んで思った事は、財政再建はやはり必要で歳出の削減をする一方で歳入の増大は避けられないだろうと思う。

しかし、本当に今が財政の再建の時期なのであろうか。よく財政再建してから(財政赤字の解消をしてから)だと言う声をよく聞くが、今の日本経済にそんな余裕があるのだろうか。

個人消費の低迷、金融システムの不安、アジア地域の景気低迷など不安要素を挙げればきりがないが、いま日本経済にとって一番必要なのは景気を回復させる事なのではないでしょうか。具体的には、所得税・法人税の減税、規制緩和、有効な公共投資など有効だと思われるものは全て実行するべきだと思う。

また公共投資はもうここ何年も行なってきたが、思っていた効果がでないではないかと反論する人もいるかもしれない。しかし、貯蓄率が高いうちに情報インフラなどの今後有効な投資はするべきである。

今後の、ホワイトカラーの生産性を上げ経営の効率化をはかるにしても、新たなリーディング産業を育てるにしても結局は基盤になるネットワークがなければ始まらないのだから。

 


<奥澤啓之> 1997.11.25

第4章ゼミ終了時感想

日本は財政赤字であるといっても、私たちの生活に影響があまり見られないので確かに実感が出てこないのも事実であると思った。また財政再建に向けては、まず景気対策を行い、それから増税や新税などをしていくべきだと思った。


<梶山勇人>1997.11.25先週(4章)の感想

財政再建は重要なことだし、景気対策も重要なことは、みんなの意見の一致するところだと思います。当日の討論の結果、無駄な支出を抑えて行き、現在は景気対策の方に力を入れるべきだと言う結論に達しました。景気がが悪いときに支出を抑えることより、景気が良いときこそ、財政を見直すべきなのだと思いました。


<宮澤淳>1997.11.25

累積している赤字国債は今後どうなるのでしょう。公的資金導入は避けられないようですが、バブル時代の企業の後始末を税金で補うことに私は少々抵抗を感じます。果たして国民は公的資金導入に納得するのでしょうか。この先行き不安な経済情勢のなか、それで果たして建て直しがきくのでしょうか。私はまだ何か策があるような気がします。歳出を更に押さえるために、企業内の駄経費の更なる削減や公共投資の資金投入分野の見直しなどを徹底的に行うべきです。そうしないと、歴史の繰り返しになるのではと私は思います。もちろん今までも各界は対応してきたのでしょう。しかし、現に財政状況は困窮しているのです。早期の平成不況の脱出を願います………ここで急いではいけないのでしょうか。


<小野公樹>1997.11.26<第4章の感想>

現在日本政府は財政改革を進めているが、それを実施しつつも、消費税・年金・保険料増加などによる国民の負担を軽減し、国民側からまず市場回復を盛り上げ、それにより財政改革を進めるといった形を取った方が効率的だと考えた。


<三冨成樹>1997.11.26<第4章のディスカッション後の感想>

欧米の先進国はそれぞれ、財政健全化に向けて懸命な努力を行っている。なかでもアメリカは2002年までに財政均衡をめざしているが、ここ数年の順調な経済成長のおかげで実現可能になっている。日本も財政の健全化をはかるには、まず景気を回復させることが必要だ。

その上で財政赤字を削減するために、歳入と歳出に分けて考えたい。まず歳入面は、増税か減税かを議論する前に、多くのことを経費で落とし、税金逃れをしようとする企業の体質を変えるべきだ。歳出面では、税金の使い道を徹底的に情報公開し、無駄な部分を省くことが求められる。


<永尾龍太郎>1997.11.26

財政赤字の累積のような問題は早めに手を打たないとどんどん手におえなくなっていくものだ。財政赤字の問題を解決するには、日本の経済を回復させることが一番だと思う。そのために有効な政策を政府に期待したい。


<石浦政樹>1997.11.26 第4章の感想

やはり財政再建のためにはまず景気対策が必要だと思った。所得税減税など、即効性のある対策を取るべきではないかと思う。


<松崎 淳一>1997.11.26

まず、景気を回復することがが第一目標となるであろう。そこで、低迷している現在の景気を回復するためにも政府は即効性のある景気対策を講じてもらいたいものである。


<庄子穏行>1997.11.26

日本は財政破綻するのだろうか再建できるのだろうか。財政問題はかなり深刻であ る。長期的に見れば増税は避けられないだろう。(日本はこれから古来稀な高齢化社会、少子化を迎えるのだから。)短期的に見れば財政赤字は対内向的なものであって対外向的なものではないので、今は景気対策を行うべきである。今、政府の財政政策は増税をして、歳出を削減するといったものだが、そうすることも大切だが、これでは、根本的な解決にならないと思う。このようなことは歴史的に見て、江戸時代の3大改革に非常によく当てはまる。江戸時代の3大改革は倹約をすることで財政を立て直そうとしたが、失敗に終わった。それは世の中が貨幣経済と移行していく過程だったからだ。根本的な解決方法とは市場機能を最大限に利用できるような思い切った改革をおこない。そして、景気を立て直すことによって財政問題の解決は可能だと思う。すなわち、財政赤字を削減するには、日本の経済を回復させることが一番である。不景気のときには景気対策(減税、公共投資)をし、好景気のときに財政対策をするべきである。


<清水直>1997.11.29 4章(財政問題)の感想

財政再建も大事だが、とりあえず景気対策を先にするべきだと思う。緊急的な処置では、今のところ法人税の引き下げしかないようだが、消費を拡大させるよう所得税減税も考えてはどうだろうか。


<吉田真理>1997.11.27 4章の感想

4章のというより、やっとすこしゼミの形が出来てきたな、というのが先週の感想でした。財政支出に関して、多くの人が「年度末の無駄な道路工事はやめるべき」と感じているにもかかわらず、一向に無くならないのはなぜでしょう。しかし、先日われわれは世論の高まりで佐藤孝行氏を内閣からの辞職に追いやることに成功しました。国民の世論をこれまで甘く見ていたのではないでしょうか。これを機会に国民も「どうせ言っても無駄だから」と諦めずにもっともっと訴えかけてみましょう!その為にはちゃんと政治にも関心を持たねばなりませんよね。