実は日本には、1億2500万人という消費者や膨大な資本力などといった有り余るほどの魅力が存在するのだ。しかしその“黄金の国ジパング”には、数々の規制やローカルルールといった“神風”が吹き、外国船の進入を阻んでいる。日本は本当に産業の立て直しを図りたいと思っているのなら、まずその“神風”を鎮めなければならない。そうしないと、サッカーの世界選抜チーム内での“中田英寿”のように、無視されてなかなかパスがもらえないといった状況に陥ってしまうだろう。
話が第5章の内容と重なりがちであったが、前半のディベートでは吉田さんの発言が個人的に非常に興味深かった。疑問点は、「魅力的」の多様な意味の取り方であった。
この平成不況を抜け出すには、やはり外資系企業の台頭が望まれる。既存企業の低迷感を打破していくには、先行き不安な金融機関の不正を暴くことと同時に、諸外国から過去の日本にあまり見られなかった企業形態やディベートにも挙がった「トイザラス」のような「ものめずらしい」企業なども適時進出を認め、今の状態をがむしゃらに刺激することが私には適策に思えました。
人口の高齢化と少子化の問題で日本経済の長期的なすいたいが懸念される中でそれを回避する案として、高齢化の問題では、ゼミでは具体的に高齢者の雇用環境の整備が必要だという結論が出た。そこで早期に退職し新しい第2の道を歩む方法や、定年の引き上げによる高齢者の雇用など、また定年制を廃止して年俸制を導入すべきだという意見など様々であった。それぞれには、利点もあるが欠点も多くあるように思う。私の意見としては、どれか一つに決定することはできないと思う。それぞれを各個人が自分にあった方法を選べる環境を整備すべきであると思う。そのためには、退職後の労働環境の整備や、社会環境の整備、社会保障の充実など徹底した改革が必要だろう。
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[ 清水 直 ] 発言日時 [12月8日(月)12時50分41秒]今後、日本の産業構造は高齢化と少子化によって大きく左右されると思った。それだけに、より高度な産業(情報通信、知的産業)の発展を望んでいても、簡単には転換できないのかもしれない。
・少子化について
少子化は様々な問題が複雑に絡み合っているのではないだろうか。例えば女性の社会進出、私達の生理的な問題などいろいろ考えるが、やっぱり自分の気持ちとしては結婚したくない。
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[ 石浦政樹 ] 発言日時 [12月8日(月)13時47分20秒]この章では特に少子化についての話が印象に残った。一人っ子政策により女子の数が減っているという中国の例や、赤ん坊を置き去りにするという話など、少子化に関しては経済を少し離れて考えることも必要だと思った。
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[ 宇多良隆 ] 発言日時 [12月8日(月)23時36分46秒]日本市場に投資家を引きつめるためには、日本企業に透明性を持たせる必要がある。よって、株主総会を意味あるものとし、個人投資家が重要視される市場をつくらなければならない。徐々にではあるが、総会屋問題や外為法改正などと改善の兆候はあるように思われる。
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[ 梶山 勇人 ] 発言日時 [12月9日(火)04時24分28秒]国内産業の競争力強化が重要であるが、今回1番問題となっていたことは、先週にも関連するが、人口問題であった。やはり将来、労働力人口が減ることは、将来の見通しをどうしても暗いものにせざるをえない。
先生の中絶の是非の話は大変興味深かったが、時間的制約で議論が十分ではなかったようだ。私としては、「中絶反対には反対である」という立場である。中絶そのものの倫理的な是非(特にカトリック的倫理)に関してはこの場にそぐわないと思われるので、そのことは考慮しない。そこで、今回の問題の解決という意味においては、中絶そのものを禁止しても意味は低いと考えられる。理由は以下の通りである。
1)貧しい人がますます貧しくなる可能性がある。
2)それらの人を公的に扶助するとすると、社会費用が増大する。
つまり、社会費用を支出する労働者人口(この場合特に納税者を指す)を増やすために、社会費用を使うという自己矛盾を含んでいる。
3)公的扶助に頼る人家庭の子供も、公的扶助に依存する可能性があり、さらなる社会費用の増大は免れない。
その子供が大人になり子供を産むと、「1)」に戻り、拡大再生産される。という訳で、将来社会を背負ってくれる子は、あまり増えないと考えられ、中絶禁止のメリットは低いのではないかと思われる。
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[ 斎野将孝 ] 発言日時 [12月9日(火)12時20分41秒]高い貯蓄率や低い失業率、巨額の個人資産、中小企業のもつ「ヒューマンウエア技術」など日本の魅力も大いにあるにもかかわらず、魅力がないように見えることが問題であり、海外からの直接投資や企業進出が活性化しない要因だと感じました。抜本的な金融制度改革(日本版ビッグバン)によって、もう一度日本の魅力を世界にアピールすることができるのか、今がその契機にあると思います。
高齢化による社会保障費用負担の増加、少子化による労働力人口の減少が進む中で、日本全体の生産性向上が必要であり、そのために、高齢者の再労働力人口化、女性の社会進出の活発化、専門家育成機関の制度化を行うべきだと思います。そうすれば、日本経済の空洞化を産業構造の高度化で補い、さらに一層の経済発展が望めると思います。その動向を左右するのはインフラとしての情報通信と国際的な視野に立った抜本的な金融・行政・市場規制の制度改革、そして情報開示の徹底だろうと思います。
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[ ヨウ グン ] 発言日時 [12月9日(火)16時36分32秒]先週で高齢化と少子化について議論した。私は日本にとって、高齢化問題より少子化問題のほうが大事だと思っている。子供は将来への希望の象徴であるから、少子化になると、経済的、社会的な活力を失ってしまう。もちろん、少子化問題は日本だけの現象ではない。フランスなど国も同じ問題を直面している。日本は民主国家だから、少子化問題に対する手段は限りがあると思う。やはり、人々の意識から重視しなければならない。政府のほうは子供がいる家庭に減税、補助金など刺激措置を打ち出すことも必要だと思う。
しかし、逆に考えれば、少子化社会にもメリットがある。例えば、生産性の向上による、一人当たりの所得をさらに増えるだろう。また、大学の入学人数が減少するから、競争が緩和されて、受験勉強が楽になる。
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[ 清水 直 ] 発言日時 [12月9日(火)16時45分48秒]もっと産業構造に即した論点で話し合いたかった。確かに、労働人口の高齢化は深刻だが、まず日本の産業(特に製造業)の空洞化をもう一度どんな視点で捉えるべきかを考えるのも大切ではないだろうか。
・少子化についての視点
少子化は、社会的、生理的な双方の問題から起きている。例えば、女性が社会に進出し結婚年齢が高齢化したこと、男性の性意識の変化など、いろいろな原因が考えられるだろう。ただ、自分にこの問題を置き換えると、私自身今後の人生で子供を持つことに対して、非常にリスクを感じている。これからの社会で良い家庭を作っていけるかは、やはり自分が離婚家庭に育っていることで前向きには考えられなくなっている。様々な問題と照らし合わせるとき一番大事なのは、私たち自信の気持ちの問題なのではないかと思う。
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[ watanabe kentarou ] 発言日時 [12月9日(火)23時27分36秒]章を重ねていくつにつれ、なんで日本は、こんな欠陥だらけな国になってしまったのだろうかと思う。さらに、それに構造的に、または物質的な問題が複雑絡みあってるなと六章をよんですごく感じた。まず、将来のために国は少子化の問題に手をくわえるべきだと思った。
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[ 安西 正幸 ] 発言日時 [12月10日(水)00時35分05秒]今回は「空洞化か、産業構造の高度化か」でしたが高齢化問題など様々な問題が関係するため難しい所でした。私の意見としては、今後日本はどんな産業で国際競争力をつけるのだろうかを考えねばならないと思います。アメリカの情報通信産業、イギリスの金融業と各国で国際競争力をつけている産業は今や世界的にその産業の中で絶大な力を持っています。
では、日本ではどうでしょうか。製造業とくに自動車・家電など一時的には国際競争力をつけましたが、コスト面などで工場は海外に移転し国内では空洞化が問題になっています。製造業が今後の日本をささえる産業なのでしょうか。これはまだわかりませんが日本において強い産業はと聞かれたらすぐに答えられるような産業が出てきてほしいと思う。
投稿者[ 小川剛史 ] 発言日時 [12月10日(水)02時26分51秒]
ディスカッションの中で魅力ある市場ということが上がったが、僕は日本の市場は今でも魅力が十分にあると思う。1億を越す人口、高い貯蓄率、低い失業率・・など、もしこの市場が活発に動き出せば海外企業だけでなく、国内の企業にとっても大きな市場になると思う。今後のためにも早急にこの硬直した市場を活発にさせる政策が必要だと思う。
投稿者[ 小倉 亮二 ] 発言日時 [12月10日(水)11時50分56秒]
やはり高齢化・少子化によってもたらされる労働力人口の減少が問題とされたが、吉田さんの意見のように、能力にあった仕事・賃金を与え高齢者の雇用を拡大を計っていくことが考えられる。また、外国人労働者の積極的な投入も一つの手段である。いずれにせよ、長期的な視点から、労働力率の上昇を促進させる条件を整備、労働生産性の向上を図ることが重要な政策なのではないだろうか。
投稿者[ 三冨成樹 ] 発言日時 [12月10日(水)15時12分59秒]
日本は情報通信分野への設備投資が遅れているため、すぐには産業構造の高度化は進まないと思う。ここ数年は、日本の産業の中心は製造業になると思う。日本の製造業は、生産力が高く技術力が高いため、まだまだ底力があると思う。
しかし長期的にみた場合、日本は産業構造の高度化が迫られる。構造の変化に対して、労働力資源の配分が適切に行われなければならない。今後、少子・高齢化が進むことは曲げることのできない事実であるため、減少傾向の労働力にうまく女性や高齢者を投入することが望まれる。
投稿者[ 秋元 亮一 ] 発言日時 [12月10日(水)16時45分19秒]
先週の議論は、空洞化などの経済的なものより、むしろ少子化などの社会的問題の方が熱かったと思う。
というわけで、もし今週も議論が可能ならば、すこし経済から離れてどういう社会がいいのか、みんなの意見を聞きたい。
(後期最後なのでそれもいいかな、と思った)
投稿者[ 市川明子 ] 発言日時 [12月10日(水)17時15分20秒]
社会現象が激変しない限り、国内の労働市場が減少していくことは避けられず、高齢者の労働市場を確保するための定年選択制等は現実的で効果のある手段であると思う。もう十分働いたという人もいるだろうが、定年後、生きがいをなくしたかのように途方にくれてしまう人も現実にはたくさんいるからだ。また、産業移転などで中小企業も危機感を拭えないが、経済全体の中小企業の役割は大きく決して衰弱してはならないと思う。新しい主導産業の開発と同時に、うまく中小企業が絡む構造を目指すべきだと思う。
投稿者[ 石井 豊 ] 発言日時 [12月10日(水)17時38分53秒]
産業構造の高度化を推し進めることははもちろんであるが、それと同時に、労働力資源の活用ということが必要になってくるだろう。それもただ、使えばいいと言う訳でなくて、労働生産性の向上と技術革新を踏まえたものでなくてはならないだろう。日本は、国際的に見てもきわめて高コスト体質である。労働市場の改革を含めて、これを上回るだけの改革が必要となってくるだろう。
投稿者[ 庄子穏行 ] 発言日時 [12月10日(水)21時41分30秒]
本当は日本の市場には魅力があると思う。日本の市場に魅力がないと言われているのは、その魅力を生かしきれていないからだと思う。情報公開をして、市場を透明化し、アピールしていけば、その魅力に築く外国の投資家もいると思う。それから、少子化や高齢化の問題は避けられない問題だろう。労働力不足を解決するために、労働市場を柔軟にし、社会に女性が進出できるような環境に変えていくべきだと思う。
投稿者[ 佐山 浩昭 ] 発言日時 [12月10日(水)22時56分27秒]
これから21世紀に向かって、高齢化や少子化が進み労働力が不足してくるのは目に見えている。一刻も早く経済不況を脱し、定年制度の見直しや、外国人労働者の受け入れ、女性労働者への配慮等の対策を取らなければならないだろうと思った。
投稿者[ 永尾龍太郎 ] 発言日時 [12月10日(水)22時49分31秒]
第五章でも高齢化のことは書いてあったが、高齢化がこれからの日本経済に及ぼす影響がかなり大きいものなのだということがあらためてわかった。また、少子化という問題もあるので、海外からの労働力が多く日本に入ってくると思われる。そのための対策も必要なのではないかと思う。
投稿者[ 松崎 淳一 ] 発言日時 [12月10日(水)23時28分36秒]
これから高齢化社会になることは、避けようにもさ蹴られない問題であり、数十年後には、我々の身に降りかかる問題である。
真剣に考えてゆかねばならぬ問題であると肝に銘じた討論であった。
投稿者[ 鎌田大介 ] 発言日時 [12月11日(木)04時27分36秒]
高齢化、少子化による労働力人口低下は、防ぎようのない事であって、いかに高齢者の労働力を活かすか。また、女性の働きやすい環境をつくることができるかが重要であると思う。
そして、熟練工など手に職を持った人たちを若い世代が継承していくことも必要であると思った。
投稿者[ 矢内 司 ] 発言日時 [12月11日(木)02時59分52秒]
やはり、日本が産業構造の高度化を推し進めるためには、少子化の問題を解決する必要があると思いました。僕たちは、いつも高齢化についてばかり触れているけれども、人口が減ることによって、労働力が減ってしまうわけであるから、経済成長を抑制する原因になり得ると思いました。労働力をいかに確保するか、もしくは、それを補うだけの技術革新が行えるか、生産性を上げられるか、ということが、今後の課題だと思いました。