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[ 石浦政樹 ] 発言日時 [12月8日(月)13時48分22秒]円は世界の基軸通貨になりうるのか。著者は基軸通貨の要件として、経済力、通貨価値の安定性、使いやすさの3点を挙げており、使いやすさに問題があると指摘している。確かに経済力という点では日本は要件を満たしていると思われる。しかし、通貨価値の安定性という点では最近の動向をみるとどう見ても円安傾向にあり、安定性に欠けていると思われる。
円の価値を安定させ、使いやすくするためにも、著者がいうように規制緩和をすすめて透明性のある市場を作ることが必要であると思われる。
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[ 鎌田大介 ] 発言日時 [12月8日(月)22時34分08秒]日本はこれからの世界の通商システムを積極的に構築し、リードしていくべきである。そのためには、基軸通貨の要件として円の問題点を克服する必要があり、規制緩和による市場の開放が必要である。そして、開かれた地域協力と支援によってアジア地域での信頼を高めることが必要であると思う。
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[ 宇多良隆 ] 発言日時 [12月8日(月)23時37分53秒]P146に安全性の問題が取り上げられていた。競争のなかにおける安全性の確立は重要であると思う。それは護送船団方式という意味ではなく預金者保護という意味でのものがのぞましい。規制緩和の問題もしっかりとした安全性という裏付けがあればうまくいくのかもしれない。市場だけに任せるのではなく、信頼できる預金者保険基金機構やモニタリング機能などのセーフティーネットの構築が急がれる。
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[ 梶山 勇人 ] 発言日時 [12月9日(火)04時27分03秒]本章のテーマは、国際通貨・通商の問題である。7章全体を通して言えることは、日本が自覚を新たにしなければならないということだと思います。日本の国際的地位が向上し、「円」の力も驚くほど上昇しました。これからは、それに見合う責任と義務を果たさなければならないということです。
当日の論点としては、どう国際通貨制度を改革すればいいのか
どう自由貿易を確保するか(WTO、アメリカの二国間主義等)
経済の地域主義化とグローバル化の問題をどうするかということが挙げられますが、現在の為替レートについてどう考えるか、ということも話し合ってみたいです。
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[ 斎野将孝 ] 発言日時 [12月9日(火)12時23分38秒]世界経済の中で日本経済の影響力は大きい。自由貿易の拡大によって、貿易国の相互依存関係が深まっている今日、通貨・通商システムは安定で安全で自由競争市場を重視すると同時に、日本は国際ルール(国際的に標準とされている制度)に沿った制度の体系を構築することが大切だと感じました。
外為法の自由化は、資本取引を活発化する効果があり、国際ルールに向かうものです。日本はこの自由競争化の流れに乗り遅れずに、むしろ積極的に自由化に取り組み、そのメリットを最大限に享受すべきだと思います。
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[ ヨウ グン ] 発言日時 [12月9日(火)16時41分09秒]メキシコ危機から、最近のアジア通貨危機まて、IMFなど国際通貨機構は世界経済の安定に役割を果たしたということが分かる。しかし、IMFはタイ、マレーシア、韓国などに対する緊急援助をみれば、融資の条件が厳しいすぎだったと思う。
また、日本は韓国に対する援助がアメリカの50億ドルを上回る100億ドルということに理解ができない。もし、アメリカと同じように50億ドルを援助して、残りの50億ドルは自国の不良債権問題に投入すればもっと意味があると思う。50億ドルは現在の対ドル為替レードで計算すれば、6500億円であり、これは当初、不良債権を処理ために公的資金を導入する金額とほぼ同額になる。
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[ 小野 公樹 ] 発言日時 [12月9日(火)22時31分30秒]日本はどちらかと言えば、経常収支黒字を見れば分かるように貿易依存型の経済成長をしている。しかし最近は、円安傾向が進み、貿易黒字が貿易摩擦の原因になっている。WTOや世界各国が国際ルールの確立を進めている今、日本も貿易を見直さなければならない。そして貿易依存型から内需拡大を目指し、中でもめっきり冷え込んでいる個人消費を促進させ、余計な政府消費を控え、さらに設備投資をしていかなければならないと考える。
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[ Kentarou Watanabe ] 発言日時 [12月9日(火)23時31分47秒]アジア太平洋の平和と繁栄は日、米、中の協力にかかっていると思う。この場合の未来像としてありえるものについては、すでにさまざまなところで論じられている。私なりにここで述べたいと思う。
まず、アジア地域での安全保障を中心に考えた時、中国の役割が大切になってくると思う。中国の独立自主外交は結構であるが、自国の安全保障を一国だけで達成することが困難な世界において、中国はみずからを脅威の源泉として認識されることを避けつつ、平和大国としての一モデルを示すことによって、アメリカを支持する方向へ向かうことが必要であると思う。また、ここで問題になるのは、世界大の安全保障でも、地域的安全保障でも、敵味方に関する見解の一致が得られにくい場合があることである。アメリカは望むが、日本が望まない行動に、日本が経済的に協力せざるをえないというような情勢が生じないように、日、米、中が緊密に連絡をとっていく必要があるだろう。
また、経済を中心と考えるとアジアにおいては
G-7というような組み合わせではなく、中、ロ、韓、東南アジアを連ねた強調体制が望ましいと思う。私はここで日本が安全保障上どのような役割をしめるかということである。経済力が軍事力をもたらす可能性をもつことは当然であるが、日本はここで近隣諸国との集団自衛を含めて自衛と後方支援を除いては、軍事的意味における安全保障にかかわらないほうが得策であると思う。私は日本は調整者かつ紛争解決立案者である役割に徹するのが一番いいと思う。大国面しない外交とはそのようなことであろうと思う。最後に、アジア太平洋の地域主義はEU、NAFTA等他地域、各地域内との役割が重要だあるが、多様多層で、そこから必然的に開かれたそして柔らかい地域主義になる事が重要であろう。投稿者
[ 安西 正幸 ] 発言日時 [12月10日(水)00時31分52秒]今回の通貨・通商システムの所はかなり私にはむずかしい。日本はグローバルな貿易や対外投資への依存度が高い。ここ数年の為替相場の変動は大変なものである。私がゼミにはいったころには円高問題がさわがれていたが、1ドルが100円をきる状態だった。この時期に自動車や家電などの企業は国内は採算がとれなくなり海外に工場を移転した。つまり空洞化が生じてきたのだが、今では1ドルが130円の時代である。こうなると海外に工場を移転した企業はどうするのだろうか、関心を持っています。
地域主義と自由貿易とのかねあいについても難しい問題があるが、日本にとって一番の問題はこれらの事のたいして相手にされないのではないかという問題がある。アジア地域や米国が日本をあいてにしなくなれば様々な問題が浮上してくるだろうと思う。
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[ 大前 慈子 ]これから円の役割は大きくなって行くと思う。それなのに日本の金融機関はこれから咲きが見えない。世界において日本の金融機関は信頼されていない。日本の政府も10兆円の国債発行して日本の金融市場の回復しようとしているが本当にそれで信頼を取り戻せるとは思わない。財政赤字は本当に大丈夫なのか。円が世界の通貨になることはこれからたいせつだと思うが、その前に世界の信頼を取り戻すべきだ。
今後の世界経済を考えるにあたって、この本で取り上げているようにWTO(世界貿易機関)体制を強化し、グローバルな自由競争体制の基本ルールを確立することが重要である。そして、ここで問題にしたいのが、地域主義とグローバリズムとのハーモナイゼーションをどう確立するかということである。お互いに各国・地域の市場経済システムについての理解を深めながら、それぞれの長所を生かして国際的調和を図り,また東アジア・北米・EUなどの三極だけではなく途上国や市場経済移行国が世界経済の発展に加わっていくことができるグローバルなシステムを作っていくことが重要なのではないか。
世界経済環境の変化に伴い日本経済は多くの面で影響力を持つようになった。このような状況の中で日本は通貨、通商システムを安定で安全なものにし、また自由競争市場を確立する役割をになっていかなければいけないと思う。
今後の国際通貨制度改革に向けて私は、本文にあっように日本、アメリカ、ヨーロッパの3極基軸通貨制度が望ましいと思う。そうすれば今までドルの価値に大きく影響されていたものが3つの基軸通貨になることで影響が少なくなり、国際金融システムが安定するのではないだろうか。そのためにも、日本は今の金融不安の現状を打開し、世界から信用を得る努力をしなければならないと思う。
通商問題は経済学というより政治経済学と言う感じだと思った。日本は今まで輸出主導型の経済では強かったが、ホントの意味で国際的貢献ができていたのだろうか?もし、APECに今後より深く関わっていくとすれば、経済のことだけでなく政治的視点で意見を求められてくると思う。
国際通貨制度改革に関して特筆すると、ドルのみを基軸通貨にすることは限界に来ている。アメリカ主導から多極化・多層化へと世界は動いている。
世界各国はグローバリズムへの準備段階として、地域主義を強めている。NAFTA、EU、APECの三極が確立しつつある。その中から、ドル、マルク(ユーロ)、円の三極通貨による相場安定化への協調を進めることが重要だろう。
しかし、円は基軸通貨としての役割を担えるのだろうか。そのためには、日本の金融市場全体の規制緩和をすすめ、運用しやすく魅力ある市場をつくることが急がれる。とにかく、日本の金融の信用回復がなければ、円は基軸通貨にはなれないだろう。
しっかり、まとまってしまっている章だと思う。
ただ、地域主義は自由貿易主義へのステップと考えたとき、日本やWTOはなにをすべきか話し合ってみたい。
(いわゆるこの章のいうところの、アジア地域での信頼を高めるということ)
第七章
今や国際間の資本移動はますます活発になりつつある。バーツ危機でのASEAN諸国に共通していたのは、輸入依存が高く、外国資本の流入に頼り、為替相場もドルに連動した構造になっていた点であり、この先「域内主義」が重視されれば、こういった一国の為替相場や株価の動きが周りの国に波及しやすいという問題が起こりうると思う。したがって、IMFのGABのNAB等による危機管理の強化だけでなく、地域内でも通貨当局の協力関係の強化が必要であると思う。また、経済規模でアメリカを上回っているEUのユーロが国際通貨になるかは解らないが、国際通貨情勢や制度が変化することは充分考えられる。こうした中で、円の国際化が一応の水準に達するには、規制緩和はもとより、税制や会計規則の国際標準への調整、競争制限的な取り引きの改善などにより、日本との経済取り引きを拡大し海外で円での外貨準備保有を増やし、国際取引での円の使用を増やすことであると思う。
今後の自由貿易推進と、逆行する地域依存化を食い止めるものはWTOのシステム強化と各国の理解が必要であると思う。
日本は規制緩和を進め、市場の開放をし、グローバルなルールを率先して構築していくべきである。それから、極端な地域主義には賛成できない。それは、経済のブロック化が戦争を引き起こしたからだ。その反省を踏まえ、自由貿易を確保するべきである。貿易は日本にとっても他国にとってもメリットが大きいと思う。
世界貿易への依存度が高い日本にとって、WTO体制の下での自由競争貿易体制は望ましいものだと思う。これからも日本の経済は、世界各国との貿易が重要なものになると思う。そこで、WTO体制の強化のためにも、日本が積極的に市場開放をして、自由貿易体制を促進させていくべきだと思う。
この章を読んで考えたことは、これからグローバル化する経済の中で、円の信用をどう得るかということである。現在の日本の金融不安に対して、諸外国の銀行は警戒をしている。ジャパン・プレミアムが良い例だろう。一刻も早く金融ビッグバンを推し進めて、魅力のある金融システムを作り、更なる円の安定化を図らなくてはならないだろうと思った。
通商システム:現在進んでいる近隣諸国との地域主義は、自由貿易への一つの通過点である。
これから世界的な貿易のルールを構築し、地域主義から徐々に自由貿易へ発展させていけばよいだろう。
通貨システム:外為法の改正や規制緩和により、自由な金融市場が形成されつつある。
閉鎖的なものから脱却し、安定した通貨システムを構築する必要があるだろう。
それには、現在の金融界の不安定さを取り除き、信頼されねばならぬだろう。
http://www.mars.dti.ne.jp/~pinecape/index.html
円の利用が増えれば、東京市場の役割も大きくなり市場の効率性も増すだろうが、円高懸念は依然残っている。(このごろは130円を切ったきらないと騒がれているが。)
この点に関し、日本は次の2つのことに力を注ぐべきだと思う。
第一に、輸入市場の開放促進。(WTOなど)
第二に、対外的な投資の促進。更なる検討と促進策が必要なのは証券投資。このところ情勢に詳しい個人投資家が外国証券購入に積極的だが、日本の一般企業、金融機関、個人が共に対外投資の多様化を図れば、円の準備資産化の影響を相殺するのに大いに役立とう。
現在、日本のGDPに占めるシェアは高く、その通貨である円の役割を見直す時期が来ていると言えると思う。ただ、現在のドルの代わりをしていくと言うのは無理があるように思える。金融市場においては不透明と言う言葉がまとわりつく状況下では使いにくい通貨であろうし、現在円安が続いている状況で、アジア各国の状況で見ても、実際それほど安定性があるのかということに疑問が残る。もちろん、地球規模での中長期的な視点と言うのは重要であるが、日本のこれから、アジアのこれからと言う視点から見た問題点を解決していくことが優先させられるべきではないだろうか。東南アジアの通貨危機によって、日本は少なからず影響を受けている。国際協力のあり方というのも、もっと考えていかなくてはならないだろう。EU,NAFTA、APACを視野に入れて、グローバル化のあり方を考える時期が来ているのであろうと思える。
多極化、多層化するこれからの時代で日本がアジアの中でどのような立場に立つべきか。もう真剣に考えねばならない時期であろう。アジアのみならず世界からの信頼を高めることが重要である。そのために筆者がいうようにシステムの再構築により通貨の安定と安全、自由な貿易と投資が確保されねばならない。
著者は円の国際化を進めることで、円の果たす役割に大いに期待しているようだが、昨今の日本での大型倒産により、日本の金融業界は世界中に不安要素を与え、失笑を買っている点も多いと聞く。
現状で、日本の円がどれほど力を示すことが出来るかわからないが、今、この金融界の損失の現状を解決したり、腐敗体質を改善することで、世界の信用を取り戻し、長期的に金融界の力も回復することを願う。
変動相場制に問題が生じはじめてきて、そろそろ改善すべき時期を迎えてきたようだけど、固定相場制への復帰やターゲット・ゾーンの維持は共に容易ではなく、ドル、マルク、円の三極通貨の方向に向かっています。それには、やはり金融市場の規制を緩和したりして、もっと市場に透明性をもたせる事が、必要だと思います。
今現在、世界はグローバル化・リージョナリズムの台頭という難しい問題に直面している。
EU、ASEAN、APEC、NAFTAというグループの中で日本が果すべき役割は一体何であろうか?
本来なら、アジアの最先進国として日本が当然主役になることが期待されたAPEC大阪会議では、日本の姿はまるで見えてこない。
このような状況で日本は、欧米をはじめ他のアジア諸国に対し、リーダーシップを発揮したり、自国の存在をアピールすることが出来るのであろうか?
もうすでにアジアの国々は日本に対しあまり期待していないのではなかろうか。
北米、ヨーロッパは勿論、アジアにも属すことの出来ない日本という孤立した存在が浮かび上がってくる。