97年 新ゼミ生討論会


今年の新人戦は終了しました・・



<参加ゼミナール>

鶴田ゼミ・吉家ゼミ・正村ゼミ・徳田ゼミ・望月ゼミ


<新人戦のスケジュール>


ゼミでの論文発表日・・・・97年6月19日(木曜日)

論文提出日・・・・・・97年6月20日(金曜日)


質問書提出日・・・・・97年6月25日(水曜日)(予定日)

回答書提出日・・・・・97年7月2日(月曜日)(予定日)

討論会・・・・・・・・97年7月12日(土曜日)



<6月25日の集まりについて>

・今回は、各ゼミに対する質問書を提出してもらいました

・次回は、7月2日に回答書を提出してもらいます。

望月ゼミに対する各ゼミの質問の概要
<徳田ゼミから望月ゼミへ>
@4−7
労働インプット・資本インプットとはどういう事か教えて下さい。
A4−14〜25
これからの日本社会は高齢化・少子化によって労働力人口が減少して行く問題 を抱えているが、この問題をむかえるに当たって、これからはどのようにして労 働力人口を確保して行かなければならないと考えているか。
B3−8
第1,2,3次産業にこだわらないとは、具体的にどういう事を言うのか?
C5−23〜24
今、現在の日本のシステムでは革新的イノベーションを期待できないのであれ ば、どういうふうにかえればそれが可能になって行くのか意見を聞かせて下さい 。
D6−1
高付加価値の新しい産業とは何か。
E6−8
金融機関がリスクを負う事を嫌がっているのであればそれを改善するのか、そ れとも違う方策を考えるのか等、いかにして資本調達を容易にして行くか教えて 下さい。
F6−22
ハイテク化、ニーズの多様化による産業構造への影響について意見を聞かせて 下さい。
G?−?
労働力不足に伴う女性問題、今までの産業のあり方では対処しようがない環境 ・リサイクル問題について意見を聞かせて下さい。
H8−25
「不良債権の償却」とありますが、レジメを呼んでいると具体的にどのように 焼却して行こうと考えているか。
I9−前半10−後半
自己資本比率について米国の事が書いてありますが、日本の自己資本比率をど うして行かないと思いますか。収益率があがれば自己資本比率もあがるのだろう けれども、ホ−ルセールバンキングやリテールバンキングなどをするとしてもそ の資金が足りないのではないですか。その所をどう考えているか教えて下さい。
J9−12〜13
BISと自己資本比率をどのように考えているか教えて下さい。
K10−3〜4この所で高収益ビジネスを推し進めて行くとありますが高収益 ビジネスに移行する過程とそれによる弊害の具体的な対策を教えて下さい。
L10−13
Aの所で顧客の視点に立ったとありますが具体的にはどうしたら良いと思いま すか教えて下さい。
M10−13
自らと言うのはユーザーの事ですか?もしそうなら、例えばディスクロージャ ーが必須条件であると思うのですが、そこの所をどう考えているのか教えて下さ い。
N10−後半
米銀を見習ってやると言っても米銀の時は、資本力もあり日本みたいな状態で はないと言うのが 問題としてあると思うのですが、その所は同お考えですか。
O9−16
挌付けとあり、外国から見たものの書く図けしかされていませんが、日本の中 での挌付けに対する問題とかはどのようにお考えですか。またその解決策はどの ようにして行ったら良いとお考えですか。勉強のためにお聞かせ下さい。
P8−25
銀行は収益力を回復していると早合点しては行けないとありますが、実際は一 部の銀行は収益力を回復している事が日経新聞に出ていました。例えば、不良債 権を徐々に焼却して行って、これがうまく行きそうなため、資金を回せて収益を 出してきていると言う感じでしたが、このような新聞の事実はどのようにお考え ですか。またその解決策はどのようにして行ったら良いとお考えですか。厄介だ と思いますが意見をお聞かせ下さい。
Q9−2
米銀の自己資本比率の背景には色々とありそれを回復させるにはまた色々とあ ったと思うのですが、その所のお考えをお聞かせ下さい。
R23−9
既得権と規制産業とは何ですか?
S24−24
課税最低限を引き下げ、消費税を増税したら低所得者には苦しいのではないで すか?
21 26−注4−2
公的年金が将来、政府の収支を悪化させないためにはどうすれば良いと考えて いますか。
22、 26−注4−3
必要な人が、必要なサービスを受ける事が出来なくなるのではないですか?
23、22−5
輸入の増大と公共投資はどう関係するのですか。
24、23−1
政権基盤の安定のためにはどのようにすれば良いと考えていますか。
25、23−3〜5
この文章の意味が分かりません。

<正村ゼミから望月ゼミへ>

@あなたが考える安定成長とは何ですか?

<鶴田ゼミから望月ゼミへ>

@
低成長下の今日の日本経済の現状を踏まえて国内貯蓄率を増加させるためにど のような政策を取るべきか。
A
日本が革新的イノベーションを行なうためにはどのような事に力を注ぐべきか 。
B8−25
不良債権の償却はどのようにしてやるのか?
C9−2
米国の金融改革はどのようなものだったか
D9−6
資産の水脹れとは何か
E10−3
低収益分野・高収益ビジネスとは具体的にどのようなものか。
F10−4
固着の視点が何より欠かせないとあるが、これをどのように取り組んで行くの か?
G10−12
今後の邦銀の課題の解決策は?
H23−4〜5
「現在の政府〜働くのである」という部分が良く分からないので詳しく。
I23−19
ここでは多くの地域・産業間での既得権の問題が上げられているがそれらに対 して具体策は何かないでしょうか?
J24−5
安定的な課税ベースである消費とは消費税の事ですか?
K24−22から23
消費税の上昇〜と言う価格効果とはどういう事か?そしてどうしてそうなるの か?教えて下さい。
L26−7〜8
「会計上の操作をしてもまだ残る財政全体が持っているぜある」という部分が 良く分からないので詳しく説明して下さい。


<6月20日の集まりについて>

今回は、各ゼミの論文を提出してもらいました。

・次回は、6月25日に質問書を提出してもらいます


5月28日以後の決定事項について>

まだ正式決定でないですが日にち等の変更があります。

6月20日・・・・論文提出日

・6月25日・・・・質問書提出日

6月30日・・・・回答書提出日

・その後アプローチ会議を行ないます。(この会議には章ごとに何人か出ても らいます)

・論文の大まかな構成について
序章(一章)・・・各ゼミでの現状認識
二章・・・・産業構造について
三章・・・・金融について
四章・・・・財政について
終章・・・・展望

・討論会終了後に飲み会があります。


この様になりました。また、討論当日もこの論文の流れで討論を進めて行こう と考えていますので報告しておきます。

また、当初予定していた6月12日でのゼミでの発表を1週間延期して6月1 9日にしたいと思います。


<5月28日の会議内容について>

論文に対する詳細な中間レジュメが各ゼミから提出されました。

望月ゼミ

財政
1)財政赤字の主な要因
社会福祉と公共投資への支出拡大、経済成長の低迷。
2)財政赤字解決へ向けての問題点
@国債の償還、利払い費等から来る財政の硬直化
A産業間または地域間の既得権
B税金制度(消費税の5%増税、所得税の特別減税の打ち切り)
3)今後の対策
政府関係機関の整理や民営化の促進、税金制度の改正、また今一番問題視され ている公共投資や公的資金の用途の見直しなどから、財政赤字の縮小方法を考察 して行く。

産業構造
1)産業の構造的問題点
@資本・・・今主流であるキャッチアップ型の経済構造では設備投資の回復は 期待できない。
A労働・・・高齢化社会・少子化が進む中、労働人口の減少により将来的に生 産性の停滞が考えられる。
B技術・・・産業発展に欠く事のできないイノベーションが頭打ちの状態にあ る。
2)対策
資本と労働でのGDPの増加を望めなくなってきている今、一番の打開策として 革新的イノベーションがあげられる。また、カンフル材として産業の規制緩和も 重要視されている。

金融
1)金融業界の抱える問題とその原因
現在の金融業位階の混乱は元々、バグル期の企業による財テク・金融機関のず さんな貸しつけなどによってもたらされた多額の不良債権に対し、公的資金を投 入するという大蔵省の甘さや業界内にある護送船団方式という市場原理を無視し たシステムによるものである。しかし、これらの解決策として日本版ビックバン と呼ばれる金融大改革が行われつつある。
2)日本版ビックバンの進むべき方向性
@フリー:市場原理が貫徹され、自由競争が活発に行われる市場の構築。
Aフェア:ディスクロージャーを徹底し、市場を透明化する。
Bグローバル:世界基準である欧米の法・会計制度を整備し、日本とりわけ東 京を国際的な市場まで高める。


鶴田ゼミ

財政
・保険控除の制度の廃止または縮小が大衆増税になる。
・高齢者比率の高まりは、過去の貯蓄で無職者が生活するため、家計貯蓄率の 低下につながる。また、公的年金受給者の増加は、社会補償金の積み立て額を減 少させるなど、財政収支を悪化させ、いずれも国民総貯蓄率の引き下げの要因と なる。

産業構造
・長期雇用、年功賃金制度といわれる日本的雇用h、定年後の高齢者や既婚女 性の就業機会を制約している。
・高齢化に基づく経済成長の低下は、労働の需給を圧迫する。

金融
・広範な規制緩和は金融機関同士の競争を運がし、消費者には便利となる。


徳田ゼミ

財政
高齢化社会にともない財源確保するには?
現状:直接税のほうが間接税よりも比率が高い
問題点:労働人口の減少により、直接税による税収が減る。−財源不足
解決策:・直間比率の見直し(世代間の不公平感を小さくするため)・源泉徴 収の徹底
問題点:高齢化にともない社会保障費の増大
解決策:高所得者高齢者の年金の給付の抑制強化・支給開始年齢の引き上げ
国債の累増を割けるには?
現状:巨大な国債がある
問題点:・国民の税負担の増加・利払費の増加による財政の硬直化
解決策:歳出歳入の見直し

産業構造
産業構造を変化させるのは、まず人々のニーズやマイクロエレクトロニクスな どに代表させる技術革新、さらに、現在の日本では高齢化に伴う労働人口の現象 なども大きな要因の一つである。
他にも高齢化・所得・余暇時間・女性の社会進出などの増加による新たな需要 と供給が生まれ、それによって新産業も生まれつつあり、これも一つの要因にな っている。
これら産業構造を変化させる要因などから見て、日本の安定成長を構築して行 きたい。

金融
バブル崩壊後、金融機関の破綻が相次ぎ、内外から日本の金融システムの不安 が広がった。その背景として、政府の関与による護送船団方式に代表される戦後 の金融機関の甘えがある。そしてディスクロージャーがまだ不徹底であるため護 送船団方式を徐々に無くして行く必要がある。また、現在、金融の自由化やディ スクローシャーが少しずつ透明化されている中で、金融機関の更なる自由競争が 予想される。
このような現状から、金融業務の透明化を更に徹底して、また預金者の意識を 高めて行き、それらによる金融機関のサービスの多様化を促進し、消費者のニー ズに合った金融機関を整えて金融システムの安定を図って行く必要がある。
しかし、このようにするには、さまざまな問題が出てくる。たとえば参入規制 や、不良債権などをどのように解決して行くかを議論して行こうと思います。


正村ゼミ

我が国で問題になるのは、まず高齢化と少子化の二つの減少がおきており、社 会保障の制度と費用調達の財源の問題や、医療保健法の改正による薬代の二重取 りなどの国民負担率の増加と言ったもので、それらを解決するには、財政政策の 在り方を考え直す必要がある。
その目に解決しなければならないのが財政赤字の解消である。本当に必要かど うか疑問である公共事業や地方自治体に割り当てる予算の対前年度基準の採用と いった財政収支の見直しが必要なのではないかと思う。
日本の安定成長を考える上で、財政の役割は政府活動を維持するための基盤と なるため、一番重要なものである。
次に経済成長とそれに関連する日本経済の活性化のために、どんな問題があり 、どう解決したらいいのかを考えた上で、どんな行動をとればいいのかを検討し て行きたい。
具体的にどういう問題があるかをあげると、情報関連産業の発達などによる効 率化の一環として、失業が増えるのではないかと言う懸念、エネルギー産業と消 費文化のパラダイム転換、リサイクルシステムの確立と再利用可能な製品を作る 企業を増やすにはどうすればいいのかと言ったものである。
金融の事について言えば、グローバル経済の中で日本、金利自由化、行規制の 撤廃により参入の自由を認め、同じ土俵で競争できるようにしなければならない 。
それがどういう結果になるかは私達ゼミ生にはわからないが・・・

決定事項

・論文における言葉についての説明は質問書の段階で終了しておく事。(討論 会当日ではつまらない質問等をしない様に・・・)



<5月26日の会議内容について>


・土方ゼミさんの方がテーマに無理があるという事なので今回は辞退する事に なりました。その結果、五ゼミ合同で討論会を実施する事になりました。


・今週の水曜日の昼休みに代表者会議があります。そこで、各ゼミがどのよう な事について書くのかがわかる詳細なレジュメを、提出してもらいます。




<5月23日の会議内容について>

各ゼミがどのような事について書いてくるかの報告がありました。

他のゼミはこのような分野をやるというのがわかりますので、最低限各ゼミが 出す問題点について
は討論会当日までには勉強をしておいて下さい。

<望月ゼミ>

金融

*現在の銀行が抱える問題点(不良債権・護送船団方式等)
*諸外国(アメリカの比較)金融機関との比較(ATM、金利、金融商品、サ ービス、ムーディーズ)
*来るビックバンに対し放吟は同活路を見出すか。

財政

*財政赤字の現状と今までの政策
*財政赤字解決の問題点(増税によってもたらされた社会的影響・財政の使い 道の問題)

産業構造

*GDPを構成する資本、労働、技術のトライアングルの動向について分析し 、安定成長を持続して行くためには日本の産業構造がどうあるべきカ、新規産業 をどう育成して行くべきカを考察して行く。


<鶴田ゼミ>

税金問題
高齢化の進展が著しい・・世代間の所得の際分配の比率を拡大させる

社会保障問題
高齢化が急速に進んでいる・・無職者の油用のため貯蓄率が下がる。小子化に よる若年労働者の数も減少している。

産業問題
景気の長期低迷によって余業人員を抱えた企業を中心に「終身雇用」「年功序 列」の慣行が急激でなく、徐々に変わりつつある・・年功より能力の序列へ

銀行問題
現在、史上最低の低金利が続き、銀行は余剰な利益を得ている・・その利益を 持って、過去における莫大な不良債権を埋めている

<吉家ゼミ>

財政
社会保障の増大・・高齢化が財政に対する圧迫になるから。
政府の公共投資について・・公共投資は国民生活の基盤となったから。
経済の安定についての政府ができる事・・景気の波が国民の生活水準の安定に つながるから。

産業構造
雇用問題・・高齢化が進み労働力人口割合が減っているから
規制緩和・・現在情報産業へ産業の中心がシフトしているがこのような産業の シフトに柔軟に対応する事の障害になるような規制は廃止するべきだから。

金融
不良債権・・バブル崩壊によって起こった不良債権問題が日本経済の安定成長 に大きく関わっているから。


<徳田ゼミ>

金融
バブル崩壊後、金融機関の破綻が相次ぎ、内外から日本の金融システムの不安 が広がった。その原因として、政府の関与による護送船団方式に代表される戦後 の金融機関の甘えがある。そして、ディスクロージャーがまだ不徹底ダルため、 護送船団方式を徐々に無くして行く必要があるのではないか。

財政
どのような財政改革が必要か?
・高齢化に伴い財政確保するには。
・安定した財源を確保するには。
・国債発行の累増を避けるには。

産業
第1,2,3次産業にとらわれず、新たに生じる産業を模索して行き、それに 伴って起こるであろう雇用問題について追求して行きたい。


正村ゼミ、土方ゼミについては後日提出するそうです。



<5月14日の会議内容について>


テーマ:日本経済の安定成長に向けて


各ゼミの問題意識および論点

望月ゼミ

バブル以後日本は実に不安定な時期に陥っている。政府は重い腰を上げ、日本 版ビックバンを一見救世主のように謳ってはいるが、果たしてその効果はどれほ どのものなのだろうか。また規制緩和などを大胆に行なった場合、本当に目に見 える効果があるのだろうか。以上の点を中心に、日本経済の安定成長の可能性を 考察して行きたい。(要約)

鶴田ゼミ

・税金問題・産業問題・社会保障問題・銀行問題

吉家ゼミ

・国民がより良い生活を送る・生活水準の持続的向上・景気の停滞による失業 増をなくす。・高齢化問題などにより年々迫る財政圧迫に対応する
これらの理由から経済の安定成長は不可欠である。そのため日本はどのような 経済を行なうべきかについて考察して行く。

正村ゼミ

サブテーマ:資源・エネルギーの枯渇、環境問題の制約から考える
論点として、エネルギー問題などの環境問題と経済成長を両立させる可能性に ついて考える。また、環境問題は地球規模の視点が必要であり、日本はどのよう な政策が必要か議論して行きたいと思う。(要約)

土方ゼミ

80年代後半のバブルの時、日本の金融機関は「ジャパン・マネー」と恐れられ ていたが、バブルが崩壊し、「ジャパンプレミアム」という金利差が付けられる ようになった。これもすべて、日本の金融機関の信用の損失である。現在、国内 ではビックバンと呼ばれる金融改革が行なわれているが、海外の金融機関は、ど のように子の事を受け止めているだろうか。また、国際化経済における日本企業 に競争力拡大に伴う合理化という問題がもたらすリストラは簡単に見過ごして良 いのだろうか。
そもそも、ビックバンとは、不良債権の切り捨てに過ぎないのではないのだろ うか。それと同じように、日本企業の国際化とは、古い事からの逃げであるだけ に過ぎないのではないだろうか。今、時代は新しいものを求める改革の時期にで はあるが、それ以上にかこの制度・政策の問題点を、過去の景気循環などに注目 して考えてみる必要がある。(原文)



その後、論点として・財政・産業構造・金融から日本の安定成長について考え る事になりました。

・ゼミごとに5月23日に再度、何を論じたいのかを詳細に書いてくる事になり ました。