日本経済の歴史的転換を読んで

 

経済学部ながら日本の経済についての本をきちんと読んだのはこれが始めてです。この本を読んで1番に感じたことは、本当にいま日本(日本経済に関わらず)が転換期にあるということです。そして、このタイミングを逃してはいけないということです。日本の今までの制度にとらわれていたのではこれから日本がどう進むべきなのかという目標が見えなくなってしまうのではないだろうか。1つにこれから進む少子化、高齢化による労働力人口の低下について考えてみたときやはり今までの制度ではどうすることもできないことが山の様に出てくると思う。労働力人口を補うために外国人労働者を受け入れたとしても、今の日本の制度では問題が数多く出てくるであろし、外国人犯罪なども増えるであろう。労働力人口を補うためにはいいだろうがそのために負うリスクも大きいと思う。まさに、「ハイリスク、ハイリターン」である。また、女子労働者の戦略化も労働者人口減少においての対策として上げられるがここでもいろいろな問題が生じると私は思います。私がもっとも感じたことが女子労働車の戦略化がより日本の少子化を進めることになるのではないだろうかということです。少子化の最大の原因が女性の晩婚にあるのだたすれば女子労働者が市場において必要とされ、また女性が働く喜びを感じるようになれば、先のことでまだわからない子供を育てるという喜びよりも今の働く喜びを優先させると思う。実際、私もそうすると思う。そうすれば、女性の晩婚がより進むことは避けられない。また、男性もそのような女性を認めると思います。先日、友達にもし私が大学で学んでも大学を卒業して23年で結婚してしまうであるならば大学で学ぶ意味はどのくらいあるのだろうかということを話したら、結婚なんてしなければいいのでは、といわれ女性の仕事に対する意識と同じように、男性の仕事をする女性に対する意識も変わってきているのだということを感じました。また、企業が本当に女性労働者を必要とするのであれば企業側が積極的に既婚女性に対して援助をするべきだとわたしは思います。そして、女性もしっかりとした意識や責任をもって仕事に取り組むべきだと思います。そこではじめて男女の機会均等がいわれるべきであり女性もあまり軽々しく機会均等をいうべきではないのではないだろうか。少し話しが外れましたが、私たちの身近なところから経済活動のボーダレス化は進んでいて、制度も変わらざるおえない状況に来ているのだと思いました。また、このような新しい労働力が日本に活力を与えるのではないだろうか。そして、私もその1人でありたいです。

次に私が感じたことはこれからの日本の社会はリスクや失敗を恐れないで、またそういったものを許しやり直しのきく社会になっていかなくてはいけないと思うます。この本の中にも書かれていたように今までの[平等主義]が日本の経済の活性化になんらかの支障を与えているのは明らかだと思うし、この「平等主義」がリスクや失敗を恐れる社会を作っているのだと思う。目標を与えられていたキャッチアップ型の日本社会ならばそれでもよかったとおもうのですが、目標を探さなければならない今の日本社会ではもう通用しないのではないだろうか?日本において今、ベンチャービジネスが生まれ新しい産業分野が誕生するということは日本経済を活性化させると同時に日本経済の進むべき方向性を示すことになるのではないだろうか。しかし、日本のベンチャーは圧倒的に伝統産業に関連したどちらかといえば保守的な色彩の強い分野に偏っている。こういったところからも日本のリスクを嫌うという風潮が伺える。勇気をだしてこのような日本の伝統的な平等主義もいまの日本にあったものに変えていくべきだろう。

この本を読んで日本はいま変わるべき時期にきているしかわらなくてはこれからの日本の成長は望めないだろう。日本経済のグローバルかを前にしてまずは私が学生としてのグローバルスタンダードに立たなくてはいけないと思いました。勉強になりました。