オレゴン短期留学を終えて 9.16.99地 良典 この夏のアメリカでの経験は自分にとって大変貴重なものであり、自分の人生において有意義なものであり、将来について考えるうえで自分自身を見つめ直し、また自分らしい途を見つけ出すヒントと時間をつくれたことに嬉しさと感謝の気持ちで満ちています。 多くのアメリカで出会った人々と会話をし共に遊び学んだことで、アメリカ文化を身近に感じることが出来ました。また、オレゴンでのホームステイ生活は多くの刺激に溢れ、文化の違いを超えて人と人とのふれあいを通わすことが出来ました。オレゴン、そこは多くの自然と愛に溢れたところです。しかし、今日もまたアメリカでは神聖な場所である教会においても銃による犯罪が起こっています。ホストファミリーの18歳の息子は言っていました、アメリカには銃やドラッグやエゴというものをもつ悲しい国だと。私もそう思います。同時に広大な大地と自由を持つアメリカにおいて私はなにかうまく言葉に現しきれない西洋文化的個人主義のすばらしさとでも言うべきものを感じ、素直に受け入れることが出来ました。オレゴン大学で日本語を学ぶ台湾の学生やインドネシアの学生などの様々な国の人々との出会いは、アメリカの多国籍な環境において共に学び共生してゆくことのすばらしさと同時に世界というものを実感した瞬間でもありました。様々な国の人々が行き交うこの国において学ぶべきことは、世界の広さを実感するとともに自分自身を見つめることです。小さな島国日本にいては学ぶことの難しい点だと思います。また、日本の集団意識というものがある時異質なものを無視し排除しようと働いてしまうと私が考える理由がここにあります。異質なもの同志の集団にはお互いを排除しようとすることがありません。お互いを尊敬し合い、助け合うでしょう。経済におけるフェアな競争というものはお互いが同じルールのもとに競い合うことから始まりますが、過度の仲間意識からは独自のルールしか作り上げません。その中で成功を収めていたとしても決してダイナミックに動くグローバル社会において成功を収めるとは言えないのです。 約1月程度では英語は上達しにくいです。確かに中学生レベルの英語でも日常会話は十分に成り立ちますが、なかなか言いたいことが言えないで苦労しました。パーティーであるアメリカ人女性に言われました、あなたもっと自分をアピールしなさいよと。疑問文ばかりが頭に浮かんできてしまう状況でした。しかし、英語という言語は素直に感情を表現できます。そして、やはり英会話も自己紹介から始まるのでした。どういう人間で、何になりたくて、何しにアメリカに来たのか。つたない英語でも伝わると嬉しくて、日本に帰ってからもこの機会は英語を学ぶ強い動機となっています。 アメリカに行く前は、ホームステイをして英語を勉強するぞと活き込んでいたものの、今振り返ってみると、毎日が活き活きとして体をよく動かし、アメリカの大地を歩き回っていたのを思い出します。旅は、面白いもので行く前の心配など暮らしてみるとちっぽけなことで、様々な思い出を残してくれるものでした。 |