第3回プレゼミの事後感想

●木幡英晃
事後感想は事前感想とあまり変わりませんが、1つ思ったことは、少子化問題を解決するような政策が必要だと思っ た。そして、高齢者と若い世代のバランスがとれるようにするのも重い高齢化を防ぐことになると思う。


●金子 渉
今回の五章ゼミを終えて、この福祉や保険に関する問題が日本の抱える最大の、しかも最重要の問題の一つであるこ とを改めて認識した。様々な意見の中で、時に興味を持ったのは、定年後の老人の再雇用の増加を図るべきだ、とい う意見だった。これは今のように老後の生きがいを見出せずにいたり、人間関係の粗化によって友人と付き合う機会 が減ってきた定年退職後の、いわゆる「高齢者」の心理的問題を解決するだけでなく、医療機関の合理化、福祉資金 の削減にもつながるだろう。 示威し、ここで問題となるのは、高齢者に対する待遇である。以前、そのようにして働いていた高齢者が虐待された り、賃金の不正な削減をおこなわれた事件があったように、高齢者を取り巻く環境が意外に厳しいものであることを 最近知った。その対策として、公共機関がかかわる事業に、高齢者を雇うというやり方が有効であろう。というの は、自分がいた横須賀市のアルバイト先で、コスモス園の前準備があったが、そこの簡単な野良仕事に、横須賀市の 資金で雇われた高齢者や主婦が多くおり、皆で楽しそうに仕事をやっていたからだ。夏の炎天下にもかかわらず、休 憩時には笑い声も絶えず、いい雰囲気であった。 このような小さな事から雇用の促進をはじめ、発展させていくような資金として払う税金ならば、今の旧国鉄対策の 為のたばこ税などよりは、国民が納得して支払うことが出来る。


●山村直子
自由競争に突入した今、今までよりもっと魅力的なプランを兼ね備えた保険会社が出てくると思われる。もちろん、 ハイリスクハイリターンであるといわれている外資系企業もそのなかの一つ。公的年金制度と保険会社を比べること は、出来ないのかもしれないが、あえて考えてみた。公的年金制度は、保険会社よりも、幅広い加入者(義務ではあ るが)と私企業よりも給付の確実性という点において私企業よりも優れていると思われる。そうであるならば、現在 生じてきた問題を解決すべくもっと合理化されるべき。では、どうするか。十月末に出された厚生省の改正案には、 取り上げられてないけれども、厚生年金の報酬比例部分を賦課方式から、積立方式に変換するという案がある。私 は、世代間負担の平準化に役立ちそうなので、これに賛同する。年金に対する価値観は、人によってさまざまであろ う。年金に頼らずとも豊かな暮らしをしていける人もいる。しかし、純粋に年金を必要としている人だっている。合 理化することによって人に年金の魅力を感じさせることが大切だと思う。


●湊谷 崇志
2025年にも少子高齢化がピークを迎えるにあたって、現在の年金制度ではとて も負担しきれないのだから、将来の現役世代の負担を軽くするためには厚生年金の 制度の改革が最も必要だ。先日年金審議会で国民・厚生年金保険制度改正に関する 意見が述べられたが、負担水準や支給開始年齢などが主であった。また厚生年金保 険料の引き上げが景気回復まで延びるそうだが、期間がどれぐらいなのかわからな いので年金財政はさらに悪化し、下手をすると将来的な改革に影響を与えてしまう のではないかと思った。


●河合信貴
現在の社会福祉制度、とりわけ老人介護の場においてはその制度や法律などの整備の遅れが目立っています。特に問 題なのはコストを重視しない社会風土にあると思います。今現在の老人介護者の多くは家人でありまた行政機関で成 り立っています。このこと自体は悪くはないのですが、いかんせんコストがかかりすぎています。またこれからどん どん高齢者が増えていく中、行政だけでは対応しきれないのは今現在でもそうです。これの対策として、民間業者の 制度、法、支援などを整備する必要があるでしょう。それにより多彩なサービス、費用を自分で選べることになり、 その結果、無駄なサービスを消費者は省きくようになり福祉全体にかかるコストの上昇も抑えることになるでしょ う。


●堀容子
「軽い高齢化」のためには、年金制度の改革は不可欠なものだと感じました。今の制度では、いずれ公平に見返りが こないという不安、不満が出てくるということから、年金制度に市場原理をとり入れることは、合理的な事だと思い ました。私の意見としては、高齢者の雇用機会を増やし、高齢者の再教育、訓練システムの整備も急ぐべきだと思い ます。そして、学生、主婦に加えて、シルバー労働市場も作り上げるべきだと思います。


●両角卓馬
現在の年金制度は「世代間」「現役勤労者年齢層と年金受給者年齢層との優遇」「世代内」「制度間」と言った多く の面で不公平が生じている。これは主に、修正積立方式に原因があるが、この不平等の問題を解決するために、自助 努力型の確定拠出形年金が考えられている。これを実行することによって現役勤労者の年金制度に対する将来不安や 不払い問題もある程度は解決するだろう。医療保険に関しては、情報公開をして、効率化を図ると共に、医療現場が 高齢者同士の接する場となっているのであれば、彼らの精神面をケアする機関が必要であろう。それをつくること で、高齢者にかかる余計な医療費や国、国民の負担も和らげられるだろう。


●津ヶ原正博
日本は、将来の高齢化社会を避けていくことはできない。この高齢化は、4人に1人の割合で65歳以上の高齢者が 増えることをいみする。高齢化と並行するように少子化もすすんでいる。少子化は、将来の労働者人口のげんしょう につながる。労働者人口の減少は、経済の衰退につながり、この少ない労働者たちで数多くの高齢者を養っていかな ければならないのである。おそらく政府の財政はますます苦しくなり赤字国債を多数発行しなければならなくなるだ ろう。しかし、うつてがないわけだはない労働者人口の減少の問題は、日本の教育をより高度で実用的なものにし、 優れた労働者を育てていけばいいし、近年にはコンピューター技術の発展により仕事のスピードも早くなりそれほど 多数の人を必要としなくなるであろう。高齢化の問題に戻ると、国民年金の支給年齢の引き上げは、避けられない し、医療費の自己負担率も増加するであろう。そのためにも余分な薬を与えたりしないで医師と患者に対して平等な 情報開示をしていかなければならないのではなかろうか。


●吉沢裕典
島田氏の主張の通り年金制度を改革し、制度を保持して行くことと同時に、少子化を防ぐような制度の構築も必要で ある。 近年の若い世代が子どもを持ちたがらない理由は、本当のところは、私には良く分からない。恐らくは、子どもを持 つことに何のメリットも感じられないからだおもう。また、子どもを持つことに対しての不安やデメリットを感じて しまうからだろうとおもうのだが。 だが、制度を改革して行くだけでは、「重い高齢化」になってしまうのではないかと思う。