第4回プレゼミの事後感想

●両角卓馬
今回のプレゼミ以前では、私は空洞化を問題だと捕らえていました。その上でこの問題にどう対処していけば良いかを考えていた。しかし先輩方の意見は 空洞化自体は問題ではなく、魅力の欠陥が問題だということでした。この時点で今回のプレゼミは、私の中では終ってしまった気がします。確かに親企業 がそれまで日本の下請企業に任せていた部分を低コストのアジアへ移すことは合理化の面では当然であるし、納得もします。しかし、日本の中小企業を考 慮した場合に、このまま空洞化を進めてしまえば更なる失業者を生み出し、税収不足に拍車を掛け兼ねなくもない。空洞化は産業分野だけを見ればたいし た問題ではないが、そこから他分野へ与える影響は大きいのではないか。


●湊谷 崇志
今回のゼミを終えてまず思ったのは、日本の空洞化が我々にどのような影響をもたらしているのかということだ。 企業が日本から離れて行くのは、低コストで生産ができるということだろうがそういった点ではおおいに賛成でき ることであるが、そのせいでリストラせざるをえないという状況はかわらない。アメリカではそのような状態から 立ち直ったといっていたが、日本がそれをできるかといったら疑問が残る。また中小企業の対する投資を増やすだ けの力が今の日本にあるとおもえないので、どうしても国内における活性化が必要になると思う。すると当然のこ とながら国内の企業に期待しなければならないのだが、企業が国内に無いと何もできないのではと思った。


●大野里美
今回先輩方の意見を聞いていて、アメリカという不況から立ち直った見本がある事を再認識した。ただ、アメリカのように日本がやってうまくいくのかは 難しい点もあるとおもう。そして、私が今までこの不況をはやく立ち直さなければと思っていたのが今回のプレゼミでリストラをやってどんどんシステム を改革していくという意見は勉強になりました。その日本をひぱって行かなくてはならない政党が主流派だの非主流派だのと騒いでいるのをみるとなんか 不安を覚える。 日本の経済をひっぱっていくリダーが欲しいものです。 なお、空洞化についても致し方がない事という意見にも考えさせられました。 経済上利益がある方にいくのが当然といえば当然。 そこから、日本は何をすべきなのか、、それが大事なのでしょう。


●吉沢裕典
先輩方の意見から、産業の空洞化が起こるのは、企業戦略上しかたのない、むしろ、それはそれで構わないということが分かった。しかし、空洞化は「日 本の企業が、日本に金を落とさない」ということだ。このことは、我々庶民の生活のレヴェルをさげていくだろう。このことを、庶民は最も嫌うのではな いだろうか。 庶民にとって、長期的な未来はどうでもいいのだろうし、今目先のことだけが大事なのだろうとも、わたしはおもうのだ。したがって、いくら大企業がも うけようが、合理化を進めようが、そんなものは庶民には嬉しいことではないのだ。 では、どうすればよいのだろうか。わたしは、日本の技術水準が高いうちに、新しい産業を開拓していくのが最も望ましいとおもう。


●堀容子
今回のプレゼミにおいて、自分の中で、日本の現在の「空洞化」は、果たして良いのか、悪いのかということが、よく分かりませんでした。「空洞化」を 解消するために、規制の撤廃をし、日本への投資を増やす事が必要なのか、それとも、「空洞化」の問題よりも、産業の効率化の方が大切なのか、という ことです。私の意見では、「空洞化」を新しい日本の産業構造であると思っていましたが、それに加えて特化したものを中心に専門会社をふやすこと、既 存のものとは違う新しい産業を作り出す事も必要なのではないかと思いました。たとえば、高齢化社会に向けた、シルバービジネスなどです。アメリカと 全く同じような過程で市場を活性化させることはできないと思いますが、アメリカの産業や、企業の体制の合理的な面を取り入れ、日本の中小企業などの 体質を改善していくことは、魅力的な市場へ向う環境の変化となると思います。


●津ヶ原 正博
日本経済の空洞化は、世界的な競争時代にはいった今では、さけてはとうれないであろう。大企業は、安価な労働力を求めてアジア諸国へと生産の地を移 していった。アジアの安い労働力は、先進国にとっては、利益を上げるには魅力的なものである。そのためにも、日本の産業も、安価な海外からの製品に 対抗できるだけの力をつけていかなければならないと思う。