今週の顔

E11−0645K 田村 直之

 

 ALWAYS AIRLINE!

                     

 Always Airline 私の大好きな飛行機について書いてみました。飛行機と言っても色々あるのですが、今回は旅客機“Airline”について私的視点で、皆さんに知られざる飛行機旅行についてたくさん知ってもらおうと思い筆をとりました。

飛行機に乗るのが嫌い(怖い)、飛行機は長い時間退屈だから嫌い、座席は狭いから嫌・・・、機内食は何であんなに・・・・・・。と言う方々。お任せください。このコラムで、きっと飛行機に乗る事が好きに、そして、とっておきの裏ワザをお教えします。

 

座席の個性

−飛行機のいろんな座席のいろんな個性

 座席を選ぶポイントで代表的なものは,窓側席、通路側席、中央列席です。やはり景色が見える窓側席が一番人気でありますが、最近は通路側席を好む人も多いようです。長距離路線になると、通路側の席は窮屈な窓際よりもリラックスできますし、キャビンアテンダントにも話しかけやすいですし、トイレにも行きやすいのです。昨今流行りの“エコノミークラスシンドローム”の影響もあり、チェックイン時に通路側を希望する人が急増している様です。そして、中央列席は両側から挟まれる窮屈感から人気がないようで、航空会社も空席が多い時にはできるだけ中央列席の指定をしないようにしているようす。

私のオススメは、ドア近くの席でよく『お見合いシート』と呼ばれている席です。離着陸時には正面に客室乗務員が座り、向かい合う格好になるのでこう呼ばれるのです。当然のことながらマニアに人気の高い席ですが、飛行機に乗り慣れた人の中にもこの座席のファンは多いのです。前にシートがないのでゆったりと足が伸ばせるし、降りるのも楽、テーブルはレッグレストから出すシステムがファーストっぽくて良い、と言うのがその理由です!

 窓側席でも、翼の前後、翼の上ではかなりの違いがあります。一般に翼の前の方が静かだし景色もいい。主翼にエンジンが装備されている機体では翼の後ろ側にエンジン排気が広がるので、外の景色がなんとなくもやっぽくなってしまいます。翼の上となると、せっかくの窓際なのに景色がほとんど見られないという事になってしまいます。(個人的には翼の上は好きなのだが・・・。)ただ、フォッカ−50やツインオッターの様に、翼が胴体の上の高い位置についている機体では、翼部分にあたっても景色は良いです。かつて全日空が使っていたフォッカーのフレンドシップもこれにあたり、旅客の人気が高かったといいます。

 ジャンボには二階にもキャビンがあります。2階席の短いジャンボ機の2階キャビンはファーストになっているものが多いのですが、2階席の長いジャンボ機では、ファーストがメインデッキ前方に配置されるようになったため、2階キャビンはエコノミーになっている機体が多いです(特に国内線)。ナロウボディ機のような3−3の配置のキャビンはコンパクトで、キャパシティも少ないせいかゆったりできると感じる人も多いようです。しかし、その反面、ワイドボディ機に乗りなれてしまうと、かまぼこ型の天井に圧迫感を感じると言う人も少なくなようです(私もその一人ですが・・・。)

 知ってのとおりそれぞれの座席には番号が付けられています。前方から後方につれて番号が大きくなり、機内で機種に向かって左からA,以後右にB,C,Dとアルファベットで表示されています。この組み合わせで10A、25Fと言うようにひとつひとつの座席がわかるように設置されています。ただしアルファベットのIは数字の1と混同される恐れがあるので使われておらず、そのためジャンボのような横10列席の機体には右窓側がK席になります。また、全日空などの一部の航空会社では、縁起の悪い数字として嫌われる4、13が欠番となっているのです。

機内でチェックしておきたいこと!

 搭乗して席に着いたら、機内をチェックしてみましょう!シートポケットには、機内誌、安全のしおり、イヤホーン、エチケット袋、免税品カタログ、アメニティキット(国際線)などが入っているはずです。シートには国際線ならば、ブランケットと枕があるでしょう。そして、シートの下にはエアラインロゴの入った“ライフジャケット”が収められています。機内誌とエチケット袋、アメニティぐらいは、持ち帰っても構わないですが、安全のしおりは機内備え付けなので持ち帰る事はできません。最近のイヤホーンは、国内線でも電気式2端子の性能の良いものに変わってきていて、運がよければ貰う事も可能であると私は信じています・・・が、本当に欲しい時は、乗務員に一声かけてみましょう。従来型の空気式のイヤホーンも聴診器みたいで私は好きです・・・。これから無くなっていってしまう事を考え、是非手に入れたい一品であります。もうひとつどうしても手に入れたいのが、ライフジャケットなのですが、これを持って帰ることは容易でないです。ただ、緊急時に使うものだけに、シート下から取り出す事だけは容易です。しかし、こればっかりは法に触れかねないので注意して行動して欲しいデス・・・。私が航空関係に勤めている知り合いに聞いたところによると、2〜3回のフライトに一回の割合でライフジャケットがなくなっていることがあるそうです。昨今のYAHOOオークションなどで、世界中のエアラインのライフジャケットが取引されているのを見ると、入手ルートには多くの疑問が残ります・・・。世の中には私を含め物好きな人が結構いることを痛感しました。

 ワイドボディ機や新型の機種では、機内でオーディオプログラムを楽しむ事ができます。プログラムは機内誌の中で紹介されています。オーディオプログラムは、座席の肘掛に内蔵されたコントローラーを操作して好みのチャンネルに合わせて、イヤホーンで楽しみます。なぜか、日本語のプログラムには必ず漫才と落語が入っているのですが、機内で黙々と落語を聞いて、噴出してしまったら、周囲の人は気味悪がるだろうし、恥ずかしさこの上ないので各自留意して欲しいデス。当事者が言うのだから間違いデス・・・。隣にいたおばさんは、終始私を気味悪そうな顔でみていました(笑)。

 このオーディオプログラムのコントロールユニットには他に、キャビンアテンダントコールボタンや照明スイッチが集約されています。座席のリクライニングボタンもレッグレストのどこかに調節ボタンが付いているはずなので、後ろの人に迷惑にならない程度にチェックしましょう。この時、アテンダントコールボタンと照明スイッチを押し間違えると、照明を付けたつもりが、突然スチュワーデスさんが来てしまうという嬉しい事態が発生してしまいます。たまに間違えるのも上級テクですが・・・。

 なおこのような座席周りのシステムが動作しない場合には、キャビンアテンダントにその旨を伝えると、空席がある場合に限り他の座席への変更が利きます。遠慮せずに申し出ましょう。

 テーブルは前の座席に組み込まれています。ドア近くの席や、スクリーンの前の席のように前に座席が無い場合は、レッグレストの中に収納されていたり、あるいは必要に応じてキャビンアテンダントがテーブルをセットしたりする事になります。

 ワイドボディ機ならば、機内にプロジェクターやCRTモニターを搭載して、VTRプログラムや機外の情景を上映します。音声はオーディプログラムの専用チャンネルで楽しみます。特に日本の国内線のみで行われる、機外情景のサービスは、飛行機の前輪に取り付けられたカメラからのライブ映像であり、録画ではないため離着時の臨場感溢れる上映は是非ともご覧になっていただきたいです。

 さて、離陸してベルト着用のサインが消えたら、他の乗客の邪魔にならないように機内を探検してみましょう。トイレは大体機内前方か後方。ワイドボディ機では中央にも設けられています。機体前方のドア付近の壁には、そのフライトの乗務員のネームプレートがあります。     

JALのジャンボ機では2階席との連絡階段にも注目。今のジャンボはストレートな階段が主流になっていますが、こぶの短いジャンボ機のうちJA8125の一機だけは螺旋階段になっています。この機体は、座席コードもJ86Dという独特のコードのものですが、座席配置だけでなく機内にもこんな違いがあるのであるのです。一昔前のジャンボは全部螺旋階段でした。これはコンセプトを“船”のように優雅な内装にしたからであり、80年代ぐらいまでは螺旋階段がスタンダードモデルでした。

 BOING767MD80など、主翼上に非常ドアがある機体では、その部分が機内ではどのようになっているかチェックするのも面白いです。その部分だけシートピッチが違っていたり、あるいは座席そのものが無かったりします。

 コミュータ路線では前方の席に陣取れば、コクピットの様子が楽しめます。フライト中は様々な景気の動きを見るのも楽しいし、パイロットの操縦手順に注目するのもとても楽しいです。運がよければ操縦させてくれるかもしれないし・・・。

 

やっぱり楽しい機窓の風景!

 窓側席の特権は、何よりも風景。下方に見える街の様子、美しい山々、幻想的な雲海、そして日が落ちた夜景。機窓から見える風景は、飛行機ならではのものです!

 各航空会社の機内誌には、必ずルートマップが収録されています。日本列島のカラー地図の上に飛行ルートが書き込まれているものですが、ここに書き込まれているルートは実際の飛行ルートをベースにしたものであるため、機窓の風景をこのルートマップと照らし合わせる事で、山や湖、町や川の名前がわかります。今、どのあたりを飛行しているのか分かってしまうのです!

 飛行機は管制官の指示を受けて飛行するので、フライトによってルートが若干異なるという事もあります。また、気象条件によっては、揺れが予想される地域を避けるルートがチョイスされる事もあります。同じ路線を頻繁に利用するような人は、その時々の機窓の風景から、「今日は西よりのルートだ。」といった事も推測がつくようになるのです。

 運悪く翼上の窓側になっても、窓側席ならでわの楽しみはあります。それは翼の動きのウオッチングです!主翼には、フラップやスポイラーなど、飛行に欠かす事のできない装備があります。窓から見えるこれらの装備の微妙な動きは、飛行機ならでわの風景を提供してくれます。特に私は、着陸進入時の動きが面白くて好きで、飽きがきません。BOING737200は、着陸直後にリバーサーが作動すると、エンジン後部がぱかっっと開きます。始めてみる人の中には、設置のショックでエンジンカバーが外れたのかっ!?とびっくりする人もいるらしいですが、そんな光景が見られるのも翼の上の窓際席ならでわです。

 

飛行機なんて怖くない!

飛行機が怖くて仕方が無いという人に、多少は効果のあるであろう処方薬として私が知っている限りの知識で書きます。あくまでも持論ですが、少しでも気が楽になればと思と思います。

ゆれが怖い人のために 
 飛行機の揺れは気流の渦と飛行機の固有振動数の関係で決まります。大型機の方があまり揺れないのは慣性と言うよりこの辺の問題です。考えてみてください、空気の密度と機体の重さを。富士山の山岳波でも直接入らない限りは壊れないハズ。空気がどんなに乱れてもしょせん空気です。たかが相手は空気なのです。何かの障害物にでもぶつからない限りは大丈夫なのです!!

“怖がるよりまずベルトを締めましょう!”
FASTEN YOUR SEAT BELTSPLEASE!”
離陸が怖い人のために
 離陸は飛行機がもっとも厳しい条件にさらされる瞬間です。したがってパイロットがもっとも緊張する時だそうです。離着陸に関しては、安全に運航すると言うことは性能をよく知って運航すると言うことです。それぞれの滑走路についてその日の重量でどれだけ余裕があるかを細かく計算します。もちろん重量オーバーになると燃料をそのままにして貨物をおろします。こうして完全に性能要件を満たして滑走路に向かうのです。離陸決心速度でエンジンが1つ失われても安全に止まれるし、安全に離陸を継続することができるのです。
 従ってエンジン1つ分の余裕があるといったことになります。ただし、離陸滑走を始めた後はその後のことを考えて、そのままあがってしまった方が安全なので、軽微な故障は離陸になります。無理に止まるとブレーキが加熱して後でタイヤの空気が抜けたりすることがあります。エンジンが同時に2つ止まらない限りは、何ら問題はないのです。

着陸が怖い人のために
 離陸と違って着陸は性能には十分な余裕があります。エンジン2つで着陸でも、何ら問題はないです。1つでもエンジンが残っていれば教官クラスの人なら着陸できるらしいです。着陸はエンジンを60パーセント前後まで絞って降りて来ます。離陸の時はめいっぱいふかしているのに着陸はそうでないのです。それが余裕です。うまい下手はあるだろと思いますが、日本の運輸省は世界一の厳しい審査をすると言われています。日本の旅客機の機長は全員日本の運輸省の審査をパスしています。外人も日本で審査を受け直すのです。外人で、海外で飛んでいた人が日本の審査に落ちるくらいなのだから「クレイジー」とまで言われるほど厳しいのです。パイロットは常にふたり乗っており、何か危険が迫っていればすぐ助言するため危険回避の機会に恵まれます。
そのサイクルがうまく機能していれば危険なことは一切ない・・・はずである!

 

飛行機に乗る事を恐れずにいつも楽しくフライトを楽しもう!

LET’S ENJOY YOUR FLIGHT!! Always Airline

 

 

:ホームページ上の写真は、昨年の夏に語学研修で言ったサスケハナ大学上空を飛行した時のものです。この時、私はコパイとして右側席に搭乗し、離陸とその後のコントロールを行いました。キャプテンのBillの指示に従い,速度計が70マイルを指したら、ゆっくり操縦桿を引き、機体が安定するまで離陸上昇を続け、高度1000フィートから、サスケハナ側沿いを飛行し、目標の発電所の煙突にむかって左旋回を数回行いました。軽飛行機の為、気流とエンジンの振動にはげしく揺られながら、夕焼けのサスケハナ上空をフライトしました。その後、Billの操縦により夕暮れのセリンスグローブ空港に滑り込むように着陸、帰還しました。エプロンより格納庫までは、人力で機を押して運び、着陸後点検・格納作業を行いこの日のフライトを終えました。フライト中は緊張し、必死でした。地上に降り、私の体をエプロンの熱気が体を包み込んで我に返ったとき、全てが現実であった事を証明するようにプロペラが回転を終えました。とても貴重で、素晴らしい体験でした。

 

FLIGHT LOG

DATE2000.Aug.20

TYPE OF A/C: Piper PA-28 Cherokee

AIRCRAFT ID: N7863W

FROM: Selinsgrove Airport   TO: Selinsgrove Airport

REMARKS, PROCEDURES, MENEUVERS: Sightseeing cruise

NO.LDG: 2      FLIGHT TIME: 40min

PILOT IN COMMAND: Bill Graefe

CO-PILOT: Naoyuki Tamura

I certify that the statements on this from are true.

Thank you for Sandy/Bill Graefe,and Tomotaka!!