基礎演習履修者へ
授業内容の確認
戦後50年を振返る一つの方法として、今回はニュース映画を見ることとした。終戦後、焼け野原となった日本が、食糧難、失業、社会不安の中で次第に立ち直り、高度成長を迎え、最後はバブルを経験するまでの日本経済の変化の要所要所の過程を映画の画面を通して疑似体験した。
残りもわずかとなったため、ここでもう一度日本の高度成長を支えた要因を考えてみた。労働、資本、技術の三点から、それぞれの要因を分析した。労働面では、生産性向上のための3原則の確立、それに伴い、新しい技術の導入が容易であったこと、労働人口の増加、特に産業構造変換に伴う農村から工場地帯への人口移動があったこと。高い教育水準。資本については、世界銀行からの借入れ資金、傾斜生産方式による効率的な資金運用、高い貯蓄率を源泉とする投資の資金、技術面ではアメリカで生まれた生産管理技法を導入して、高品質な製品の大量生産方式の確立。また、何よりも戦後資金面で賠償責任を負わなくてすんだこと、長い間の平和、朝鮮特需などのいわば幸運の要素が多くあることに注意。
これまで十分にexcelの利用に慣れたため、今日から日経NEEDSのデータベースへのアクセスを開始した。なお、この授業の評価は出席、宿題、およびレポート提出であり、課題は「21世紀の日本経済を考える上で、あなたが特に重要と思われる諸点についてデータの分析を加えた上で論述せよ」、締め切り9月24日、原稿用紙20枚。
日本の将来人口の推移の推計は、上條君が政府のデータをインターネットなどで収集してくれた物を指針として各自の推計の比較を行った。政府推計によれば2010年から2020年の間には日本の人口自体が減少をし始める予測が出ている。いずれにしてもこれが労働力の低下を生むことになることを確認。授業の後半では、戦後の産業構造の変化を見るために、第一次、第二次、第三次産業のGNPの中の構成比をグラフ化し、第一次産業が一貫して低下し、第二次産業も安定成長期に入ると伸び悩み、変わって第三次産業が着実に増加する傾向を見た。
初めに、先週の補足として、日米の貿易摩擦を巡る論議を貯蓄投資から経済構造的にマクロ的に見る日本と、市場開放などの輸出輸入を直接にミクロ的に取り上げるアメリカという視点から整理。その後、今後生産関数の中で減少の見込まれる日本の労働力を調べるために、戦後50年の総人口、就業者数、そして65歳以上人口のデータを取り上げた。今後の日本の労働力の推移(総人口、就業者数、65歳以上の人口)を来週までに、各自が自分なりの根拠を挙げて、計算して推測し、その結果をプリントアウトしてくること(宿題)
日本の戦後の貿易を知るため、輸出、輸入、そして、円ドルの為替相場の推移を取り扱った。先に取り上げたGNPとの関連で見れば、戦後は貿易の赤字により、すなわち国際収支の天井にぶつかって成長がストップせざるをえなかったこと、また貿易不均衡問題はそれほど古い問題では高々ここ14―15年であり、日本の産業構造の変換に伴うものであることがわかる。最後に、日本はおおむね円高基調にあることを確認。
今日からいよいよ戦後日本の経済の分析に入る。手始めに、経済成長の経緯を知るために、戦後から最近までのGNPおよび家計の最終消費需要のデータを打ち込み、グラフ化をした。残高ベースでは良く分からないが、対前年比で見ると戦後日本の経済成長が前半の高度成長時期と、後半の安定成長の時期に大別されることが理解されよう。時間切れでデータを保存できない人もいたが、宿題として、先のグラフを打ち出し、その上に、戦後の大きな節目となった出来事を書いてくること。
テキストの例題(大学志願者数)のデータを各種のグラフ化。宿題として地方の経済データを入力し、テキストを自習して、相対位置指定と是って位置指定を学ぶ。
表計算言語の簡単な歴史と機能を説明。MicrosoftExcelを立ち上げ、テキストの例題(大学志願者数)を入力し、初歩的な機能を体感。
自己紹介を書いていない人は、私宛てに送ること。(宿題) なお、写真などインターネットに載せたいものがあれば次週に持ってくること。
E-mailの設定。初めての送信。自己紹介文を書くこと。
自己紹介の内容は、1出身高校、2高校時代の思い出、3趣味、4興味のあること、あるいはこれからしたいこと、5大学生活への期待。この5点を必ず入れて私宛てに送信する。(宿題)
コンピュータシステムの概要(ハードウエア{Monitor,Floppy disk, Hard disk, Keyboardなど}、ソフトウエア{オペレーティングシステム、アプリケーションソフト})、数字の数えかた。起動の仕方。インターネットのNetwork Preferencesの設定。
proxy#.isc.senshu-u.ac.jp port 8081
コンピュータ口座を持たずに授業に出た学生は、必ず次回までに登録し、インターネットへの接続を行っておくこと。詳しくはセンターインフォメーションを参照のこと。次回までに口座を開かない場合は、授業に対するやる気が無いものと考える。
次回は、各自の自己紹介、履歴(これまで歩んできた道)を書いてもらい、インターネットに載せるので、用意しておくこと。
ガイダンス授業での確認事項