外国書講読T・U(独)(通年,4単位)

村上俊介


講義概要
外国講読の意義は,1,2年次で修得した教養課程での外国語を専門課程の中で実践的 に用いる訓練をするところにある。特にドイツ語の場合は教養課程で初めて接することが 多く,文法を大枠で学習したレベルの学生がほとんどと思われる。そこで本講義において は,でさるだけ無理のないテキストを用いながら,ドイツの社会・経済・政治史について 学ぶ予定である。
 テキストは,ヨーロッパ連合(EU)の各国12名の歴史家による共同作業によって作ら れた共通歴史参考書『ヨーロッパの歴史』を用いる。この本については,賛否があるもの の,従来,各国のナショナルな歴史観で作られていた歴史教科書をのりこえ,はたしてヨ ーロッパ共通の歴史というものがどのように記述されているのか,どれほど可能なのか, 講読の過程で討論し合うことも予定に入れている。


講義計画
外書講読であるので,履修者に割り当てあられた部分を翻訳し,それについての補足説 明を村上が行なう形式をとる。


成績評価の方法
平常点


教科書
“Europaisches Geschichtbuch”,(Ernst Klett Schulbuchverlag,1992)