現代経済入門(通年、4単位)
講義概要
新聞の経済欄を開いてみよう。そうすると・たぶん次のようなたぐいの見出しが目に飛
び込んでくるだろう 「政府・追加的公共投資を決定」,「日本の経常収支黒字額,過
去最高を記録」・「円高一気に進む・1ドル80円台へ」・‥・‥。単純にいえば,経済学を勉
強することの意義は,こうした現象がなぜ生じたのか,それはわれわれに何をもたらすの
かを・きちんと説明できるようになるという点にある。本講義は,こうした「経済を知る
楽しさ」を知ってもらうことで・より専門的な経済学の勉強のための入り口となることを
意図している。具体的には・「経済がわかる」ために最低限必要な,経済学の最も基礎的
な概念・枠組み・および原理を・現実の経済問題を素材にしながら学んでいく。
「国際化」や「情報化」などという言葉に象徴されるように,現代の経済は,これまで
の常識では捉えきれないはどの変化をとげつつある。本講義の最終的な目標は,経済学を
理解することで・そうした経済社会の今後の展開への洞察力を得ることなのである。
講義計画
前期
T はじめに−「経済学的なものの見方」とは
U 経済の成り立ち−経済循環と国民所得
U 市場メカニズムの機能
後期
W 政府の経済的機能一マクロ経済政策の諸手段と役割
X 国際貿易の意義
Y 現代経済の動向一国際化と情報化
成績評価の方法
成績評価のウェイトは,中間試験50%,学年末試験50%とする.中間試験の追試は行わ
ない。中間試験を欠席した場合には,学年末試験の点数×0.8を成績とする。中間試験に
だけ出席し・学年末試験にもその追試にも欠席した場合には,成績は与えられない。
教科書
J.Eスティグリッツ著「入門経済学」(東洋新聞社報社)
その他プリントを講議事に配布する。
教科書
日頃から新聞などによく目を通し、現実の経済の動向について、常に意識的であるようにしておく事が望ましい。