特殊講義   (通年,4単位)
テーマ:現代の経済

 正 村 公 宏 


講義概要
 この講義は・ゼミナール形式で運営している。前期・後期をあわせて数冊の本を読む。 経済体制(経済システム)・経済政策(政府の政策),そして日本経済の現状の分析と批判 が私の専門の仕事であるが・この教室では,ときには古典を読み,またときには外国の事 情を研究し,さらには国際関係を考える。毎回,私が指定した本を必ず読んでくること (通常は1回に1章あるいは2章ぐらいづつ進む),出席者の全員が要約・意見・疑問な どを述べることがこの教室のルールである。私も意見を述べ,必要な場合には多少の解説 を加え,討論する。今年度の最初に読む本は以下の教科書の欄に書いてある。


講義計画
 読む本は順次,教室で指定する。じつは,やさしすぎず(やさしい本はひとりで読ん でもわかる)・むずかしすぎない(むずかしすぎると学部の学生の知識と学力では消化不 良になってしまう)本を選ぶのにいつも苦心している。なるべく,やさしい本からはじま つてだんだんむずかしい本に移っていくようにしたいと思っている。また,だんだん視野 が広がっていくような本の読み方を考えたいと思っている。


成績評価の方法
 ゼミナール形式なので出席状況を重視する。欠席があまりにも多い学生には単位を与え ない。 4年次生が就職活動に追われている時期の欠席は容認するが,活動が終わったら確 実に出席するよう努力しなければならない。成績の評価は,学年末試験の答案によること にしている。「年間を通じてこの特殊講義の教室で読んだ本のなかから1冊を選んで書評 を書きなさい」という問題を出すのが通例になっている。もちろん,試験のさいには,本 ・ノートなどすべての持ち込みが認められる。


教科書
 年度の最初に下記の本を読む。  J・S・ミル「自由論」塩尻公明・木村健康訳,岩波文庫,1971年(原著の出版は1859 年)。


参考書
 必要に応じて教室で指示する。