情報経済論
情報管理論
(平成5年度以前入学者)(通年、4単位)

望月 宏


講義概要
今年は,米国で組織構造の革新的な変革の手段であるとされる「リエンジニアリング」の検討をするなかで情報技術の役割を明らかにすることから始まり,情報技術の本質,過 去の技術との相違,情報投資の実態,組織と技術との関係などの基本的な視点をまず検証する。これに併せた形で,理論面な側面である,情報経済論,ゲーム理論,情報の産業連 関分析を学ぶ。また,産業のケーススタディとして,今年は特に情報技術とつながりの深い通信産業に光をあて規制緩和などの経済的,政策的な側面を他国と比較しながら検証す る。また,インターネットを通じて、世界の情報へのアクセスを試みる。なお、昨年度の授業内容はホームページに開してあるので参考にして下さい。


講義計画
リエンジニアリングと情報技術
情報技術の本質
分業と情報技術
情報化投資と経済
情報経済論の流れ
情報財の特質
情報経済の計量分析
日本経済の情報化
インターネットヘのアクセス

情報経済学
…モラルハザード
…逆選抜
…シグナリング
…交渉
…オークション
…情報の非対象性
ゲームの理論
規制と競争の理論
ネットワーク経済の構造
電気通信産業の競争戦略
電気通信市場における経済的規制
国際電気通信市場の競争戦略


成績評価の方法
出席とレポートでの判断による。


教科書
教村書は特に指定しない。


参考書
以下の本は,参考書として随時講義のなかで利用する。
 マッケンナ著,秋葉訳,「不確実性の経済学」,多賀出版
 広松,大平著,「情報経済のマクロ分析」,東洋経済新報社
 林,松清著,「テレコミュニケーションの経済学」,東洋経済新報社
 ハマー,チャンピー著,野口訳,「リエンジニアリング革命」,日本経済新聞社
 経済企画庁調整局編,「日本経済の情報化」,大蔵省印刷局


受講前提条件
講義のなかで,コンピュータを核としたマルチメディアを使用するので,コンピュータの利用登録をすること。