経済原論IA(通年、4単位) 

内田 弘


講義概要
現代日本の経済制度では,さまざまな制度と政策を通じて民間企業(個別資本)の経済活動は介入され制御されているが,その制度の基本的な性格は,利潤を追求する民間企業を中心とした資本主義(あるいは資本制)である。そこで,資本主義経済はどのような仕 組みになっているか,それはどのように動いているか,それが存続するために自らを再生産するにはどのような条件が必要か,労働者は資本主義の仕組みと動きの中でどのような 位置にあるか,などを学ぶ。


講義計画
前期
1.経済とはなにか
2.資本主義経済とはなにか
3.商品と貨幣
4.資本主義と賃労働
5.人間の搾取と自然の開発
6.利潤の涼泉と搾取
7.剰余価値率増大の方法
8.資本一貫労働関係の再生蓮
9.資本による生産の決定
10.賃労働者と生産の決定権
後期
11.価格機構
12.生産価格
13.再生産表式
14.生産と雇用
15.総需要と失業
16.貨幣賃金率と雇用
17.再生産と国家
18.貨幣制度
19.財政と金融
20.経済の国際化


成績評価の方法
学年末試験の成績を中心とする。夏休みの課題(リポート)と時折調査する出席を成績 評価に加味する。


教科書
置塩信雄・他著 『経済学』(大月書店)。全員4月始めに求めること。


参考書
講義の進行にあわせて指示する。


受講前提条件
教科書をよく読み,ノートを小まめに取ること。新聞・雑誌の経済関係の記事で,関心 あるテーマを追捗し,スクラップし,精読すること。