経済原論B
(通年,4単位)
平 川 東 亜
講義概要
近代経済学の経済原論は,カリキュラム上,マルクス経済学の「経済原論A」に対して 「経済原論B」という。近代経済学の理論は,価格理論あるいはミクロ理論とよはれる経 済理論と・所得理論あるいはマクロ理論とよばれる経済理論によって構成されている.前 者が新古典派理論に立脚しているのに対して,後者はJ.M.ケインズの「雇用,利子および 貨幣の一般理論」が基礎になっている。そのミクロ理論とマクロ理論の基礎を学ぶのが経 済原論Bである。「学習ガイドブック」で説明されているように,明治の初め,西欧で微分概念を経済分析に導入することによって,数学的に精緻化された新古典派の理論体系が 構築されたため、経済原論Bでは数学がよく使われる。受講者が微分・積分を理解してい ないことを前提にして講義するので,講義の中でマスターしてもらいたい。
講義計画
前期
1 マクロ経済学の概観
2 国民所得の基碇槻念と国民経済の構造
3 国民所得決定の理論
4 材政・貨幣・金融
5 景気循環と経済成長
後期
1 ミクロ経済学の概観
2 需要と供給の均衡分析
3 家計の行動、
4 企業の行動
5 不完全競争
6 分配の理論
成績評価の方法
学年末試験の成績を最終的な評価とする。
教科書
大石泰彦・金沢哲雄編「エレメンタル ミクロ経済学」(英創社)
大石泰彦・金沢哲雄編「エレメンタル マクロ経済学」(英創社)
参考書
必要に応じて講義の中で指示する。