開発経済論 (前期,2単位)

大 橋 英 夫


講義概要
 世界人口の4分の3の人々が暮らしている発展途上国の動向は,依然として国際経済に 大きな影響を及ばす。本講義では,発展途上国を観察するための視座を提供するととも に,戦後,多くの発展途上国で試みられてきたさまざまな開発戦略を考察する.
具体的に は,
@発展途上国の特性の抽出,
A先進工業国の成長過程の再検討,
B部門別の開発戦略 の一般化,
C国際環境への適応,
D開発理論の発展
に焦点を当ててみたい。


講義計画
@ 近代化論
A 経済発展論
B 人口動態
C 産業構造の転扱
D 農村開発
E 労働力移動
F 工業化戦略
G 国際貿易
H 直接投資
S 技術移転
J 経済協力
K 開発論の系譜

なお授業の進捗状況により講義計画に若干の変更がある。


成績評価の方法
 前期試験期間に実施する試験をもとに評価する.


教科書
 特定の教科書は用いない。関連資料をプリントで配布する。


参考書
 速水佑次郎「開発経済学」創文社,1995年.原 洋之介「開発経済論」岩波書店,1996年 マイケル・P・トグロ 「M・トグロの開発経済学」国際協力出版会,1997年などの標準的 教科書のほか,世界銀行「世界開発報告」,国連開発計画「人間開発報告」などの国際機 関の出版物も参照のこと。


受講前提条件・備考
 アジアの経済T・U,発展途上国経済論などの国際経済関連科目の受講が望ましい。