国際金融論(平成7年度以降入学者)
国際マクロ経済学(国際経済学科のみ配当)
(通年、4単位)

大倉 正典


講義概要
グローバライゼーションの進展にともなって,経済活動を国民経済という枠の中だけで 考えることはますます難しくなっている。この講義では,まず,輸出入や資本取引を通じ て海外に開かれた開放経済における,国内総生産,利子率,為替レートなど主要な経済変 数の決定メカニズムについて学習する(国際マクロ経済学の基礎理論の学習)。次に,こ の基礎理論をベースとして,日本と主要国(含む,東アジア諸国)との間のマクロ的連関 性,主要国における為替政策,国際マクロ政策協調の問題など,応用的なトピックスにつ いて考察する。


講義計画
前期
1.対外取引
 対外取引の分類
 対外取引と国民経済計算
2.為替レートと資産市場の均衡
 金利平価,為替レート制度
 外国為替市場介入
3.解放経済のIS・LM分析
 金融・財政政策の有効性
 政策の国際的波及

後期
4.日本の国際収支の動きとその背景
5.主要国間のマクロ的連関性
6.主要国における為替政策
7.国際マクロ政策協調
8.発展途上国マクロ経済の特徴


成績評価の方法
学年末試験による。提出が任意の課題(練習問題やレポート)により試験を補うことが できる。


教科書
講義レジメを配布する。


参考書
岩田規久男著『国際金融入門』岩波新書
 高木信二著『入門 国際金融』日本評論社
 吉岡恒明・小口登良編著『テキストブック 現代経済学』多賀出版


受講前提条件
経済学料:経済原論IB・経済原論UBの内容について理解していることが望ましい。
国際経済学科:経済原論Bの内容について理解していることが望ましい。