国際金融論(平成8年度以降入学者)(後期,2単位)

大倉正典


講義概要
資本の国境を越えた移動が活発になっている。この講義では,まず,国際資本移動の経済的意義を理論的に考察する。その上で,戦後から現在に至る国際資本移動の歴史的推移 やそこで生じた問題(特に,1980年代の累積債務問題),国際金融・資本市場の発展などについてみていく。


講義計画
1.国際資本移動の経済的意義
2.戦後の国際資本移動
3.国際金融・資本市場の発展
4.資本流入国のマクロ経済バランス
5.途上国における累積債務問題
6.資本供給国日本の役割


成績評価の方法
平常点とレポート提出。


教科書
講義レジメを配布する。


参考書
グルグマン・オプズフェルド著『国際経済 理論と政策U国際マクロ経済学』新世社
寺西重郎著『経済開発と途上国債務』東京大学出版会
植田和男・深尾光洋編『90年代の国際金融』日本経済新聞社


受講前提条件
経済学科・国際経済学科:基礎的な国際収支表の見方などについては理解しているものとして講義を進めるため,国際経済論を履修していることが望ましい。講義への積極的な 取組が期待される。