経済学基礎演習(前期、2単位)
石 塚 良 次
講義概要
大学での勉強は,高校までのそれとは違い教科書に書かれている「正しい」知識を覚え
込むことではありません。現代社会が直面している様々な問題は,どれひとつとして正し
い解決策など用意されてはいない難題はかりです。このゼミを通じて,正解がない,とい
う状況を理解していただけれはと思います。
見田宗介著「現代社会の理論一情報化・消費社会の現在と未来−」をテキストにして,
討論を中心のゼミを進めます。この本は,「ゆたかな」社会,消費社会,情報化社会など
と様々に呼ばれている現代社会の特質を,他方での環境と公害問題,資濠とエネルギー問
題,貧困と飢餓の問麗とをともにみはるかす論理で捉えようとしたものです。著者は社会
学者ですが,主として扱われているのは経済に関する問題です。著者の文章は独特の言い
回しが用いられ,少し難しいとの印象を与えるかもしれませんが,慣れの問題です。
講義計画
テキストを幾つかに分割し,毎週それぞれの箇所についてのレポートを提出してもらい
ます。本の要約(だけ)ではなく,疑問点,批判点,自分の考えを400字詰め原稿用紙
3枚にまとめること。知識を詰め込むことではなく,自分の考えをまとめ,他人の前で報
告する,という訓練をしたいと思います。解らない言葉はできるだけ事前に調べてくるこ
と。
成績評価の方法
テストは行いません。出席,毎回提出するレポート,演習への参加意欲などを勘案して
成績評価を行います。理由の如何を問わず,連続して欠席した場合は,単位取得権を放棄
したものとみなします。1時30分を過ぎての出席は認めません。演習終了後の質問・討論
をおおいに歓迎します。要するに熱意があれば「優」,そうでなければ「不可」というの
が,評価基準です。
教科書・参考書
見田宗介著『現代社会の理論』,岩波新書
上記教科書で引用されている文献が主たる参考書になります.
受講前提条件・備考
・授業中の私語は禁じます。私語を抑えられない学生は最初から履修を遠慮して下さい。
・積極的に発言することを求めます。出席だけすればよい,と考える学生は履修しないで下さい。
・受講を希望する学生は,できればガイダンスの時間までに教科書を購入しておくことが望まれます。(もし受講しなくとも読んで無駄にはならない本です。)おそくとも最初の講義の時間までにはかならず購入しておいて下さい。(一般の書店で購入して下さい。)
・募集定員を30名とします。希望者がそれを越えた場合は,参加熱意の尺度として,ガイダンス時点で教科書を持っている人を優先します。