経済学基礎演習前期2単位
水 川 佑
講義概要
経済学では・経済活動をする者として色々な主体を想定するが,なかでも家計(消費者
であり,生産要素の提供者)と企業(生産者であり、生産要素の生産的消費者)は基本的
なものである。これらの経済主体は、ある条件の下に協力し合ってあるモノ,たとえ鋼
材とか車を生産し、分配し、消費する経済活動を行なっている。この経済活動は常に順調
に行なわれているわけではない。たとえば、鋼材はある時には過剰に,またある時には過
少に生産される。それぞれの時に・鋼材の量は何を合図に縮小されたり,拡大されたりす
るのであろうか。これに解答を与えてくれるものは価格理論である。
この演習では、経済学の基本的ターム(市場・独占)、経済のしくみ(資本主義経済)
及び考え方(限界原理・平均原理)を理解することを目標にする。
同時に、統計数値を図表化することで、経済活動の動向を理解できるように努める。
講義計画
T.基碇的知識の学習 | U 統計数値の取扱い
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1.市場シ予テム | 1.米の生産量・消費量及び農業就労者数
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2.需要と供給 | 2.就業者数の賃金の動向
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3.平均費用と限界費用 | 3.普通トラック及び小型トラックの販売台数
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4.労働力と賃金 | 4.GDP・株価・金利・円相場の動向
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5.大量生産と規模の経済
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6.完全競争と完全独占における価格・数量の決定
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7.寡占市場における価格・数量の決定
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成績評価の方法
発表・練習問題あるいは小テスト・出席状況・授業態度及びレポートなどで評価する。
教科書
拙著『経済学の基礎』専大書房。
参考書
幸村千住良著『ミクロ経済割実務教育出版。
大路雄司著『ミクロ経済学』有斐閣。
授業の進め方
レポーター(1回の授業に2・3人を予定する)が、自分の発表範囲(テキストの5〜
6頁分)の内容をまとめて発表する。学生が発表した後、教員が説明する。また,現実の
経済現象を知るために統計数値を図表化する作業を行なってもらう。
その他・クラスを決定する「ガイダンス」授業の時必ず出席すること。及び当日必ず4
限目に研究室に来ること。