経済学基礎演習(前期、2単位)

望 月 宏


講義概要
テーマ:「コンピュータを利用した経済データ分析への接近‥・国際化と情報化社会を考え る視点」  経済学を学ぶには、原論、歴史、政策、応用分野から幅広く学ぶことが必要であるが、 初めて経済学に接する諸君にとっては、経済事象を基本的な経済データで捉える形で実態 面からアプローチを行う方法も一つの有効な方法であろう。本年の基礎演習は日本経済の 基本的な構造を示す経済データ、国際比較のデータを各自が自分でコンピュータに打込ん で分析を行い、現在の日本経済の抱える諸問題を、国際化、情報化の視点の中で考察する こととする、また、インターネットの利用は、情報の収集、発信等において活発に行なっ ており、昨年度の授業内容はホームページに公開してありますので、参考にして下さい。 http://www.senshu-u.ac.jp/~0350/Welcome.htm



講義計画
実際の各種経済データを表計算言語を使って取り組み、簡単な分析を行うことで経済学 の概念と日本経済の基本的な枠組みを勉強する。随時、日本経済、国際化、情報化に関す る文献、資料を読みながら理解を深めて行くこととする。

 
1.コンピュータシステムと表計算言語
2.日本経済の構造 
 産業構造の変化
 就業構造の変化
 GDPの構成 
 戦後日本の経済成長,景気の動向
 賃金,物価の堆移
 財政金融制度
 貿易構造の変化
3.情報化の進展
 日本経済の情報化
 ネットワークの進展
 情報通信政策と規制緩和
4.国際化の課題
 円高,空洞化,日本的経営慣行の再検討
 世界の中の日本経済



成績評価の方法
提出物,授業中の発表が50%,最後の分析レポートが50%のウェイトで評価。



教科書・参考書
日本経済新聞社編,「ゼミナール日本経済人門」,日本経済新聞社
 飯招,大平,増田著,「情報経済論」,有斐閣
 経済企画庁編,「日本経済の情報化」,大蔵省印刷局



受講前提条件
特になし。「電算機入門」,「情報経済論」などがこの授業と関連している。