経済学基礎演習前期2単位
西 岡 幸 泰
講義概要
メインテーマ:これからの社会福祉のありかたを考える
薬害エイズ、高齢者の孤独死、障害者にたいする冷たい仕打ちなど、非常に心の痛む事
件があい続いている。どうみても、わが国の福祉は先進資本主義諸国のなかで最低のよう
に思われる。
日本の福祉は、なぜよくならなかったのか。これからどうすれはよいのか。こんな
問題について、あらゆる角度から自由に語り合うことを通して、経済学を学ぶことの重要
さ、その学び方などを確かめていきたい。
講義計画
第1回目に受講者の希望や関心にもとづいて、4〜5本のサブテーマを立て、それぞれ
の分担者を決める。
第2回目(場合によっては3回目も)、サブテーマのそれぞれにつき、私が参考文献・
資料の探し方、研究の進め方や発表の仕方などをアドバイスする。
第4回目以降、割り当てられた順番でサブテーマ毎の研究発表を行う。
研究発表が一巡したところで、全体的な討論を行い、夏休み明けに提出するレポートの
課題を確認する。
成績評価の方法
研究発表(準備も含む)、討論参加など、平常の学習の評価と,夏休み明けに提出する
レポートの評価とを総合して行う。
教科書
特定しない。
参考書
参考文献・資料等は授業の中で紹介するが、さしあたり引下の6点を。
@ 大鰐由起子『福祉が変る,医療が変る』ぶどう杜
A 薬害根絶フォーラム席編『薬害エイズはなぜ起きたか』桐書房
B 岡本祐三『高齢者医療と福祉』岩波新書
C 『アメリカ障害者法』(斉藤明子訳)現代書館
D 藤岡純一著『スウェーデンの生活者社会』青木書店
E 佐々木力『科学論入門』岩波新書
受講前提条件
特になし。