国際経済人門ゼミナール前期2単位
平 島 眞 一
講義概要
経済の国際化ないしグローバル化が進展している現在,現実経済の動きを理解するため
には、国際的な作用を考慮に入れた国際経済学的見方が不可欠である。いいかえれば,経
済学はそもそも国際経済学でなければならない。
本講は・経済を理解するために必要な国際経済学の基礎概念,知識を身につけることを
目標としている。具体的には・国際経済学の入門書として定評のある伊藤元重著「ゼミナ
ール国際経済人門」日本経済新聞社(1996年)を教科書に用い,ゼミ形式で読み進む予定
である。その過程で・関連する理論や現実経済の動きについて解説を加える。
講義計画
参考までに教科書の目次を記すと次の通りである。
1.国際化のなかの日本
2.外国為替取引と為替ルート
3.国際収支と国際マクロ経済学
4.国際資金フローと国際金融市場
5.国際貿易の基本的構造
6.貿易摩擦の政治経済学
7.変貌する国際貿易体制
8.直接投資と日本の企業
成績評価の方法
出席と報告(50点)、最終レポート(50点)により評価する。レポートのテーマは国際
経済に関するものであれば何でもよく,各自が決定する。
教科書
伊藤元重「ゼミナール国際経済人門」(改訂2版),日本経済新聞社,1996年
参考書
1)土屋六郎編著「国際経済学」東洋経済新報社,1997年
2)W・J・イーシア『現代国際経済学』(国際貿易,国際マクロ),多賀出版,1992年
3)P・R・クルグマン・J・オプズフェルド『国際経済:理論と政策』(T.国際貿易,U.
際マクロ経済学),新世社,1996年
受講前提条件
受講の前提条件は,ゼミに主体的に参加できることである。