国際労使関係論(平成6.7年度入学者)通年4単位

浅見 和彦


講義概要
 目本と欧米諸国との労使関係の比較をおこない,現代労使関係における日本労使関係の 特質,また日本労使関係の変化吋どのようにすすむか,などを明らかにすることが,この 講義の重要な課題になります。
 具体的には,前期は日本と欧米諸国とにおける労働市場,賃金,人事労務管理などをと りあげます。また,後期は労働組合,使用者・使用者団体,同体交渉,労使関係システム など,労使関係の各局面の諸特質を比較するとともに,日本の労使関係の全体像をえがく まうに努力します。
 教員の講義を主体としつつも,演習(作業・報告発表・ディスカッション)の機会を幾 度かもって,「学生参加型」の授業をめざします。


講義計画
 講義は,次のように計画しています。ただし,受講生の帝望や関心,ゲスト講師などに よって変更することがあります。
1.労使関係の国際比較とは7.労働組合「歴史と組織
2.労働市場−イギリスと日本はどうちがう8.日本の労働組合
3.労働市場と規制綾和9.使用者・使用者団体
4.賃金制度の国際比較10.団体交渉十諸類型と変容
5.貸金プロファイルをえがく11.国際労働基準とILO
6.人事労務管理丁査定を中心に12.国際化のなかの日本労使関係のゆくえ


成績評価の方法
 学年末試験だけできめるという方法はとりません。
 @学年末試験,Aレポート,B出席率・平常点の3つによって評価をおこないます。 配分は,学年末試験30%,レポート30%,出席率・平常点40%です。出席は毎回とり, 「出席カード」に簡単な感想や授業への注文を書いてもらいます。また,いくつかのテー マでは任意の小レポートも課し,提出者には加点をおこないます。学年末の試験では,ノ ートのみ持込み可です。


教科書
 特定の著書を教村書として使用するということはしません。毎回,講義内容の概要をプ リントB4版2〜3枚で配布します。B5版のフラット・ファイルなどを用意して綴じて ください。各講義に関連した参考文献名はそのなかに明記します。
受講前提条件・備考
 この授業に関連のふかい科目としては,労働経済論,社会政策論,社会保障論,社会運 動史,労働法などがあります。