国際経済論 通年4単位

小島 直


講義概要
 現在,国際貿易や国際金融(国際投資)の自由化が進展し,経済成長率を上回るスピー ドでそれらは拡大している.国際経済のグローバル化とはこのことを指している.1990年 代前半から半はにかけてアメリカ経済が比較的噸卸こ発展してきた一大要因は国際経済の グローパル化に国内の臥 資本,労勧市場が弾力的に対応してきたからであり,日本やE 甘藷国の経済が低迷しているのはこれらの市場でのグローバル化への対応が遅れているか うである。1997年に表面化した東アジア諸国(A8EAN諸国)の経済的混乱も国際経済 のグローバル化への対応の誤りに一因があった.
 現代国際経済はグローバル化しているれ それと同時にリージョナル化しているとも言 われている。このリージョル化も周隙競争の教化を伴うグローバル化への対応によるもの であり,その内実は地域的な保護主義化であったり,特定地域内での段階的自由化であっ たり,多様である.
 本講義では国際貿易,国際金融を中心に曳代国際経済の動向を理論的,実証的に学んで いく。


講義計画
前期
1.現代国際経済の特教
2.国際晋易をめぐる諸閉篭
  1)国際貿易の推者
  2)‘国際貿易の理論
  3)GATTからWTOへ
3.生産のグローバル化
  1)生尭のグローバル化の原因
  2)生垂のグローバル化と貿易
4.多様化するリージョナル化
後期
1.外国為替取引とは
2.国際収支の均萄、不均衡
3.国際経済の枠組みとしての国麻弟貨体制
  1)国際通貨体制の変遷と国際経済の変鋭
  2)変動相場制下の現代国際経済
4.国際金融の乳状と課題
  1)国際金融のグローバル化,証券化
  2)国際金融市場の発展,改革


成績評価の方法
 前期テストと学年末試験の平均点を基本とし,それに聴講態度を加味して評価する。


教科書
 「なし」。ただし,授業中にかなりの枚数のプリントを配布する.


参考書
 P・R・クルグマン,M・オプズフェルド著,石井莱穂子,他訳l国際経済1上・下(新世社, 1992年),高増明,野口旭著咽際経済学1(ナカニシヤ出板,1997年),穎尭省篇l通 商白書】(各年版),経済企画庁l世界経済自書】(各年版)など。,


受講前提条件
 基本的には同じ内容の国際経済論が野口教授によって展尉されている。それぞれの講義 の受講生数を均等化するため,両講義の履修者を指定する.本誇義の履修対象者は2年次 の学藷番号351番以降と3,4年次生である.