経済数学(通年4単位)

作間 逸雄


講義概要
近代経済学が数学をかなり頻繁に用いることはよく知られています。この講義では,なるべく経済学的話題に沿いなから,近代経済学の理論の学習にとって不可欠となるいくつかの数学的手法を解説します。


講義計画
前期
1.関数とは何か
2.費用関数といくつかの費用概念
3.微分と「限界」費用
4.1変数関数の極大・極小
5.競争的企業の利潤最大化
6.「弾力性」
7.独占企業の利潤最大化
8.偏微分
9.多変数関数の極大・極小
10.生産関数
後期
1.条件付極大・極小(ラグランジュ乗数法)
2.消費者行動の理論
3.ベクトル・行列・行列式
4.行列式の性質とクラーメルの公式
5.逆行列
6.産業連関分析
7.比較静学の例(IS−LM分析)
8.多変数関数の極大・極小(条件付極大・極小を含む)の十分条件
9.比較静学の例(スルッキー方程式)



成績評価の方法
偏差値を用います。詳しくは,ガイダンス授業時に説明します。「楽勝」科目だと思うのですが,油断は大敵のようです。



教科書
アーチボルド&リプシー『入門経済数学』(多賀出版)


参考書
稲田献一 『経済数学の手ほどき』(日経文庫)
西村和雄 『経済数学早わかり』(日本評論社)