経済統計学通年4単位

福島 利夫


講義概要
 コンピュータが発達し、インターネットが急速に普及してきている現在、統計について も利用の機会は増えている。そのような時だからこそ,よけいに統計の利用方法について 注意することが必要となっている。
 統計は、社会経済現象の数量的側面を反映する数値である。だからその利用は,社会科 学の理論を基礎とし、数理的な手法はその前提のうえでおこなわれる。また,統計学でと りあつかう数値は、主に統計調査という特別な認識過程を経て獲得されたものである。こ のような考え方が出発点である。

講義計画
前期後期
T統計の作成と利用U 現代社会と統計
 1.統計の作成方法 1.人口統計
 2.標本調査論 2.労働統計
 3.統計データ論 3.産業統計
 4.統計の利用方法 4.家計と物価の統計
  (1)度数分布・代表値・分散 5.生活と福祉の統計
  (2)比率・寄与度・指数  (1)労働時間と生活時間の統計
  (3)相関・回帰分析  (2)住宅統計
  (4)時系列分析  (3)福祉統計
  (4)生活水準の統計


成績評価の方法
 学年末試験で評価する。


教科書
岩井浩ほか編著『情報化社会の統計学』(ミネルヴァ書房)(改訂版新刊)


参考書
 三瀦信邦ほか著『統計学入門』(有斐閣新書)
 横本宏ほか編著『エレメンタル経済統計』(英創社)
 吉田忠編著『現代統計学を学ぶ人のために』(世界思想社)
 木下滋ほか編著『統計ガイドブック 社会・経済』(大月書店)〔改訂版新刊〕
 経済統計学会編『社会科学としての統計学』第3集(産業統計研究社)


受講前提条件
1.毎日の新聞をよく読んで,現実の経済の動きを知ること
2.各種の自書や統計要覧・さらに統計調査報告書そのものをじっさいに手にしてみるこ  と