経済統合論通年4単位

加 藤 浩 平


講義概要
世界経済のグローバル化が着々と進んでいるが・他方で地域経済が統合され,世界経済 の分散化の動きも見られる。本講義では経済統合の最も進んでいるEU(ヨーロッパ連 合)を取り上げ・これまでのEU統合の成果と現状を検討する。そもそもヨーロッパ経済 はなぜ統合しようとしているのか・統合によりどのような問題が起こってくるのかに焦点 があてられるであろう。現在最もホットな問題である通貨統合の問題,EUの東欧への拡大 の問題についても可能な限りで言及したい。
講義計画
1.ECの経済統合(ローマ条約段階)
 1)関税同盟
 2)共通農業政策
2.ECの経済統合(マーストリヒト条約段階)
 1)市場統合の深化と拡大
 2)−ドイツ統一とヨーロッパ経済の混乱
3.通貨統合をめぐる諸問題



成績評価の方法
筆記験を行う。出席もある程度(30%程度)重視し・これらの総合判断で評価する. 筆記武験では講義内容を理解しているかどうかをみる大きな設問を出し,ノート等一切の 持ち込みを不可とする.
教科書
なし



参考文献
講義中で文献リストを配布する。



備考
本講義の受講者は前期に行われる「ヨーロッパの経済I」を受講していることが望まし い。