地域経済論
(前期[2展開],4単位)
徳 田 賢 二
講義概要
本講は地域という視点からみた日本経済論である。東京一極集中、地方活性化、過疎問題など、 地域という視点から解決を迫られている問題は数多く、また重要度もきわめて高い。その解決に当 たっては、国土政策、地域政策にとどまらず財政金融政策、産業政策、運輸政策など各種政策が適 用されている。
本講ではその諸問題、諸政策を考えるに当たってのフレームを提示する。理論、政策、現実など さまざまな角度から総合的に考察、検証できるようにしたい。
講義計画
前期:基礎知識
マクロ:経済発展
経済水準・経済構造
発展メカニズム
→
経済
資源
労働力、情報、
賃金、土地など
セミマクロ:産業構造
産業構造
域内循環と地域間連関
中枢管理機能
流通構造、工業構造
→
工業立地
地域企業
→
都市型産業
地場産業
後期:ケーススタディ
ケーススタディ:政策課題
地方活性化政策
通疎・過密政策
地域産業政策など
成績評価の方法
前期試験の成績を最終的な評価とします。(場合によっては併せてレポート課題を課す こともあります。)
教科書
徳田賢二『地域経済ビッグバン』1998年(東洋経済新報杜)
参考書
経済企画庁『地域経済レポート』、清成忠男 『地域産業政策』(東大出版会)、平松守彦『地方 からの発想』(岩波新書)、佐藤 誠『リゾート列島』(岩波新書)などの他随時講義中に紹介。
受講前提条件・備考
次の講義の受講が望ましい。日本経済論、経済政策論、産業構造論、流通経済論、財政金融政策、 地方財政論、都市経済論(経済立地論)など。
1.講義内容を受け身的に聞くだけでなく、そこで得た考え方が自分に関心のある地域(例.田舎 など)に適用できないかという能動的な姿勢で受講してください。
2.受講生の問題意識を知るためにアンケートをとることがあります。
3.不明な点については積極的に質問をしてください。