財政学
通年4単位
青木 信治
講義概要
わが国で最初に財政学を開講した本学の輝かしい伝統を受け維ぐ財政学総論。従って, 財政に関する実際と理論の両面にわたる。実際面では,定期的に必ず新聞,ラジオ及びテ レビなどのこュースの冒頭に登場する国の予算から,われわれが日常生活を通じてなじみ 深い所得税や消費税に至るまでが大要紹介される。他方,理論面では,いわゆるマルクス 経済学並びに近代経済学の両方の財政論のみならず,財政学界独特の,いわゆる正統派財 政学をも包含する基本理論が講述されよう。その際,末梢的なことかもしれないが,各種 各様の資格ないし採用の試験を克服するために必要な面も考慮に入れたい。
講義計画
前期
実際面
1.予算とは何か
2.財政投融資計画とは
3.経費の内容は
4.収入,即ち,租税及び公債等税外収入とは
5.地方財政はどうなっているか。
後期
理論面
1.財政はなぜ必要か
2.財政の働きとは
3.財政の制度について
4.財政はどんな特徴を持っているか
5.財政はどうやって研究したらいいか
成績評価の方法
論文や試験で決める。
教科書
使用しない。
参考書
必要に応じて講義中に紹介する。
受講前提条件・備考
1.新聞、ラジオ及びテレビ等の政治,経済及び社会に関する言論や報道に関心を抱く。
2.どんな権威あると言われる学説や論法にも盲従せずに,条理を卑して考えをまとめる。
3.本講は,これまでにも増して,受講生諸君が手に汗を握ったり,笑いをかみ殺したり するような,いきいきとした内容にしたい。