惨劇のあった日から３日目以降、連日、特に今日の日曜日に、アメリカ全土で犠牲者となられた人々に対する追悼の式典、ミサが行われました。
　アメリカ国民は、驚き、悲しみ、怒りの中で、世界最大の経済大国であり、最新、最強の軍事力を持つ国であり、真の民主主義の担い手を標榜している国としての誇りを維持しようと懸命に努力をしています。
被災現場でのボランティアはもちろんのこと、赤十字を通じた献血活動、各地で繰り広げられる募金活動（MacDonaldでもやっていました）などです。
また、忘れてはならないのは、被災者の家族の心のケアの問題です。
　ハーバード大学でも、両親が事件に巻き込まれたケースも多く次のような対策が立てられています。

　　　Outreach opportunities available throughout campus

　　　Counseling and support

　　　University Health Services (UHS) is providing mental health outreach and support

　　　throughout the Harvard community.

　　　Groups are being set up throughout the campus.

　　私が驚いたのは心のケアが被災者のみならず、子供たちに対して最初の段階からなされていたことです。
　9月11日の当日、娘が学校から次のような学校長からの手紙を携えて来ました。

　　　Dear Lawrence Families,

　　　The events of today in New York City and Washington, D.C. are extremely disturbing.

　　　… We will learn more as the facts unfold over the next several days.

　　　We will do the best we can to ensure the safety of all the children here at Lawrence School.

　　　We will coordinate appropriate discussion in classes and we will maintain a purposeful atmosphere

　　　of learning in the days and weeks to come. Please feel free to contact me at school or email.

　　　If you want to talk about your concerns or questions, or if you have suggestions to help us

　　　as we work together to come through this crisis. …

　　学校では授業中にこのことを知らされ、話し合いが持たれたそうです。一般に9歳以上の理解できる年頃の子供に対しては、
　子供たちが主役となって、子供たちからの質問に親が何でも答えてやるという形で不安を解消する方法が良いとされているようです。
　近々、大統領夫人も子供たちあてに手紙を発表するとも言われており、広い意味でのこうした危機管理体制は参考になると思いました。

　　また、このような国家非常時には人心が一つにまとまり、国家としてのintegrityは強まっていますが、そのシンボルはなんといっても国旗です。
　このところ、星条旗は飛ぶように売れており、主要な建物、店、車などに町中のいたるところに半旗がひるがえっています。
　すでに在庫が払底し、絵に描いた星条旗を掲げたり、青、白、赤で作ったリボンを胸にピンで留めるのがはやりです。
　湾岸戦争の時には兵士を出征させている家族の家には黄色いリボンが飾られていたことを思い出しました。

　　テレビを通して繰り返し繰り返し流れてきた歌は、アメリカの第二の国歌と呼ばれる「America, The Beautiful」でした。

　　　　AMERICA,.THE BEAUTIFUL.

　　　　O beautiful for spacious skies,

　　　　For amber waves of grain,

　　　　For purple mountain majesties

　　　　Above the fruited plain!

　　　　America! America!

　　　　God shed His grace on Thee,

　　　　And crown thy good with brotherhood

　　　　From sea to shining sea!