私が就職活動中、さほど集中力を切らさず続けられたのは、「後には楽しい事が待っている!!」と自分に言い聞かせていたというのが大きな要因であったように思う。やはり「就職をしよう」と決めたからには自分自身手を抜きたくなかったし、「自分で納得」の出来る結果は出そうと思っていた。
しかし、私が結果を出せたのはもちろん私一人の力ではなく家族や友人たちの暖かい支えがあったからこそである。1日中歩いて帰っても家には夕食とお風呂が用意され、就職に対して「気にしない」素振りを見せてくれる家族。休日、グチを聞いて一緒に遊ぶ事で気を紛らわせてくれる友人たち。このような自分の周りにある支えの大きさと、大事さを改めて実感したのが私の就職活動を振り返っての感想であった。
就職活動開始
私がどのように就職活動を始めたか。私の本格的な活動が始まったのは1月25日に行われた人材サービス会社の説明会からであった。それ以前の11月からすでにリクナビなどからネットにおけるエントリーは始めていたのだが、その頃には自分の行きたい業界は定まっておらず広告・化粧品・人材・食品など多岐にわたる業界に興味を持っていた。結局、私は人材関連の会社に強く興味を持ち、ほぼ人材に業界を絞って活動を始めることとなった。
それでは、なぜ私が人材の会社に興味を持ち、絞ったのかを述べることにする。
簡単に言えば、モノではなく「人」と多く接していたいという気持ちと、自分自身が成長してきた「環境」に感謝する気持ちから人材業界を選んだということになる。私は、今まで自分が生きてきた「環境」にとても感謝している。良い環境があり、そこから何かを学ぼうとしたからこそ私は成長できたのだと思うのだ。良い環境があるからといってそこから自分自身で何かを掴み取って学ばなければ何も変化はないであろうし、実際学び取るやり方事自体わからない人やその環境さえ整っていない人が多くいるのは事実であると思うのだ。
だから私は今まで自分の成長の起因となっている「環境」を出来得る限り、人材ビジネスを通して多くの人に提供して共に成長していけたらと感じている。実際にこのように簡単には行かないとは思っているが・・・。
他には、HEIBなどで人材サービスに関わる人々と会う機会が多く、その方々から「女性の魅力」を存分に受け、又人材サービスの会社においては男女関係なく働く事ができる、という事を聞いた事も要因だ。もちろん、ハードな仕事であるのだが、まだまだ男性社会である日本においてこのことは私にとってかなり大きな魅力であったのである。
面接の嵐
今振り返ってみると、自分の本当に行きたい業界そして会社であり、言いたい事も頭のなかでまとまっていた面接ではほとんど「面接イヤだなぁ」とは思わなかった気がする。もちろん、一番始めの面接や突拍子もない質問をされた時は緊張したが、2回目以降は、「面接まできたらもう楽しむ」という考えを持って挑んでいた。その為には、あまり面接の事を電車の中でごちゃごちゃ考えるのはよくないと考え、毎日のように電車の中で小説を読みふけっていた。そのおかげで、頭がリセットされた状態で毎回面接を受けることが出来、私にとって本を読む事は良いクッション財であったように思う。
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ただ、面接において何も準備をしなかったわけではもちろんない。自分が今までやってきた事に対する動機などの裏付けやその事柄一つ一つから何を得られてきたのかは細かく見つめなおした。もちろん、ゼミで行ったプレゼンや活動そのものも改めてまとめなおすことで自分のやってきたことを再確認でき、そうすることで自信を持って「これが私のやってきたこと!」と面接に挑む事が出来たのである。だから、何を聞かれてもどうにかすりぬけられるくらいにはなった。ただ実際に、自分の事なのに答えられなくて悔しい思いをしたからこそ、負けず嫌いの性格でここまで見つめなおしたのだと思うが・・・。
しかし、こんな質問あるの・・・?というような質問はもちろんあった。そのような質問に対しては、私はフィーリングで答えるようにしていた。そのフィーリングがその企業に合えば受け入れてくれるだろうし、受け入れてくれなければ自分のフィーリングに合わなかったのだと割り切るようにしていた。フィーリングに合わない会社に行っても後々疲れるだけである。大事なのは割り切る事。
就職先決定
私が就職を決めた人材サービス会社は、約2ヶ月ちょっとの選考期間であった。一回目が説明会、2回目がグループ面接と常識テスト、3回目が2次グループ面接、4回目が3次グループ面接とテスト、5回目が丸1日インターンシップ、6回目が作文と最終面接、そして合格発表であった。
私がこの会社に就職を決めた要因としては、インターンシップでの経験やOG訪問・選考を通してお会いした「人」の影響がとても大きかったからだと思う。やはり主に人材派遣や紹介などが主業務になってくる人材サービス会社において、他社との業務内容の違いではさしてあるわけではなかったのだ。そんな中でこの会社でお会いした方々は、代表も含め人間的にもとても魅力的であり、又スタッフさんへのフォローなどの他社では適当になってしまっているとされる「当たり前の事」をしっかり行っている方たちだった。私はこのような社員間の意志統一にとても強く惹かれ、このような熱意を持った方々と、この会社で一緒に頑張って仕事をしたいと考えるようになったのである。
又、このような就職活動という短い期間だけでは見られないような業界なども、就職後、営業活動などを通じて知ることも出来、私にとってはとても好奇心をそそられるという点でも決め手になったのである。
最後に
何はともあれ、私は自分が決定した事に対して自信と信念を持ち、とりあえず突き進むことにした。この仕事が合うかどうかはやはり始めてみなければわからないだろうし、自分がそこでやりたい事や、やれると思った事をすぐに出来るなんてありえない。辛いことがあったとしてもその辛い事から何か「やりがいや楽しい事」を自分から見つけて行く事ができればそのうち自分のやりたいことにたどり着けるのではないかと思うのだ。
そして、最初にも述べたが自分が今こうしていられるのも周りのサポートがあったからこそである。周りが私を幸せにしてくれるように、私も周りを幸せに出来るような、そんな存在でこれからずっといられるようこれからも生きていけたら良いなと思っている。
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