私たち望月ゼミナールでは一年を通して一つの大きなテーマを取り上げ、それについて輪読(皆で同じ本を読み、議論すること)やディスカッション、またプロジェクトチームに分かれての分析・考察など様々なアプローチから経済を研究しています。さらにゼミナール以外にもインナー大会など、学外活動への参加も積極的に行っています。
ここでは、そんな望月ゼミの最近の活動内容を紹介します。ゼミ選考の参考にしてください。 |
[ 本ゼミ活動内容 ] [ 国際比較ゼミ活動内容 ] [ インナー大会 ]
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■本ゼミ活動内容 |
● 2000年度 「IT技術導入による日本経済への本質的影響を考察」 |
この年は、「日本的環境」が「IT」導入の阻害要因になる作用と、「IT」導入が、「日本的環境」をこわす相互作用があると考え、それについて考察しました。
ここでいう「日本的環境」とは、
- 日本的経営である…労働市場が流動的でない。マーケットが閉鎖的。
- 大学が機能していない…産学共同のネットワークが確立されていない。人材育成の場として成熟していない。)
- 同質社会がもたらす組み合わせの不足…キャッチアップ型には強いが、クリエイティブ型に弱い。
- インフラ整備や法体系の不備
などが挙げられます。
● 2001年度 「デフレーションが経済に与える影響について」 |
まず、Deflation(デフレーション)の定義を「持続的な物価低下現象」とし、デフレ不況の発生時期を97年度以降としました。
その根拠として、収集データから、アジア通貨危機を受けての金融不安、経済成長率の低下、消費者物価指数の低下、各業界の収益額の低下が挙げられます。
また、見うけられた経済状況としては、
- 非正規雇用の拡大と雇用のミスマッチの拡大
- 各業界とも勝ち組み・負け組みとの2極化が進んでいること
などが存在しました。
● 2002年度 「スラックス(資源が有効活用されていない状態)経済」 |
日本経済がスラックスに陥っているという認識の下、財・金融・労働の3市場について、それぞれマクロ・ミクロ・国際の3班に分けて現状分析をしました。分析の進め方は、まずゼミ全体におけるスラックスの定義を確認し、各班独自にスラックスをどのように分析するか方針を決め、各自が持ち寄った資料をもとに議論を進め、結論を導くという方法です。結論はスライドの形で全体に発表し、質疑応答を行い、最後に3班の結論をまとめます。これを各市場について行い、最終的に全市場のまとめを作成します。
以上の分析から得られた結論は、確かに日本経済はスラックスに陥っており、具体的には「潜在成長率の低下(供給の減少)」と「GDPギャップの発生(需要の減少)」という形で現れているというものでした。それによって、日本企業の国際競争力が低下し、投資が減少し、失業が増加するなどの悪循環が発生しています。
後期はこの現状分析を元に具体的な政策を考察していく予定です。
人々の将来への期待は、経済に影響を与えるという前提の下、去年と同じように財・金融・労働の3市場について、それぞれマクロ・ミクロ・国際の3班に分けて現状分析をしました。各自が持ち寄った資料をもとに班ごとに議論を進め、結論を導くという方法です。結論はパワーポイントでまとめスライドの形で全体に発表し、質疑応答を行い、最後に3班の結論をまとめます。今年は国ゼミとのアウトソーシングの一環として、国ゼミに海外比較を行ってもらっています。
前期は労働市場、財市場の分析を行いました。労働市場では人々の将来の低下が起こる原因を、企業側では労働市場での問題を挙げ、労働者側では若者の働く意識の変化などを挙げています。財市場では将来の期待所得の低下→消費低下、投資意欲の低下などによってGDPに影響がでています。
ただ今、残りの金融市場の分析を行っています。今後は3市場の分析が終わり次第、それらの現状分析を元に具体的な政策を考察していく予定です。
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■国際ゼミ活動内容 |
● 2000年度 「IT技術導入による日本経済への本質的影響を考察」 |
アメリカについて、日米間における労働市場・政府・銀行システムをトピックごとに比較・検証しました。またスウェーデンに関して、知的集約型社会への変遷と日本とほぼ同じ経緯をたどったバブル崩壊からの脱出策についての検証を行い、日本に今必要とされていることは何なのかを探りました。
● 2001年度 「デフレーションが経済に与える影響について」 |
日本型ワークシェアリングというもののあり方をオランダの事例をもとに検証。そこで私達が考えたのは「派遣社員、契約社員」中心とした雇用形態でした。彼らと正社員との賃金、待遇面での差別や不平等を無くし、人材会社を拡充する事により労働市場に変化を持たせて現在の問題点を解消すべく議論しました。
● 2002年度 「スラックス(資源が有効活用されていない状態)経済」 |
日・韓・米・英・仏・豪の6カ国における労働市場のスラックスについて、パワーポイントを用いて比較検証を行います。各国におけるスラックスの原因は何であったのか、そしてどのような解決策が必要とされていたのかについて探っていきます。
国際比較ゼミナールでは「期待」という経済分析ゼミナールとの共通テーマをおき海外の各市場の動向を見ていくという活動を行っています。具体的にはアメリカ・イギリス・フランス・中国・韓国・スウェーデン・フィンランドなどの財・労働市場を調べ、それらの国は将来の産業形成のためにどのような経済政策を行ってきたのかということ検討してきました。現在、金融市場を研究しているところです。定期的に経済分析ゼミと発表会を行い自分たちの調べてきたことを発表を行い、知識の共有を図りました。
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■インナー大会 |
インナー大会とは、何校かの大学のゼミが参加する交流討論会です。2002年度のインナー大会において、私たち望月ゼミナールでは3チームに分かれ、「日本経済」「金融」「環境」という3つのテーマから論文を作成し、大会に参加しました。詳細は以下のとおりです。
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日本経済論班 テーマ「財政金融政策」
※論文はこちら
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金融論班 テーマ「金融市場の活性化」
※論文はこちら
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環境経済論班 テーマ「21世紀型持続可能な発展へ」
※論文はこちら
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