今年の９月に私は実家に帰ってきました。実家といっても、高校時代は北海道の札幌市に住んでいたのですが、大学の入学が決まってしばらくして、両親が九州の長崎県長崎市に転勤になり、今まで慣れした住んだところではなく、全く新しい土地に移動してしまいました。実家には観光を兼ねて帰りました。長崎県という土地には今まで一度も行ったことがなく、知っていることといえば出島の存在ぐらいでした。なので、とても楽しみにしていたのですが、実際に帰ってみると、丁度同じ時期に台風が北上してきました。タイミングが悪かったのが、その台風が九州の上のほう、つまり長崎県や佐賀県、福岡県のあたりに上陸するような進路をたどっていたことです。一週間という短い時間の滞在に重なってしまったので、観光名所に出かけることも出来ず、家にこもることがとても多かったです。さらに、その台風はここ数年で一番大きで降水量となにより風がとても強かったです。祖母が佐賀県に１人暮らしをしているので、心配になり様子を見に車で出かけたのですが、移動中も風が強く車が横転してしまうのではないかと不安になりながらの移動で正直生きた心地がしませんでした。家についても、余りの風の強さに電柱が倒れてしまい、電気の送電がストップしてしまいました。台風状況を知るためのテレビやラジオだけでなく、すべての電化製品がストップしてしまい正直かなり困ってしまいました。 私は今回の体験について考えてみて、自然の驚異というのを改めて知ることが出来たと思いました。今までの人生で台風をはじめ電気が止まってしまうほどの自然災害にあったことが無く、テレビの報道や新聞で自然災害の被害を見ても正直他人事として受け止めている一面もありました。最近では関東大地震や富士山の活動が活発など自分が今住んでいる地域に関係するような災害が起こるという報道でも今までは“何とかなる”と考え、深く考えたことがありませんでした。今回の体験で少し考えてみました。 もし、いま電気が送電されなくなったらどうなるのか？いつも当然のようにスイッチを入れて照明をつけることが出来なくなる。いつも使っているパソコンや携帯電話も充電が切れると使えなくなってしまう。家の電話でさえ電力がないと使えなくなってしまう。そうなると、人とどうやって伝達すればいいのかわからなくなってしまう。 電気だけではなく、水道が止まってしまったらどうすればいいのか。水がないと生活さえ出来なくなってしまう。そんなことを考えていたら、きりが無いのも事実ですが、考えることも大切だと思いました。急な事態に焦っては出来ることが何なのか冷静に考えることが出来ない。事前に対策をしておくべきだと思います。 例えば、体験した台風のときも前もって、懐中電灯を準備しておくとか、ラジオでも乾電池で動くものを用意しておくなどの対策が出来ていればとっさの事態に対応できたとおもいます。 今回の体験ではいい経験になったと思いました。この様なことを考えたことも無かった自分が、考えて対策すると言うことが学習できたからです。