Topic109 Iguchi.M
「こだわることと一期一会について」

  現在私は京王プラザホテルのあるレストランにてウェイターのアルバイトをしています。私がアルバイトを始めてそろそろ4ヶ月ほど経ちますが、この体験談をもとに上記のテーマについてお話させていただきたいと思います。  まずは京王プラザホテルについて簡単に説明させていただきますと、経済学の立地論における産業立地論で説明されている立地の観点から恵まれた立地に存在しています。立地空間(交通などのネットワーク)や立地条件や技術的条件(信頼性やブランドなどの要素集約度や規模の経済性)の観点から、京王プラザホテルは新宿駅西口方面、駅から徒歩5分という恵まれた立地にあります。そして店は2階の窓に面した比較的に面積は広いスペースです。そしてサービス産業における飲食産業でhospitalityを提供するので、サービスの質にこだわっていて、それを求めるお客様を大切にしています。  このような環境のなか、私は働いています。職場は私が想像していたレストラン(特に地元のファミリーレストラン)とは全く違いました。特に人の往来の激しいということと、様々な目的を持って来店(来館)されるお客様がいらっしゃるということです。今回の発表では後者のことについて触れながら上記のテーマに即してお話させていただきます。  私が主にする仕事は、下げ、リセット、ステーションの整理、水・コーヒー・灰皿回り、ドリンク作り、キッチンへのオーダーの通し、ブッフェの準備等を行っています。ホールでする仕事と裏導線でする仕事は全く異なります。ホールではお客様の要望をお客様の動作から読み取り、悠然とお客様に振る舞います。裏導線では、速さや効率性や確実性が求められます。ですから場の空気を読みonとoffの切り替えをすることが重要なのです。しかし私はまだまだ未熟な者ですから、どうすれば速く確実に効率よくお客様にサービスを提供できるのかをまずは自分で考え、それを職場の先輩方に聞いたりアドバイスをいただいたりして、「考えて」行動することを目標にして働いています。そしてテーマに掲げたこだわることについて、このお客様の要望に応えるためには、まずは自分の一つ一つの行動にこだわることが大切だと思いました。どういうときにお客様は何がほしいのか、そしてそろそろお食事が終わりそうだからデザートの準備をするといった、場のタイミングをこだわることが重要であると思いました。だからどうすればお客様に喜んでいただけるか、どうすれば満足していただけるのかと考えることができるので、お客様の満足に応えるためにこだわることはいくらでもこだわれるということ、それのためにはまずは自分が向上心を持つことが大切だということを実感しました。  次に一期一会について、飲食産業は、新規顧客の確保やリピーターの確保、リピーターの誘いによる新たな新規顧客の確保が大切であるといわれます。一つの失敗やミスが大きく店の評判に響きます。だから先ほどの述べたように、こだわりをもつこと、向上心をもつことによって、速く確実に効率よくお客様にサービスを提供できるのかを考えて行動していきたいと思います。 余談ですが私が最近読んだ飲食店のことについて描かれた漫画『バンビーノ』を読んで接客の大切さを感じたので紹介させていただきたいと思います。こだわること、一期一会に対して、 ・ 全く同じレシピでも料理には全部が出る。だから自分を人に食べさせる気持ちが大切である ・ 今日会った人と明日も会える保証ははい。今日店に来たお客様は自分の失敗で二度と来てくれないかもしれない ということが表現されています。  私がアルバイトをしていて、先輩からのアドバイスや職場における責任ややりがい、漫画『バンビーノ』による接客の重要性に感化されて、仕事をする厳しさややりがいを恵まれた環境でできる喜びを実感しています。それはゼミでの「なぜ」とか「どうすればいいのか」と考える習慣のおかげだと思います。